スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

新入社員必読:この世でいちばん大事な「カネ」の話

叙情系と無頼派を併せ持つ漫画家・西原理恵子が「子ども向け」に書き下ろした「説法」。

この世でいちばん大事な「カネ」の話 (よりみちパン!セ)この世でいちばん大事な「カネ」の話 (よりみちパン!セ)
西原 理恵子

理論社 2008-12-11
売り上げランキング : 107

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


理論社の「よりみちパン!セ」のシリーズの1冊だから「中学生以上のすべての人」が対象になるのだけど、
ちょうどこの時期だから「新入社員」は、
「働くということを考えながら」かみしめながら読んでほしい。

「西原理恵子さんによる、活字一本勝負の画期的な一冊」
 なぜわれわれは、子どもに「金」の教育ができないのだろう!? カネがなければ一家離散、カネがなければ一家心中。カネがなければ人生、貧しい。これは真実だ、ああそれなのに。経済学者やカネの地獄を見ないものにはけっして語れない、そんな、カネと労働のリアルをみつめ、人生の根本を哲学する書。


という理論社の紹介は、この本の一部しか表現できていない。
この本は、他者に向けて書かれたものではあるけれど、
たぶん、サイバラは自分の子供に向けて、そして自分自身を確かめながら書いたはず。
だから、この本は立派な西原理恵子の自伝でもある。

なぜ、サイバラは無頼派と叙情派の間を行ったり来たりするのか、
なぜ、あれほどまでに「自腹」を切ることにこだわって「負ける」のか
なぜ、サイバラの漫画は時々「遠い目」になるのか
そうしたことがすべてわかる、サイバラ好きにはたまらない一冊であり、
サイバラの種明かしのような本である。

「貧乏は病気」なのだとサイバラはいう。
「それも、どうあがいても治らない不治の病だ」という。

それを乗り越えるには「働くしかない」

サイバラは最後に、読者である「子ども」に向けて言う。

覚えておいて。
どんなときでも、働くこと、働きつづけることが「希望」になる、っていうことを・
ときには休んでもいい。
でも、自分から外に出て、手足を動かして、心で感じることだけは、諦めないで。
これが、わたしの、たったひとつの「説法」です。
人が人であることをやめないために、人は働くんだよ。
働くことが、生きることなんだよ。
どうか、それを忘れないで。


この本は、「カネ」の本なのだけど、結局「働くこと」とは何か、
「生きるとはどういうことか」についての本になっている。
「カネ」は、「稼がないと入ってこない」ものだから。
稼ぐと言うことは、働くことでしかない。
そして「自分で稼いだカネ」だけが、自分を「自由」にしてくれるとサイバラは説く。

だから、貧しさから脱却するためには、お金を配るのではなく「働くこと」を中心にすべきだと。
そしてグラミン銀行についても触れている。
しかも、その成功をこれまで経済学者が説いたのとは違う視点から解明した。

「女性に貸したからだ」

>男の人に貸しても、お酒とかばくちとかで使っちゃったりしそうだものね。

この視点は、サイバラの面目躍如だ。

この本には、こうしたサイバラが実際に感じたことを実に平易に、そして直裁に言葉にしてある。
だから、もう至言だらけなのだけど、わかりやすいし、何より嘘がない。

彼女は、私とほぼ同世代なので、田舎の貧しさ、都会に出てきたときの驚き、
学生時代の暮らし方(彼女は多摩の学生だから「ホカ弁」があるけど、私は田舎大学だから「ホカ弁」さえなかったけどね)などがちょうど同時期の思い出になるから、余計に感情移入してしまう。

今の学生が月に10万円の仕送りでは暮らせないだの、
新入社員が手取り15万では暮らしていけないだの言うのを聞くと、
風呂付きのアパートに住んで何を言う、と思うけど、
あの頃の大多数が抱えていた貧困は、いま特別なものなのだ。

特別な状況に自分を置くのはしんどい。
そんなときに「周囲の常識」ではなく、「カネ」を軸に考えるとわかりやすいとサイバラは言う。
>「カネとストレス」、「カネとやりがい」の真ん中に、自分にとっての「バランス」がいいところを探す。

サイバラ流は、女の子をも一刀両断にする。
>人の気持ちと人のカネだけは、アテにするな!
「合コンでは男子におごられてあたりまえ」という延長に「左うちわな将来」を思い描いているだとしたら「いざ(旦那が)失業」「いざ離婚」ってなったときに、あなたはどうやって生きるんだろう。


白馬の王子様を夢見ずに、自分の稼ぎを考えろ。
これって、誰かが言っていたような。
そう、勝間和代さんのこの本ですね。
勝間和代のインディペンデントな生き方 実践ガイド (ディスカヴァー携書 022)勝間和代のインディペンデントな生き方 実践ガイド (ディスカヴァー携書 022)
勝間 和代


Amazonで詳しく見る
by G-Tools



だから、この二人の話がかみ合ったのか。
と今更ながら納得したりして。
以前のエントリ

勝間×西原で対談を組んだ人が偉い!

で紹介した、この二人の対談をみて、
「なぜ、この二人なの?」と思っていたのだけど、
根本にあるものは「自活していない人間は死んだも同然」という感覚なんだな。

その辺もわかるから、カツマーも是非、サイバラを読んでほしい。

関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

amazon
楽天市場
Yahoo!
楽天
FACEBOOK
RSSフィード
add
プロフィール

fujita244

Author:fujita244
2000年から新宿在住。
21世紀とともに新宿を闊歩。
高度成長期の一億総中流育ち
頭も身体もサイズM。
フツーのオッサンから見て
フツーじゃなさそうな話を
書いています。

2011年12月に
「若だんなの新宿通信」から
「フジタツヨシの新宿通信」
に変更しました。

2012年12月20日にはてなブログも始めました。
「fujita244's field」です。
2013年2月1日からゴルフ専用のブログもはじめてます。
「fujita244のゴルフBK」です。
2つのサブブログもよろしくお願いします。

リンク
検索結果
カスタム検索
Twitter
ブログ全記事表示

全ての記事を表示する

カテゴリー
月別アーカイブ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。