まずは、「神田やぶそば」へ。

なかなか入りにくい外観で、高級店と思いきや、実はていねいな接客で、リーズナブルな値段の「せいろう」そばがいただけます。
この日は雨だったので、いつも外まで並んでいる列もなく、入り口右側にある待合いにも人がいないと言う好タイミング。
入り口から除くと、お姉さんが「お一人ですか」と聞きながら、傘を持ってたたんでくれました。入り口横の傘立てに入れて、番号札を渡してくれるというサービスぶり。
中に入って頼むのは【せいろう】630円也。

最初にそば一、二本を、つゆに浸けずにそのまま食べると、しっかりとした麺の腰と、そばの香りが楽しめます。
つゆはやぶそば伝統の濃いめ・辛め。並木やぶほどではないかもしれませんが、麺全体を浸けることは出来ません。
麺はほんのりグリーンがかって美しい。表面はつるつるしているのが特徴でしょうか。
盛りも思っていたよりも多いくらいです。
そば湯はうっすらと色づく程度で、最近のそば店のようにそば粉を溶いたようなものではありません。それをつゆにそそぐと、濃いだけに思えるつゆから、ダシの香りが立ち上ってきます。
私は、ネギとワサビを、そば湯を飲むときになって、初めてつゆに入れます。そばを食べるためにではなく、そば湯を飲むためにネギがあると思っているからです。ワサビは、そばに付けて食べるときもあります。
まあ、勝手に食べてください。
店内は天井が高く、気持ちがいい薄暗さ。トイレに行くと気づくのは、店からトイレの途中に蹲いがあるなど、店の造りが昔の武家屋敷の離れ、もしくは茶室を意識しているのではないかということでした。入り口横の待合いの存在も、ただ、客が多いからではなく、茶室に入る前の待合いをイメージしているのではないでしょうか。聞いたわけではないので勝手な憶測ですけど。
その意味で、武家のそばというか、やや上等なそばです。
独特の帳場の通し方「せいろううううう、いちまあああいいいい」という抑揚のある声も、浮世離れした風情を感じさせます。
さて、お次は「まつや」。

こちらは、ざっかけない外観と同様、庶民のそば。
道路に面していて、店の前に工事の車が止まっていたので、写真が斜めからになっちゃいました。
先客が二人ばかり並んでいたので、雨の中外で待つはめに。
それでも5分ほどで入れたので、1時頃行ったにしては早かったのでしょう。
こちらでは、「もりそば」。600円なり。

安いと思うでしょう? 事実、そばの盛りも、やぶより3割増し。
充分な量です。でも、写真をよく見ていただくと、ワサビが付いてないんです。
ワサビは別料金で50円。まあ、使わない人もいるから、これはこれでよいのではないかと。
味は、つゆは、やや甘め。麺を浸けてすすれます。麺はやや黒い、長目のそばらしいそば。
私は、こちらの方が好きですね。
それにしても、満員で相席です。
中には、昼間からお銚子でちびりちびりとやっている人もいますが、もう少し空いてないと、のんびりそばを待ちながらという感じにはならないですね。
この両店は、同じ町内と言っていい距離なんですが、その丁度間くらいの場所に、なぜか立ち食いそば屋がありました。

この界隈の人はそば好きなんでしょうか?













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