何でこんなにうまいのか!

わかった、わかった。

何で、あんなメモを手帳に書いていたのか。

この本を読んでいたからだ。

小説日本芸譚 (新潮文庫)小説日本芸譚 (新潮文庫)
松本 清張

新潮社 2008-04
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松本清張というと、「社会派」として知られる作家で、
最近だと、「黒い手帖」のドラマ化とか、米倉涼子ものが多いという印象か。

私の記憶もその程度だけれど、偶然この本を知り、なんとなく求めた。

vol.371. 松本清張『小説日本芸譚』(新潮文庫):へうげもの official blog
>巨匠の異色作(1958年刊)が復刊されました
十人の藝術家を描いたオムニバス小説
古田織部も主人公のひとりです


古田織部を主人公にした漫画「へうげもの」の編集者が書くブログは、なんだかいつも熱い。

この本の登場人物は、芸術家ばかり。
>運慶、世阿弥、千利休、雪舟、古田織部、岩佐又兵衛、小堀遠州、光悦、写楽、止利仏師

鎌倉から江戸に至るまで、日本の芸術が出来上がる時期だ。

ポツリ、ポツリと、他の本(ビジネス書がたくさんあるんだなあ)の合間に読んでいるのだけど、
本当に文章がうまい。
いや、私のようなものが言うのもなんだけど、思わず呻るような一節がある。
それを目にすることが出来ただけで、この本を買った甲斐があったと思う。

この人も、同じ感想だった。
『小説日本芸譚』をへうげものにお勧めされる幸せ:みたいもん
>松本清張すげえや、すげえ面白い。

1人については、たかが30ページぐらいの短編でしかないんですが、この30ページを書くために松本清張はどんだけのこと調べているんだろうか。驚愕を通り越してうんざりしましね。やっぱ、松本清張おかしいわ。


本当に、うんざりします。
しかも、あまりにも暑い中で、こんな小説を読んで、昔の芸術家の業の深さに接したせいか、

芸事は、傑出した生き損ないがやるものだ。死に損ないではなく。

などという言葉を思いついて、メモしている自分。

熱気でやられているとしか思えない。
その熱気は、外からではなく、本の中から来たのだけれど。

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