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2000年から新宿在住のサイズMのフツーのオッサン=(fujita244)が、新宿のビルの上からフツーの目線でお届けします
この部分だけだと、安倍さんも同じことを考えている可能性がある。
>「世界は今、狂人を必要としている。
何人かが、自ら買って出て狂人とならない限り、世界は、軍拡競争の蟻地獄から抜け出すことができない。
これは素晴らしい狂人である。
世界史の扉を開く狂人である。
その歴史的使命を、日本が果たすのだ」
安倍さんが誰の言うことも聞かず、信念に満ち満ちて現在の施策を行っていることは明らかで、それは、ひょっとすると、この幣原喜重郎のようなことを思っているのかもしれない。
自らが狂人と言われてもなすべきことがある、と。
だけど、きちんと元の文章であるインタビュー(聞き書き)を読むと、幣原喜重郎の気概が全く異なるものであることがわかる。
政治家は、その時の政治状況に自分の思想をいれこんで政策を作るものだけど、その思想が優れていると、こんなこともできるということなのだな。
思想が優れているかどうかは、歴史が判断するだろう。
残念だなあ、今の政治家は。
この、終戦当時の首相であった幣原喜重郎氏による証言を、ぜひ読んでください。
この証言は、国会図書館内にある資料からのもので、戦争放棄条項、憲法第九条が生まれたいきさつが、事細かに書かれています。
この資料は、元衆議院議員平野三郎氏が、故幣原喜重郎氏から聴取した、戦争放棄条項等の生まれた事情を記したものを、当調査会事務局において印刷に付したものである。
なお、この資料は、第一部・第二部に分かれているが、第一部・第二部それぞれの性格については、平野氏の付されたまえがきを参照されたい。
昭和三十九年二月
憲法調査会事務局
戦争放棄条項については、6月26日に吉田首相は、
「本条の規定は、直接には自衛権を否定してはおりませぬが、第九条第二項において、一切の軍備と国の交戦権を認めない結果、自衛権の発動としての戦争も、また交戦権も放棄したものであります」
とのべ、さらに6月28日にも、共産党の外国が攻めてきたとき、正当防衛のための軍隊は必要ではないかという質問に対して、
「国家正当防衛による戦争は正当なりとせらるるようであるが、私はかくの如きを認むることが有害であると思うのであります。近年の戦争は、多くは国家防衛の名において行われたことは顕著なる事実であります。如に正当防衛を認むることが戦争を誘発する所以であると思うのであります。正当防衛権を認むることそれ自身が有害であると思うのであります」
と述べている。吉田は幣原とともに、自衛のための軍隊をも持たないという条項を入れるという答弁を繰り返していた。
「私は、第九条の二項が原案のままでは、わが国の防衛力を奪う結果になることを憂慮いたしたのであります。それかといってGHQが、どんな形をもってしても、戦力の保持を認めるという意向がないと判断しておりました。そして第二項の冒頭に「前項の目的を達成するため」という修正を提議しました際にも、あまり多くを述べなかったのであります。
修正の字句はまことに明瞭を欠くものでありますが、しかし私は一つの含蓄をもってこの修正を提案いたしたのであります。「前項の目的を達成するため」という字句を挿入することによって、原案では無条件に戦力を保有しないとあったものが、一定の条件の下に武力を持たないということになります。日本は無条件に武力を捨てるのではないことは明白であります。〉(芦田均 憲法調査会資料〉
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