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【観劇】まくべっと:2013年11月11日



見たのは、11月3日の昼の会ですが、書くのが遅れてしまいました。

パニックシアター第25回公演「まくべっと」
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作:ウジェーヌ・イヨネスコ
訳・演出:中村まり子
振付・演出:田村 連

中村まり子さんが上質な芝居を大人に届けるパニックシアターは、いつも出演者が豪華。
今回もそうそうたる名優が楽しそうにイヨネスコの世界でシェークスピアの「マクベス」のパロディである、この作品を演じてます。

特に今回は、この3人がなんとも楽しそうでした。

グラミス他:佐藤輝>松本幸四郎の「ドンキホーテ」には欠かせないサンチョ・パンサを演じている名優。

カンドール他:中島久之>「赤いシリーズ」での百恵ちゃんの相手役としてわれわれ世代では印象的ですが、その後も多くのテレビドラマで活躍する二枚目俳優。

侍女・魔女2:香坂千晶>中島みゆきの「夜会」には欠かせない元宝塚花組娘役スター

もちろん、いつも間違いのない田村連さんは強欲でがさつなダンカンを演じてますし、変幻自在な窪田亮君は最後にみんな持っていくマコール役で花を添えています。
主役に相当するマクベットは俳優座の田中孝宋さん、バンコーは同じく俳優座の吉田賢太さん。このお二人もしっかりとした芝居で見るものをそらしません。

しかし、なんといっても、中村まり子さん自身がダンカン夫人と魔女の二役を演じ、特に魔女を楽しそうにやってました。

イヨネスコという作家の持つユーモアというかフランス流の風刺に満ちた「まくべっと」は、「マクベス」のパロディでありながら、権力と体制の矛盾への批判に満ち、「当たり前」や「陥りがちな通俗」を切って捨てます。

そこに、中村まり子さんが東日本大震災後に感じ続けている日本政府や東電の対応の官僚的な紋切り型な点や、政治家の傲慢、事なかれなどなど、現在の日本に満ちている問題への皮肉をちりばめて描かれているのが、今回の「まくべっと」だといえるでしょう。

実に面白く楽しい芝居で100分強があっという間でした。
今回、二階桟敷席だったんですが、快適に見ることができました。

内容についてはどうこう言う必要もないのですが、ひとつ記しておくと、
今回私が芝居を見る時に重視していることが再確認できた気がしました。

それは、今なぜ、この芝居を上演するのか。
面白かったといわれるその先に、そこに込めた、伝わればいいなと思うメッセージは何なのか。

それをはっきりと持つことこそが、やはり現代において演劇を上演する意義だろうと思うんです。

そこがはっきりしているからこそ、面白くて、あとからずっしりと手ごたえがある芝居を見た感触が得られるのではないかと思うのです。

上演時間の間だけ時間を忘れられる楽しい芝居というのもあるでしょう。
それもまた芝居なのですが、私はやはり、こういう、演技力や演出を楽しんだ上で、今演じる意義があると感じるメッセージを含んだ芝居を見るのが好きなのだなと、改めて感じたのでした。

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fujita244

Author:fujita244
2000年から新宿在住。
21世紀とともに新宿を闊歩。
高度成長期の一億総中流育ち
頭も身体もサイズM。
フツーのオッサンから見て
フツーじゃなさそうな話を
書いています。

2011年12月に
「若だんなの新宿通信」から
「フジタツヨシの新宿通信」
に変更しました。

2012年12月20日にはてなブログも始めました。
「fujita244's field」です。
2013年2月1日からゴルフ専用のブログもはじめてます。
「fujita244のゴルフBK」です。
2つのサブブログもよろしくお願いします。

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