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【読書】二流という「生き方」はありだと思う:『二流で行こう』ナガオカケンメイ




この本を手に取ったのは、歌舞伎座近くの書店で歌舞伎関係の書籍を見ていたとき(こちら)だった。
4月上旬で、ちょっと考えていることが有った私は、きっと頭のどこかで何かきっかけを探していたのだろう。

その時、目に飛び込んできたのが刊行されたばかりの本書だった。

著者のナガオカケンメイ氏への興味も有ったが、何よりもタイトルに惹かれた。

『二流で行こう 一流の盲点 三流の弱点』と言うタイトルが、その時考えていたことと見事にシンクロしたのだ。

二流でいこう ~一流の盲点、三流の弱点~二流でいこう ~一流の盲点、三流の弱点~
ナガオカケンメイ

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ナガオカケンメイ氏の自分史をからめながら、「二流」と言う立ち位置、立場、存在の「重要性」について語っている。

つい、人は、一流だけを重要だと思い、皆が「即席で」一流になりたがる。
その結果、価値観が粗雑で、人の意見を鵜呑みにし、経験よりも情報ばかりを大事にする、三流ばかりの社会になってしまう。
まさに今が、そういう時代なのではないか。
それが、ナガオカケンメイ氏の危機感であり、そんな時代に、三流に、一流の言葉を翻訳し、伝えるのが二流の存在意義であり、立ち位置なのだと、様々な例(自分のことを含めて)を交えながら、繰り返し説いているのが本書である。

良書かといわれると、そうはっきりとは言えない。
何だかわからないと思う人もいれば、何をこんなことを書いているのだと思う人もいるだろうという本である。

しかも、この本は、はっきり言って、くどい。
何度も同じ話をしているようにみえる。
でも、それは、繰り返しいろんな方向から書かないと、三流を自覚していない三流の人には理解できないことを著者がわかっているからなのだろうと思う。

その意味では、とても読み手を選ぶ本なのだ。

しかし、私には、とても納得がいく本でも有った。

私は「二流」ではなく、「中等」と言う概念で、同じようなことを考えていたところだったからだ。

中庸でも、中流でもいいのだが、要はアッパー層とロアー層をつなぐ立ち位置が重要だという点では、この本で書いている「二流」のあり方と似ている。

アッパー、ロアーという言葉も収入とか、生活水準という物理的な価値の意味ではなく、生き方とか、センスというような質的な価値におけるアッパ、ロアーだという点でも、この本と同様である。

私の中には、「上等」と言う言葉への憧れというか執着があって、これは、沖縄弁で「じょうとおさあ」と言う時の「じょうとお」なのだけど、「人として上等であること」というのが目標だったりするのだ。

英語で言う「SMART」に近いのだけど、もう少し上品さと洗練を兼ね備えた感じ。

自分ではなれないなあ、とも思うけど、どういうものが上等なのかはわかると言う自負もある。
それは、バブルの頃に沢山の上流紳士とエセ上流紳士を見たと言う経験の有無が大きい。

バブルというのは、金の使い方だとか人との接し方において、身についたものがある人と、身につかない人というのがあるということを身を持って知った時代だった。
経験しないとわからないけど、経験したからといってなれるものでもない、ということを知った時代だった。

私を含めた、その辺の経験値を持っている40代後半から50代半ばというのは、まさに、この本で言う「二流」のメインストリームのようだ。
ナガオカケンメイ氏も1965年生まれで、まさにその世代。
団塊世代と団塊ジュニア世代という多数の間で、日本社会の移り変わりを眺めていた世代だ。

そして、団塊世代以前のアナログの良さと、ポストバブル世代のIT中心・デジタル世代の両方が理解できる世代として、社会のつなぎ役を求められる世代。
そのあり方を、ナガオカケンメイ氏は「二流」の役割なのだと書いている。

それが「二流」なのかどうかは置くとして、このつなぎ役の世代がどういう働き方をするかで、これからの時代の方向性が変わってくるかもしれないというのは、自分でも感じているところだった。
その立ち位置で、今後自分がどういう仕事の仕方、働き方、生き方をしていけばよいのか、それが冒頭で述べた「私の考えていたこと」だった。

そして、この本を読んで、まさに思いを強くした。
2つの世代、2つの世界を繋ぐ役割が、まさに重要な時代であり、それが私達プレバブル世代(バブル世代のちょっと前)の役割なのではないかと。

アナログの仕事のやり方とデジタルの仕事のやり方の良いところを融合する。
そのために、まず、お互いの仕事のやり方を通訳し、理解させる。
そして、一気呵成に進みそうな動きを、少し減速させ、着地点を探す。

それが、「中流」のありかたなのではないか。

この国は、トップダウンでもボトムアップでもなく、中流が落とし所を探る社会として長く動いてきた。
その良いところがなかなか見えないまま、悪いところばかりをあげつらい、国際競争に勝つためには削ぎ落とさなければならないもののようにスピードアップ、グローバルという言葉が叫ばれている。
でも、体がついて行かないものは、やはり副作用が大きい。

そういうことを考えるときに、この本を読んでみてほしい。
最先端で走っている人が、何に苛立っているかがわかる。
そのいらだちは、日本を振り返らない一流にも、一向に湧き立たない三流にも向けられている。

そういう本である。

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プロフィール

fujita244

Author:fujita244
2000年から新宿在住。
21世紀とともに新宿を闊歩。
高度成長期の一億総中流育ち
頭も身体もサイズM。
フツーのオッサンから見て
フツーじゃなさそうな話を
書いています。

2011年12月に
「若だんなの新宿通信」から
「フジタツヨシの新宿通信」
に変更しました。

2012年12月20日にはてなブログも始めました。
「fujita244's field」です。
2013年2月1日からゴルフ専用のブログもはじめてます。
「fujita244のゴルフBK」です。
2つのサブブログもよろしくお願いします。

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