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【観劇】龍馬っておいしい:龍馬を殺した女たち:2012年1月13日(転載)

うん十年ぶりに阿佐ヶ谷で降りました。



UnitBlueju第4回公演「龍馬を殺した女たち」を見に行ってきたのです。



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この演劇Unitの公演は第1回から欠かさず見ておりまして、劇評と言うか感想をブログに書いてきました。



第1回:ごった煮の楽しさ:【観劇】behind the stage



第2回:楽しいとは思うけど:【観劇】監獄彼女



第3回:役不足なの?力不足なの?:【観劇】似非紳士



だんだん辛口になってますね。

これも、作・演出の広光美絵さんへの期待の高さがさせるんです(と言い訳)



さて、今回は初めて初日に見に行くので、事前に広光さんにチケットをお願いし(もちろん有料です。招待券をねだったりはしません)行くと宣言して行ってきました。

前回公演で酷評したのが気になるらしく、公演前にお目にかかった時も「感想お願いしますね。受け止めますから」とか言ってました。



で、公演中ではありますが早速エントリにしました。



場所はザムザ阿佐谷

私はこの小屋は初めて。不思議な形状のビルの地下を降りて行くと、結構な広さの客席(120くらいでしょうか)。しかも内装に廃屋の木材を使っていて、おしゃれな居酒屋みたいですが落ち着きます。



会場は満員御礼。すでにチケットも完売らしい。

今時の劇団らしく、事前の広報も上手だし、Youtubeを利用したり、できることはみんなしているのが好感を持てます。





今回は公開ゲネプロや公演後のアフタートークにもチャレンジしてました。

この規模で公開ゲネプロに人が入るのがすごい。

普通は、招待券を配ってみてもらうものですが、業界での期待も大きいのでしょうね。



さて、肝心の芝居ですが、公演中なのであらすじは言えませんが、



>日本舞踊×芝居×洋舞×ピアノの新感覚ミュージカル

慶応3年、11月15日、坂本龍馬暗殺の日-。

殺される前に龍馬に接触した女たちがいた。

ある女は龍馬の幼なじみ、ある女は龍馬の弟子、ある女は龍馬の仕事仲間、etc

生前の龍馬と懇意にしていた女8人、しかし話していくうちに、女達の本性が暴かれていく



 



京都見廻組でも新選組でもない容疑者をあなたは目撃する-!



ということで、女性8人による龍馬暗殺当日に何があったかを語る話。



このUnit得意の踊りと唄が途中に入ります。

ダンサーがぽっちゃりタイプが多いのが気になりましたが、

日本の演劇人の変化、特に女性は踊りや唄の訓練を積んだ人が多くなっていることを思いました。



30年ほど前に遊眠社が踊ったり、第三舞台が踊ったりした頃は、「芝居中に踊るな」という客もいたくらいですが、キャラメルボックスくらいから踊る演出が増えてきて、最近では、踊る役者さんが本当に多くなりましたね。

しかも上手になっている。

役者としての粒は小さいけど、いろんなことが出来る人が増えて底辺が厚くなった感があります。

ブロードウェイみたいに頂点が高く、底辺も広く厚い状況にはかないませんが、少なくても30年前との変化を改めて、彼女たちを見て感じました。



唄も、独唱だけから、最後の8人での合唱が入ってきて、音楽性がアップしたのはピアノの小島さんのおかげでしょうか。

劇中の効果音やBGMもほとんどを生で弾いているというのが、素晴らしい効果を生んでいました。

ただ、役者がピアノの音に負ける時があるのが気になりましたけどね。

それほど、ピアノは素晴らしかった。



全般に演出力の向上を感じました。

役者の独白シーンで無駄な暗転を無くし、見る側の気持ちを途切れさせないようになっていました。

前回公演では、そこが気になったので、他の役者を後ろに立たせたままで、前で誰かに芝居をさせるのは良かったと思います。



本は、相変わらず「これは」というセリフがないけど、それでも最後まで気持ちを切らずに見せる構成になっていたと思いますね。

普通の言葉の積み重ねで物語を際だたせるのはじつはスゴク難しいので、脚本家としての力も上がってきたのでしょうか。

どうしても、野田秀樹、鴻上尚史、三谷幸喜の世代な私は「このセリフ」というのが欲しくなるのですが、詩的でも散文調でも五七五でもないフツーのセリフ術が、この人の持ち味かもしれないなと思い始めています。



そこにいない龍馬を描くというと、三谷幸喜の「竜馬の妻とその夫と愛人」を思い出すのですが、





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8人の異なる関係性を持った女たちで龍馬という人物を描き出すという試みは成功していたのではないでしょうか。ただ、それは作者の力量以上に、龍馬というキャラクターが見る側に定着していたからのような気もします。



私も龍馬好きですが、「龍馬伝」や「仁」などで描かれた坂本龍馬というキャラクターが持つ「オトコっぽさ」「オンナがほっておかない」「懐の大きさ」「やんちゃだけど憎めない」などという残像を、観客が勝手に付与してしまうことで、役者のセリフへの共感が大きくなるわけです。



そうした「お得感」が龍馬というキャラクターにはあって、それが功を奏していたのではないかと思ってしまうのです。

それがタイトルの「龍馬っておいしい」という私の感想につながっています。



余談ですが、おりょうを演じた吉川麻美さんって、若い時の広光さんに似ている気がしたんですが気のせいでしょうか?(誰に聞いてるんだ)



ということで、今回は見終わったあと実に気分良く広光さんに「良かったよ」といえてよかった。



ただ、それが龍馬だからなのか、広光の腕が上がったのかは次回作次第ということで。



すでにチケットがないかもしれませんが、当日券があればぜひ見てください。





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fujita244

Author:fujita244
2000年から新宿在住。
21世紀とともに新宿を闊歩。
高度成長期の一億総中流育ち
頭も身体もサイズM。
フツーのオッサンから見て
フツーじゃなさそうな話を
書いています。

2011年12月に
「若だんなの新宿通信」から
「フジタツヨシの新宿通信」
に変更しました。

2012年12月20日にはてなブログも始めました。
「fujita244's field」です。
2013年2月1日からゴルフ専用のブログもはじめてます。
「fujita244のゴルフBK」です。
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