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想定内とか想定外とか言うけど「想定」は想定者の器による

今年の流行語大賞の候補は「想定の範囲内」ではないかという不謹慎な流言飛語が飛び交っていますね。
(「不謹慎」も「流言飛語」、「風評被害」当たりも候補になりそうな気もします)

それにしても、ここ数日の保安院の会見は耳を疑うような内容ばかりで、
思わず、こんなツブヤキをしてしまいました。
soutei1.png

すると友人からリターンがあって、

>中村桂子さんが「自然界には想定外というのはない。全てが想定されたこと」と。人間の智慧はそこまで及ばないなぁ、残念ながら。

という話をもらった。
これを見て私が返したのが

>自然は「想定」するのだろうかかという気もするが。私は日本政府と保安院が何を「想定」して、今の行動を起こしているのかが「想定」出来ない。安全基準を無視し、直ちに影響はないと言いはる。じゃ、基準はなんのために作られたのか?

この「想定」という言葉は、今回の原発災害で、実によく使われるけど、
考えて見れば「誰が」想定したのかがないと、
その想定そのものが間違っていたのではないかという判断がつかない。

そして、どう考えても東京電力も原子力保安院も、民主党政権も「想定」がおかしくないか?
いま、今後をどういうふうに見通して「想定して」、その手を売っているのかを考えると
どうも、その「想定」する能力の低さ、「想定」の間違いが気になって仕方がない。

政治家に重要な能力は、この「想定」能力だろうし、その想定に従った未来予想図を描く力のはずだ。
また、研究者に必要な能力は、研究対象全体への想像力と、
現実の数値から類推される将来像の想定能力ではないだろうか。

いま、菅政権にも原子力保安院にも、その能力が感じられないし、
さらに、発表の前提となる想定が、発表者に都合の良い者に歪められているように感じるから、
どうにも、彼らの言葉を信じる気にならないのだろう。

「直ちに」健康への被害がないとか、海に捨てても良い「低レベル」の水とか、
彼らの基準はどこにあり、その基準は、どのような「想定」のもとに作られているのか。
さっぱり、その姿が見えてこないし、その言説の足元があやふやで、立脚している科学が見えてこない。

さらに言えば、もともと、自然災害に「想定」を持ち出すことがおかしいのではないか。

自然は常に人間の浅はかな想定などをはるかに超えて、その猛威を振るってきた。
人間は、自然に立ち向かうために、過去の災害を手がかりに、その力の上限を探り、
それをねじ伏せるべく人工物で抗してきた。

そして、ことごとく負けてきた。

今回も、逃げるための叡智として、古老の言葉は役に立ったけども、
抗するべき災害を甘く見て立てられた人工物の牙城は、もろくも凌駕され、
その「絶対」と言われた「想定」を超えられた衝撃で、崩壊のスイッチが入った。

しかし、崩壊そのものは、自然災害のしわざではなく、
スイッチが入った後の連鎖反応的事象への対応想定の甘さにある。

もしも、冷却水が止まったらば。
もしも、冷却水を動かす電源が止まったらば。

この2点にさえ対応していなかった施設だったとは、誰も気がつかなかった。
それは、東京電力の「想定力」や、原子力保安院の「想定力」
そして、原子力専門家・研究家の「想定力」を信じていたからというのは、
非専門家であっても逃げ口上に過ぎないと言われるだろうか。

想定されていた以上の災害は必ず起きる。
しかし、その災害で引き起こされる問題は「想定」できるものではなかったか。

いま起きていることは、まったく想定されていなかったように見えるが、
それは、想定外の災害が起きたから生じたのではなく、
起きるかもしれない問題について、想定する努力を惜しんだからのように見えてならない。

もっと、いくらでも「想定」しておけたし、その想定に沿った手を打っておけただろう。

だから、この原発災害は間違いなく「人災」なのであり、
あくまでも地震と津波が想定外だったからだと東京電力が思っているとすれば、
それは、自らの「想定力」の低さを露呈しているに過ぎないと、私は思う。

その想定力の低さは、経営陣が負うべき問題である。
危険を想定して、それに対して手を打つのが経営だから。

想定力の低い経営者を持った会社、想定力の低い政治家を持った国の悲劇。
それが、今日本で起きていることなのだと思う。

だから、自分たちで色々想定して、手を打っていくしかない。
想定は、想定者の器によるものだから。人に任せておけない。
でも、社会に起きる全てを自分で想定するわけにも行かない。

でも、どういう危機が起きたら、どうするか。
それをある程度細かく考えておく必要はあるなと思う。
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プロフィール

fujita244

Author:fujita244
2000年から新宿在住。
21世紀とともに新宿を闊歩。
高度成長期の一億総中流育ち
頭も身体もサイズM。
フツーのオッサンから見て
フツーじゃなさそうな話を
書いています。

2011年12月に
「若だんなの新宿通信」から
「フジタツヨシの新宿通信」
に変更しました。

2012年12月20日にはてなブログも始めました。
「fujita244's field」です。
2013年2月1日からゴルフ専用のブログもはじめてます。
「fujita244のゴルフBK」です。
2つのサブブログもよろしくお願いします。

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