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脳科学に限った話ではないのだけど:【イベント】脳科学と科学技術コミュニケーション

日曜日(6日)は、いい天気でとても翌日雪が降るようには思えなかった。

しかも、花粉が飛びまくりで、月曜日に医者に聞いたところ、
この日曜日から始まったと症状を訴える人が格段に増えたそうだ。

そんななか、駒場の東大まで行ってきました。

東京大学教養学部附属教養教育高度化機構・科学技術インタープリター養成部門が主催する
第5回公開シンポジウム「脳科学と科学技術コミュニケーション」
を見に行ってきたのです。

科学技術インタープリター養成は、科学技術振興調整費で2005年4月から2010年3月までの5年にわたり行われてきて、
今年度は予算が無くなってどうなるかと思ったらば、
>引き続き2010年4月からは、東京大学教養学部附属の教養教育高度化機構の中の「科学技術インタープリター部門」と位置づけられ、これまでと同様に東京大学全学の大学院生を対象とした大学院副専攻プログラムとして継続しています。
それに加え、近い将来、教養学部後期課程の学生を対象に新たなプログラムも開始される予定です。


ということが、この日も長谷川寿一先生や黒田玲子先生から説明されてました。

こういうことを勉強したサイエンティストだけではなく、教養学部卒業生ができるということで
同じ科学技術振興調整費をもらった北大のCOSTEPや早稲田のMAJESTYとはまた違った方向に進んでいきそうですね。

ただ、これまで指摘されてきた出口が保証されていないという指摘に答えてはいない。
でも、大学で出口が保証されている先行なぞないと言われればその通りで、
科学技術インタープリターだけが、特別な訳ではないということなのでしょう。

大学で学んだことと卒業の進路は別ということですね。

盛り上がっていた質問「大学の専攻と全く違う仕事をしている人っている?」@らばQ
>必ずしも若いうちに決めたものが将来の職業につながるとは限らず、それはそれで人生というものなのでしょうね。

ということなのでしょうね。そうでしょうね。

さて、肝心のシンポジウムですが、興味深いメンバーでした。

>シンポジウム趣旨
fMRIなどの非侵襲的脳イメージング技術の発展により、脳科学的研究は様々な学問分野への広がりを見せている。また、ブレイン・マシン・インタフェース技術や脳深部刺激などの脳科学と連携した技術もめざましい発展を見せている。しかし脳科学による研究成果は、それが大きなインパクトをもつ一方で、間違った理解や印象を与えやすいという特性をもっている。また、脳や心を「読む」技術や「操作する」技術は、様々な倫理的・社会的問題をはらんでいる。本シンポジウムでは、脳科学に関する情報の伝え方や脳科学リテラシーの向上の方法、脳科学技術の現状や将来の発展方向などについて情報を共有し、議論することを目的としている。


<プログラム>
司会: 石原 孝二 (東京大学大学院総合文化研究科准教授)
13:00-13:05  挨拶: 長谷川 壽一 (東京大学教養学部長)

13:05-13:45「脳科学の現在と未来」
坂上 雅道 (玉川大学脳科学研究所教授・グローバルCOEプログラム「社会に生きる心の創成-知情意の科学の再構築-」拠点リーダー)

13:45-14:25「脳から心が読めるか?」
坂井 克之 (東京大学大学院医学系研究科准教授)

14:25-15:05「日常知と脳神経科学リテラシー」
信原 幸弘 (東京大学大学院総合文化研究科教授)

15:05-15:20 休憩

15:20-16:00「脳科学とコミュニケーションの現場」
長神 風二 (東北大学脳科学グローバルCOE特任准教授)

16:00-16:30「脳科学を新聞が報じるとき」
高橋 真理子 (朝日新聞報道局科学医療グループ記者)

16:30-17:20 総合討議

コメント: 黒田 玲子 (東京大学大学院総合文化研究科教授・科学技術インタープリター養成部門長)



というスケジュール。
脳科学の研究の現状よりも、その広報の現場(東北大学)で苦労する長神さんの話が面白かった。

高橋真理子さんの「ジャーナリズムとは、動いている方向に向くのだ」という発言も
「新聞社がジャーナリズム」だという前提に建てば面白かった。
でも、新聞社がジャーナリズムなのかどうか、そこにやはり疑問は残る。
世界でも稀な組織である日本の大新聞社。
そこで働く記者は、ジャーナリストなのだろうか。

サイエンスとネイチャ優先の状況にも、それぞれからもっともなツッコミが入っていた。

というような内容で、あの場では面白いけど、公開できない話が多かった。

ただ、脳科学はたしかに「人間を知る」という人間が持つ興味に即していて
注目もされるし、このところ「似非」とか「マーケティングへの利用」とか
科学以外の方向にも話が広がっているテーマだとは思う。

「脳トレ」の話とかね。

でも、だからといって、一般市民が「リテラシー」を要求される分野なのだろうか。
専門家は専門の世界だけではなく、社会リテラシーを持てば良い(もつように)とされるのに対して
こういう会では、いつも一般市民(そんな人がいるとして)には「リテラシー」をと言われる。

でも、一般市民からすれば、あらゆる研究分野についての「リテラシー」を要求されるのは、どう考えても割が合わない。

そうしないと「現代生活を営めませんよ」とか「受益者負担」とか、
「科学者に好きに振舞わせないために」とか理屈は様々だけど、一般市民にそんなに勉強させたいですかね?

ダマされない様に知識を持ちましょうという話だと分かってはいても、
どうにも割り切れないものを感じる。

だいたい一般市民って誰なんだ?

政治家にこそ、こうした科学へのリテラシーを持たせたほうがよくないか?
もしくは、政治家には「霞が関リテラシー」とか必要ないのか?

なんだか、最近「リテラシー」と聞くとむやみに私の中の天邪鬼が反応する。
その意味では、このシンポジウムも、そういう感じになってしまった。

どうしたら良いものか。

せっかくなので登壇者の本をピックアップ。

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fujita244

Author:fujita244
2000年から新宿在住。
21世紀とともに新宿を闊歩。
高度成長期の一億総中流育ち
頭も身体もサイズM。
フツーのオッサンから見て
フツーじゃなさそうな話を
書いています。

2011年12月に
「若だんなの新宿通信」から
「フジタツヨシの新宿通信」
に変更しました。

2012年12月20日にはてなブログも始めました。
「fujita244's field」です。
2013年2月1日からゴルフ専用のブログもはじめてます。
「fujita244のゴルフBK」です。
2つのサブブログもよろしくお願いします。

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