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大企業病とは「優秀な人材を長年かけて使いものにならなくする病」のことなんだな

先日、某大手企業の人と飲んでいて、やはり大企業に属する人の中には
とてつもなく優秀な人がいるという話になった。

その話を聞いていて、このブログエントリのことを思い出した。

24時間でとある企業のサラリーマンとOLたちが知恵をあわせて社会貢献ゲームを企画してみた顛末@Keep Crazy;shi3zの日記
>そして、たとえばあるチームのプレゼンを見たときの僕の反応を淡々と書いてみよう。
最初はプレゼンから目を背けたくなった。社会問題を扱うと、ときどきそういう写真を見なければならないこともある。でも、次のスライドを見て、衝撃を受けた。そして次、涙がにじんだ。この時点で僕は点数表に10を5つくらい書いた。で、次、驚いた。で、次、嫉妬した。で、次、殺意が芽生えた。で、最後、後悔した。


電通にはとてつもなく優秀な若手がいて、その若手が一晩知恵を出し合うと
とんでもないものが出来上がるという話だった。
でも、ここでソーシャルゲームを提案した人たちは、その後二度とソーシャルゲームの仕事などしないかもしれない、というのも電通である。

>やっぱ電通マンすげえ。
彼らが電通マンであることが、むしろ勿体ない。

だってさ、クライアントに提案するタイプの仕事というのは、結局、クライアントの担当者の能力に制約を受けちゃうんだよね。


広告代理店というのは、どんなに優秀な提案をしても、それを受け入れるクライアントがいなければ日の目を見ない仕事だからだ。

>電通マンがどれだけ優秀でも、電通の仕事は、結局、下請けだ。
クライアントの宣伝担当者がクビを縦に振らなかったら、どんなにすごいアイデアも、霞んでしまう。


そして、クライアントの多くは、「すごいアイデア」に首を縦に振らない。
むしろ、クライアントにクビを立てに振らせる能力に長けた人が提案したものが
「すごいアイデア」なのだ。

アイデアから始めるのではなく、どうやれば、そのアイデアが実現するかから始めないと、
それには、クライアントにどう理解(誤解でもいい)させるか。
そこが、優秀なプロデューサーやディレクターの技量だとも思う。

やっぱり大企業でも役所でも、選抜の結果入社した若手は、やっぱりとても優秀なんだと思う。
でも、その優秀な若手の提案がいつの間にか途中で変貌し、別のものになったり
無視されたりしているのが、大企業や役所の実態なのだろう。

例えば、こんな事例がある。

ブログでバイオ 第74回 バイオインフォマティクス技術者認定試験の検証の必要性
>以下、余談なのだけれど、この予算、僕が取ってきたのは良いのだけれど、その分配を決める手法には相当に疑問が残った。

と始まる、経産省での決定プロセス。

>それよりも、僕としては僕が推薦した案件がきちんと通ることが大事だったので、会議の推移を見守っていた。課長は続いて、「では、私から推薦します」と発言し、そしてある案件を推薦したのだけれど、びっくりしたのは、僕から課長にあげた資料では、その案件は全く評価が高くなかったことである。N君と二人で、「え?」という感じで顔を見合わせたのを今でも憶えている。

若手が苦労して取りまとめた資料(しかも、それなりの正当性を持って基準設定して評価した物)を
全く無視した課長の行動は、どうも裏があったようだ。

>また、課長がどういう意図を以て僕達担当者が全く評価していなかった案件を推薦したのか、今になっても良くわからない。ただ、誰から聞いたのかは忘れたが、「そういえば、昨日の夜(委員会の前夜)、○○(課長が推薦した案件を応募した組織)の担当者が課長のところに来て、みんなで飲みに行ったみたいですよ」という話があった(僕は実際に見ていないので、真偽の程は不明)。そういう背景があるなら、全てのことには説明がつく。課長の提案した手法は、「誰が何と言おうと、自分の裁量でひとつだけは確実に採択できる」やり方なのだ。確実な証拠があるわけではないので軽々には言えないが、背後に何らかの不透明なやりとりがあったと考えるほうが自然である。


そして、この優秀な若手課長補佐は、この直後に経産省をやめている。
退職理由が、この一件とどの程度関係があったかについては触れられていないが、
「面白くない」事だったのは確かだろう。

国家のタメを思って行動しても、省のためになるかどうかで歪められるうちに
経産省だけではなく、多くの省庁の官僚は、その行動規範が変わっていく。
そして、その省以外では使えない人材となっていく。

企業も同様で、企業の枠を超えた優秀な発想の持ち主たちの多くは、
企業の枠内で考えることを強いられ、さらに部内、課内とその枠が縮小されていき、
他の会社では通用しない発想と仕事の仕方を有した人物となっていく。

そういう枠組みを若手にかぶせていく企業は、大企業病に罹患している。
大企業病とは、企業という組織がかかるものであり、
その組織に属する者の行動規範を歪める病気なのだろう。
そうして、大企業病は、組織と同時に組織の歯車である人材にも蔓延する。

時々、大企業の中にも大企業病に罹患していない優秀な人材が残っていて、
その人が時と地位を得て、企業に抜本的な改革をなしている例もある。
そういうのを見ると、病は気からなのだなと思う。
大企業病も企業風土に吹く「雰囲気」を変えることで、刷新することもある。

就活して、大企業に入社が正式に決まって、その会社が潰れそうもなくて
4月1日を心待ちにしている人も多い時期だけど、
その企業が大企業病に罹患しているかどうか
もう一度調べてから、人生を考えたほうがいいかもしれない。

まあ、若くても入社前から既に大企業病に罹患していて、
こんな時代でも「大企業は大丈夫」だと思う人には関係の無いことだけどね。


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fujita244

Author:fujita244
2000年から新宿在住。
21世紀とともに新宿を闊歩。
高度成長期の一億総中流育ち
頭も身体もサイズM。
フツーのオッサンから見て
フツーじゃなさそうな話を
書いています。

2011年12月に
「若だんなの新宿通信」から
「フジタツヨシの新宿通信」
に変更しました。

2012年12月20日にはてなブログも始めました。
「fujita244's field」です。
2013年2月1日からゴルフ専用のブログもはじめてます。
「fujita244のゴルフBK」です。
2つのサブブログもよろしくお願いします。

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