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池上彰さんは話し言葉じゃないからわかりやすい:【本】<わかりやすさ>の勉強法

年末特番の季節になると、今年誰が売れたかがわかる。

芸人ならば、去年のM-1王者だったり、歌手ならば新人賞候補だったり。
でも今年は、なんといってもこの人だと思う。
池上彰さん。

この人がニュースを始めとする世の中の出来事を説明する番組の多いこと。
そんな池上さんは「わかりやすさを考える」本を出していて売れている。
この本は、そんなシリーズの最新刊で、総集編だそうだ。
ある意味、この本だけでもいいと言えるだろう。



>内容紹介(講談社Bookclubより
<わかりやすく伝える力>を磨くための、池上流トレーニングを大公開。テレビ現場で独学したプレゼン術、超シンプルなノート術、情報収集&整理法……惜しみなくノウハウを大公開。

わかりやすさは武器だ!
●「絵が描ける」説明
●新聞・ネットの使い方
●超シンプル・ノート術

目次
第1章 テレビでプレゼンのヒントを学ぶ
第2章 話のキモ(中心テーマ)を見つけよう
第3章 プレゼン力を伸ばす
第4章 新聞の読み方、ネットの使い方
第5章 クリアファイルで情報整理
第6章 本の読み方
第7章 ノートのとり方、メモのとり方
第8章 わかりやすい文章を書くために
第9章 聞き上手は伝え上手になれる
第10章 時間を有効に使ってみよう


池上彰さんを初めてみたのは、多くの人と同様NHK「週刊こどもニュース」のお父さんとしてだった。

ウェブサイト見てビックリ。昨日で、ついに17年間の放送が終わったそうです。
池上さんの頃に比べて視聴率落ちてたからねえ。

番組のやり方は変わらなくても池上さんじゃなくなったことは大きいでしょうね。
それにしても、お父さんもずいぶん若い人だけど、お母さんが光浦靖子という配役はどうなんでしょう?

まあ、週刊こどもニュースはさておいて、池上さんの「わかりやすさ」の秘密は、
「相手に地図を渡し」「話の肝を見つけて」「なぜ面白いのか」を説明することにあるようです。

相手に地図を渡すとは、これから説明する全体像を最初に説明すること。
どういう話をするのか、何について、どういう点を説明するのかがわかるように簡潔に
最初に、話してしまうことで、これからの道筋が見えるから、聞いている方が不安にならない。

話の肝とは、伝えるべき中心テーマのことで、「そもそも、なぜ~なのか」のこと。
今のテレビも新聞も起きている事実は伝えるけど、「なぜそうなったのか」を説明不足。
だから、池上さんの仕事が増えるというわけです。

でも、「なぜなのか」を説明することこそマスコミというかジャーナリストの仕事では?
だから、ジャーナリスト出身の池上さんの説明がわかりやすいのかもしれません。

でも、こうした池上さんの「工夫」は元々自分が持っていたものではなく、
週刊こどもニュースで子供相手のニュース解説というニッチな番組をやっていたから培われたと
本文中で繰り返し池上さんは説明しています。

それでもNHK時代は入念な準備ができたから説明が分かりやすくできていたわけで、
そさらに民放に出演するようになって即興性、キーワードの立て方が身につき、
芸人のプレゼン力を見て、テレビを利用したプレゼンの巧拙や
簡潔でもわかる作り方が身についたというから、常に学ぶ姿勢が元々あったということですね。

私はこの本を読んでいて、常に池上さんの声が聞こえていました。
池上さんが、この本に書いている内容を解説してくれる声です。
そう、池上さんの説明は、話し言葉ではなく、わかりやすい書き言葉、
つまり「読み言葉」だったことに気づいたのです。

話し言葉だと饒舌になったり、冗長になるところを、書き言葉をうまく利用し、
熟語にならないように言葉を使い分けて、聞いても聞き間違わないようにした物。
それが、優れた解説だったのだと気が付きました。

プレゼンでどう話すかというときに、台本を予め作りますが、
そのときに「話し言葉」で作ると、フランクになりすぎますが、
書き言葉で作ると硬くなる上に臨場感がない、作ったような物言いになります。
そのどちらでもない、読みやすい言葉を「読み言葉」と勝手に名付けているのですが、
それは話し言葉ではなく書き言葉であり、文章として印刷されても、口に出しても
理解しやすいものになっているのではないかと思うのです。

たとえば、さとなおさんは「ラジオドラマの台本」を書いていた経験から文体ができてきたといいます。

彼の文章が「読みやすい」うえに「親近感がわく」「情報量がある」のは、その辺から来ているのでしょう。
話すように書く、という言葉もありますが、やはり「読み易く書き」「読むように話す」のが
これからの文章なのではないかと考える次第です。
私は、目指しているのですが、どうもそういうふうに書けないんですけどね。

池上さんが「勉強法」として、新聞や雑誌といったオールドメディアを重視し、
ネットでの調べ物に一定以上の過度の期待をしないのは、その危うさをよく知ることと、
「裏をとる」というNHK時代の情報収集の基本があるからでしょう。

それでも海外の新聞はネット配信を利用し、縮刷版よりはGサーチや日経テレコンを活用し、
何よりもブックマークして個人ブロガーの記事をチェックしていること、
そして、自分より詳しい人が読者や視聴者の中にいくらでもいると戒めているあたり
これまでのジャーナリストやTV解説者と違う点という気もします。

改めて池上彰さんの底力に触れた気がする一冊。

年末特番で彼の顔を見るたびに、うーんとうなるかもしれません。

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なるほど

読んでいて心地いい文章って何が違うのだろうと、
いつも思っていたのですが、
「読み言葉」で書かれているからなのですね。

ちなみに、若だんなさんのブログも私には心地いいです。

ありがとうございます

なかなか、読みやすい文章になりませんが、これからもよろしくお願いします。
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プロフィール

fujita244

Author:fujita244
2000年から新宿在住。
21世紀とともに新宿を闊歩。
高度成長期の一億総中流育ち
頭も身体もサイズM。
フツーのオッサンから見て
フツーじゃなさそうな話を
書いています。

2011年12月に
「若だんなの新宿通信」から
「フジタツヨシの新宿通信」
に変更しました。

2012年12月20日にはてなブログも始めました。
「fujita244's field」です。
2013年2月1日からゴルフ専用のブログもはじめてます。
「fujita244のゴルフBK」です。
2つのサブブログもよろしくお願いします。

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