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理研生物言語研究チームの遺言:【本】さえずり言語起源論

岡ノ谷一夫チームリーダーが、前著「小鳥の歌からヒトの言葉へ」に
理研での7年間の研究成果を加えて、新版としたのが、この本。



動物の心が知りたかった少年が、小鳥で研究を始め、
そして、人間の言葉の起源にまで想いを馳せるようになった。

そこには、多くの人との偶然の出会いと必然となる人間関係、思いがけない発見などがあった。
学術的な考察以上に、そうした人間の格闘が面白く付け加えられている。

それは、著者が自ら研究の手を動かす立場から、
理化学研究所に移り、生物言語研究チームのチームリーダーとして
多くの学生やポスドクをまとめて研究をする立場になったことも反映しているだろう。

研究の目が主観から俯瞰になったという感じがする。
それが文体に如実に現れ、その分、著者は記述から自由になったようにも見える。

そして、この本は7年に渡る生物言語研究チームの研究を盛り込んだ集大成であり
その生物言語研究チームが著者が東大に異動したため廃止されることを考えると
このチームの遺言と言えるかもしれない。

もちろん、今後もチームのメンバーだった研究者はどこかで研究を続けるだろうし、
著者自身も東大で、さらにERATOや東大の学生を率いて研究を続けることだろう。
その意味では、研究DNAは継続されていくのだけど、一抹の寂しさは漂う。

言語の研究の話そのものを知るのであれば、こちらの本が読みやすい。



だが、ある時代を研究者がどう過ごすのか、研究者の卵たちがどういう懸命な奮闘をするのか
といったことを知るならば、本書の方が心をうつかもしれない。
とくに、台湾で胸まで泥田に埋まりながら地元のおばちゃんの相手もしていた香川さんの話が
私は個人的に好きなのだけど(タンチョウヅルより小さいとか言われている当たりとか)

地味な表紙だけど、中身は面白いです。
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fujita244

Author:fujita244
2000年から新宿在住。
21世紀とともに新宿を闊歩。
高度成長期の一億総中流育ち
頭も身体もサイズM。
フツーのオッサンから見て
フツーじゃなさそうな話を
書いています。

2011年12月に
「若だんなの新宿通信」から
「フジタツヨシの新宿通信」
に変更しました。

2012年12月20日にはてなブログも始めました。
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2013年2月1日からゴルフ専用のブログもはじめてます。
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