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人間は息を止められる猿:【読んだ本】言葉はなぜ生まれたのか

著者から頂きました。
ありがとうございます。

言葉はなぜ生まれたのか 文藝春秋

まだ、アマゾンにないし、自社のサイトでも書影が上がってませんね。

この本は、「なぜ動物は言葉を話せないのか」を考えてきた岡ノ谷一夫さんの
研究内容を編集部がまとめ、石森愛彦さんが絵を加えて分かりやすくした本。

文芸春秋社の謎シリーズの一環で、
>鳥、ハダカデバネズミ、デグー、テナガザルの研究からわかった!

ジュウシマツの歌には文法があり、ハダカデバネズミは鳴き声で上下関係を確認。人間の「ことば」の誕生の謎を楽しみながら学べる本


ということで対象は子供向けですが、大人にも十分「謎」が楽しめる本。

>動物は鳴き声を出すけれど、言葉はしゃべれない。ではなぜヒトだけが言葉を使えるようになったのか? この謎に挑んでいるのが、理化学研究所・脳科学センターの岡ノ谷研究室です。岡ノ谷さんは「ジュウシマツの歌には文法がある」「ハダカデバネズミは“あいさつ”をする」という発見をして、ヒトの言葉のルーツ解明に多大な貢献をしています。豊富なカラー・イラストとともに、サイエンスの最先端を紹介。小学校高学年から読め、夏休みの読書にも最適です。(KN)

岡ノ谷さんといえば、鳥とかハダカデバネズミとか、動物の研究者なの?
と思われがちですが、心理学科出身ですから、根本は人間への興味があるわけです。

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で、これらの動物の研究も、すべて「言語の起源」に迫るためだったわけです。

動物は鳴きますが、ことばは話せません。
うちの子は喋ります、とかいう飼い主さんがいますが、そんなふうに聞こえたとしても
それは、人間と同じような意味での「ことば」ではないでしょう。

そこで、岡ノ谷さんはことばを定義します。

1。発生学習ができる(すぐにまねができる)
2。音(単語)と意味が対応している
3。文法がある
4。社会環境の中で使い分けられている

この4条件を満たしているものを「ことば」とした場合、これは人間にしか無い。
では、あそれはなぜなのか?
幾つかの条件を満たしている動物を調べ、なぜ、欠けているものがあるか考える。
その比較によって、仮説を検証し、なぜ人間だけにことばがあるのか、
なぜ人間はことばを必要としたのか、ことばが可能になったのかを考える。
その、現時点での到達点が、この本なのです。

そのために選ばれた動物が、

・ジュウシマツ
・デグー
・ハダカデバネズミ
・テナガザル

でした。
なぜ、サルがいないのか。
サルを使って言葉の研究をしている研究者は多いですが、
サルは、2番を学習することは出来ますが、いかんせん発声ができません。

発声が出来る動物(鯨とか、鳥とか、人間とか)と出来ない動物の最大の違いは
実は「息を止められるかどうか」だと岡ノ谷さんは指摘します。
そして、なぜ人間は「息を止められる」ようになったのかはまだわかっていないのです。
鯨は水中にいますから、息を止められないと死んじゃいます。
鳥も空を飛ぶには息を止められたほうが都合がいい。
では、人間は?

わたしは、ここで人間が実は水生動物だったという説(水生類人猿説)を思い出します。
その証拠に、人間は体毛が極端に薄い。
サルは海に潜ったりしませんよね。
それは、呼吸の問題が大きいんです。

まあ、それはまた別の話だけど。

さらに、ことばの誕生を考えるには、人間とコミュニケーションの問題が必要で、
脳科学とコンピュータシミュレーションが必要だと最後に岡ノ谷さんは書いています。

そのために、新たな研究テーマを研究し始めている岡ノ谷さんですが、
ひとつはJST-ERATO岡ノ谷情動情報プロジェクトという研究プロジェクト、
もうひとつは、東京大学教授として総合文化研究科で行う生物言語研究です。

ことばを追い続ける岡ノ谷さんなのでした。
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fujita244

Author:fujita244
2000年から新宿在住。
21世紀とともに新宿を闊歩。
高度成長期の一億総中流育ち
頭も身体もサイズM。
フツーのオッサンから見て
フツーじゃなさそうな話を
書いています。

2011年12月に
「若だんなの新宿通信」から
「フジタツヨシの新宿通信」
に変更しました。

2012年12月20日にはてなブログも始めました。
「fujita244's field」です。
2013年2月1日からゴルフ専用のブログもはじめてます。
「fujita244のゴルフBK」です。
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