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個人の為の「事業計画書」が最強のツールになる

昨日読み終わったのは、この本。


インターネット広告で急成長しているオプトのCEO海老根智仁さんが書いた「事業計画」の本。

自社の事業も、事業計画を立て直して、急成長させた海老根さんの本だから、
という期待で読むと、ちょっと裏切られます。

もともとこの本は、smoothさんのマインドマップ的読書感想文で、知りました。
【自分ドメイン】「会社を替えても、あなたは変わらない」海老根智仁

smoothさんも指摘されるように
>タイトルからは分かりにくいのですが、本書は「会社の事業計画書」の書き方を応用した、「個人の事業計画書」の書き方の徹底指南書です。


【目次】

第1章 一本の木から事業計画をイメージする―「事業計画」の全体像
 事業計画が、他の「計画」と決定的に違うところ
 一本の木から事業計画をイメージする ほか

第2章 老舗和菓子屋の事業計画書を書く―「事業計画」の実践
 老舗和菓子屋が生き残るためには
 経営者の「思い」は? ほか

第3章 制作会社の事業計画を劇的に変える―環境の変化に適応する
 儲かる会社と儲からない会社の事業計画書
 制作会社の経営環境とは? ほか

第4章 安易な目標だけでは一歩も成長できない―「個人の事業計画書」を書く
 会社が勝つ条件と、人が人材市場で勝つ条件は同じ
 自分ドメインを設定する ほか

終章 あなたの人生はあなたが経営している―自分を見つめるための「事業計画」
 自社の苦しい時代の環境分析
 苦境を打開した事業ドメイン ほか

詳しい書評は、smoothさんのエントリのほうが分かりやすくまとめてあると思いますので、
そちらを見ていただきたいのですが、

本書の「はじめに」で、筆者は、
会社への不平不満から、「会社を替えればやりたいことができる」「転職さえすればうまくいく」
という若者の気分に強烈なダメだしをしています。

たいした目標や考えなしに、漠然とした期待感のみで転職した人は、新しい会社でもいずれ、「この会社じゃダメだ・会社選びに失敗した」と言い出します。

そして最終章では

転職する暇があったら。「自分ドメイン」を一から考えなさいといいたい。

事例のおもしろさで、事業計画書作りについても学べますが、
使われているのはSWOT分析という決して目新しくない手法ですし、
そこに期待するよりも、「自分探し」への指針作りの指南書として、
「三年で辞める若者」に読んでもらいたいです。

その意味では、この間書いたエントリ
昭和の若者は平成にどうすればいいのだろう
で紹介した

とあわせて読んで頂きたいです。

転職するために、何が必要で、転職した後、何が起こるのか
そのシミュレーションがばっちりできるのではないかと。

それにしても、光文社新書は、こういう本を連発して、
社会にあるムーブメントをつくりたいと意図しているのだろうか?
それとも、ある編集者の意図なのか?
気になる動きではあります。
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非公開コメント

ご紹介ありがとうございます

若だんなさん、こんにちは。
ご紹介ありがとうございます。
この本のキモはおっしゃるとおり、個人の事業計画書部分だと思います。
ホントは転職以前に学生時代に就職活動する時点で、できる限り掘り下げると良いとは思うんですが(汗)。

実はブログではちょこちょこ書いてるんですけど、私は新卒時には出版社就職希望でした(笑)。
ただ、当時は時代性もあって、ガチガチに雑誌希望でした(笑)。
逆に今だったらビジネス書の営業とかやりたいですね~(笑)。

smoothさんありがとうございます

コメントありがとうございます。

ビジネス書の営業よりも、編集者のほうがいいんじゃないですか?
土井さんみたいな感じで……(笑)
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プロフィール

fujita244

Author:fujita244
2000年から新宿在住。
21世紀とともに新宿を闊歩。
高度成長期の一億総中流育ち
頭も身体もサイズM。
フツーのオッサンから見て
フツーじゃなさそうな話を
書いています。

2011年12月に
「若だんなの新宿通信」から
「フジタツヨシの新宿通信」
に変更しました。

2012年12月20日にはてなブログも始めました。
「fujita244's field」です。
2013年2月1日からゴルフ専用のブログもはじめてます。
「fujita244のゴルフBK」です。
2つのサブブログもよろしくお願いします。

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