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日本は海外より弱くなったのか【読んだ本】デフレの正体

正確にはまだ読んでいるのだけど、これは週末に読んだ方がいい。

デフレの正体  経済は「人口の波」で動く (角川oneテーマ21)デフレの正体 経済は「人口の波」で動く (角川oneテーマ21)
藻谷 浩介

角川書店(角川グループパブリッシング) 2010-06-10
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景気の波より人口の波 - 書評 - デフレの正体@404 blog not found
>著者ほど日本の現状をしっかり把握している人はいないと。数多の経済学者たちがスルーしてきた日本の本当の実情が本書にはある。

まさに、dankogaiさんの言うとおりだが、この書評はやや我田引水が過ぎる感じがする。
かと言って、この本の価値は揺らぐところはない。

目次(dankogaiさんのページからコピペ)
第1講 思い込みの殻にヒビを入れよう
景気判断を健康診断と比べてみると/ある町の駅前に表れた日本のいま
第2講 国際経済競争の勝者・日本
世界同時不況なのに減らない日本人の金融資産/バブル崩壊後に倍増した日本の輸出/世界同時不況下でも続く貿易黒字/世界中から莫大な金利配当を稼ぐ日本/中国が栄えれば栄えるほど儲かる日本/中国に先んじて発展した韓国・台湾こそ日本の大得意先/フランス、イタリア、スイスに勝てるか
第3講 国際競争とは無関係に進む内需の不振
「戦後最長の好景気」の下で減り始めた国内新車販売台数/小売販売額はもちろん、国内輸送量や一人当たり水道使用量まで減少する日本/なぜ「対前年同期比」ばかりで絶対数を見ないのか
第4講 首都圏のジリ貧に気付かない「地域間格差」論の無意味
苦しむ地方の例……個人所得低下・売上低落の青森県/「小売販売額」と「個人所得」で見える「失われた一〇年」のウソ/「地方の衰退」=「首都圏の成長」とはなっていない日本の現実/「東京都心部は元気」という大ウソ/名古屋でも不振を極めるモノ消費/地域間格差に逆行する関西の凋落と沖縄の成長/地域間格差ではなく日本中が内需不振
第5講 地方も大都市も等しく襲う「現役世代の減少」と「高齢者の激増」
苦しむ地方圏を襲う「二千年に一度」の現役世代減少/人口が流入する首都圏でも進む「現役世代の減少」/所得はあっても消費しない高齢者が首都圏で激増/日本最大の現役減少地帯・大阪と高齢者増加地帯・首都圏/「地域間格差」ではなく「日本人の加齢」/団塊世代の加齢がもたらす高齢者のさらなる激増
第6講 「人口の波」が語る日本の過去半世紀、今後半世紀
戦後のベビーブームが一五年後に生んだ「生産年齢人口の波」/高度成長期に始まる出生者数の減少/住宅バブルを生んだ団塊世代の持ち家取得/「就職氷河期」も「生産年齢人口の波」の産物/「生産年齢人口の波」が決める就業者数の増減/「好景気下での内需縮小」が延々と続く
第7講 「人口減少は生産性上昇で補える」という思い込みが対処を遅らせる
「生産性」と「付加価値額」の定義を知っていますか?/生産年齢人口減少→付加価値額の減少を、原理的に補いきれない生産性向上/「生産性向上」努力がGDPのさらなる縮小を招く/間単には進まない供給側の調整/高齢者から高齢者への相続で死蔵され続ける貯蓄/内需がなければ国内投資は腐る/三面等価式の呪縛/「国民葬時間」の制約を破ることは可能なのか?
第8講 声高に叫ばれるピントのずれた処方箋たち
「経済成長こそ解決策」という主張が「対策したフリ」を招く/「内需拡大」を「経済成長」と言い間違えて要求するアメリカのピンボケ/マクロ政策では実現不可能な「インフレ誘導」と「デフレ退治」/「日本の生き残りはモノづくりの技術革新にかかっている」という美しき誤解/「出生率上昇」では生産年齢人口減少は止まらない/「外国人労働者受け入れ」は事態を解決しない/アジア全体で始まる生産年齢人口減少に備えよう
第9講 ではどうすればいいのか① 高齢者富裕層から若者への所得移転を
若い世代の所得を頭数の減少に応じて上げる「所得一・四倍増政策」/団塊世代の退職で浮く人件費を若者の給料に回そう/若者の所得増加推進は「エコ」への配慮と同じ/「言い訳」付与と「値上げのためのコストダウン」で高齢者市場を開拓/生前贈与促進で高齢富裕者層から若い世代への所得移転を実現
第10講 ではどうすればいいのか② 女性の就労と経営参加を当たり前に
現役世代の専業主婦の四割が働くだけで団塊世代の退職は補える/若い女性の就労率が高いほど出生率も高い
第11講 ではどうすればいいのか③ 労働者ではなく外国人観光客・短期定住客の受入を
高付加価値率で経済に貢献する観光収入/公的支出の費用対効果が極めて高い外国人観光客を誘致!
補講 高齢者の激増に対処するための「船中八策」
高齢化社会にける安全・安心の確保は第一に生活保護の充実で/年金から「生年別共済」への切り替えを/戦後の住宅供給と同じ考え方で進める医療福祉分野の供給増加
おわりに――「多様な個性のコンパクトシティたちと美しい田園が織りなす日本」へ
あとがき


このみっしりとした新書離れした目次には驚くが、読むとさらにその情報量に驚く。
とにかく現場と数字に当たりまくっている本なのだ。
実は、私もまだ第4講を読んでいる途中だが、実に驚くことばかり。
特に、日本の貿易収支がバブル時の倍の輸出に支えられ、大幅な黒字にあること(29p)
国際収支もまた貿易黒字の増加にサービス赤字の減少が加わり、大幅に黒字であること(37p)
対中貿易が赤字であることも、実は対香港貿易とあわせてみると大幅に日本の黒字であること(39p)
などなど、国際的には工業輸出も金融面でも大幅な黒字で、しかもその額はこの20年伸びている。
つまり、失われた20年は、貿易の失敗ではないと言うことなのだ。

ところが、日本でもモノが見えていることでは図抜けていると思われる評論家でも、
こんな話を書いている。

日本はなぜ、弱くなったのか@田原総一朗公式ブログ
>よく「失われた20年」と言われる。

確かに20年、世界の中でも日本の地位は
どんどん下がっていく。
(略)
実は、国際社会の中で日本の技術力は高い。

にもかかわらず、
商売が下手になっているのである。


田原さんは見えているけど、間違っている。
これは、失われた20年の問題ではなく、これから20年の問題なのだ。

単品販売からシステム受注になったのは、最近の事だ。
とくに後進国と言われてきた国が資源需要の高騰で金を持ち、
タイムマシン開国を行うために、単品ではなく使う人間ごと発注しているのだ。

これは、実は日本にとって初めてのことではない。
明治期に日本がアメリカやイギリス、ドイツに行っていた事だ。
ドイツ式とイギリス式を競わせたり、アメリカ式とドイツ式を競わせて購入していた。
その名残で、いまでも関東と関西で交流の周波数が違うではないか。

人が育ってない国で、先端技術を輸入するときには、モノだけよりも運用者ごと持ってきた方が早い。
その経験を忘れているのは、日本の官僚ではなかったか。
官僚の壁を取り去り、分業化するメーカーを束ねて民主党政権が動き始めた。
そういうことではないのか。

>5月初旬に仙谷由人さんと前原誠司さんがベトナムを訪問した。

仙谷さんは原子力発電所を売る為で、
前原さんは新幹線を売る為であった。


ここに目をつけなければ、明治維新政府と同じ働きはできない。
でも、日本国内に目を向ける際には、数字をきちんと見る必要がある。
日本経済は本当に疲弊しているのか、疲弊しているのは国内需要にしがみつく日本人だけなのではないか。
この「しがみつき」をいかに解くかが、今後の政治の鍵である。

まずは、この本を読んで基礎を身につけたい。

デフレの正体  経済は「人口の波」で動く (角川oneテーマ21)デフレの正体 経済は「人口の波」で動く (角川oneテーマ21)
藻谷 浩介

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No title

ごめんなさい。経済学的には、誤りだらけの本です。

詳しくは、ブログ『高校生からのマクロ・ミクロ経済学入門』
http://abc60w.blog16.fc2.com/
カテゴリ:藻谷浩介『デフレの正体』をご参照下さい。

(宣伝だと思われてはいやなのですが、拙著『高校生からのマクロ・ミクロ経済学入門Ⅱ』をお読みいただければ、経済の全容が分かります)

一例を示します。

「p125私は無精者で、経済書やビジネス書は本当に数冊しか読んだことがないのですが」と述べている通りです。

(1)貿易黒字はもうけではない。
P50…ハイテク分野では日本にかないっこないフランスやイタリアが…ブランドの食料品と繊維と皮革工芸品を作ることで、日本から貿易黒字を稼いでいるんですよ。…日本だってアジア相手に同じことができるんです。何を怖がっているのか。
p189…技術開発は全力で続けて、日本企業には最先端に立っていただきたい。でも首尾よくそうなっても、稼いだ外貨が内需に回る仕組みを再構築しない限り、外貨が稼げずに死ぬということになる前に、外貨が国内に回らないことで経済が死んでしまうのです。

 経常収支黒字額=資本収支赤字です。つまり、貿易黒字=外国への資金貸出額のことです。ですから、貿易黒字は、日本国内には還流せず、海外資産として積み上げられます。過去の貿易黒字の積み上げ(海外資産)が、日本の対外資産になっています。海外純資産は,平成20年末現在,225兆5,080億円に上ります。やはり,世界一の対外債権国です。稼いだ?外貨は、国内にはまわすことが出来ません。

伊藤元重(東大教授)編著『貿易黒字の誤解-日本経済のどこが問題か-』 東洋経済新報社1994 
 p27 黒字はどこにいったのかといえば,「海外への資産の蓄積になった」という答えになる。
 p89 「日本は多くの産業において強い競争力を持っており国際経済で一人勝ちしているから,日本の貿易収支や経常収支は黒字である」というのがいかにばかげた議論であるか…わかることだろう。

(2)不況で貿易黒字は増えます。
(S-I)=(G-T)+(EX-IM)
 ISバランス式でいえば,景気がいいと,民間投資が活発になり,左辺が縮小します(左辺少ない)。ということは,同時に右辺も少なくなるので,財政赤字も貿易黒字も減少します。「好景気になると貿易黒字は縮小する」状態になります。逆に,景気が悪いと,民間投資が少なくなり,左辺が拡大します(左辺拡大)。同時に右辺(国債+貿易黒字)も拡大します。つまり「不景気になると貿易黒字が増える」状態になるのです。

中谷巌(一橋大学名誉教授)『痛快!経済学』集英社 1998  p175
「不況だから貿易黒字が増える」のであって,貿易黒字が大きいから豊かになるわけではないのです。

P48フランス、イタリア、スイス…彼らが買ってくれる日本のハイテク製品の代金よりも、日本人が喜んで買っている向こうの軽工業製品の代金のほうが高いので、日本が赤字になるのです。

ですから、「貿易黒字は勝ち、貿易赤字は負け」ということはありません。

 ポール・クルーグマン(プリンストン大学教授)『良い経済学悪い経済学』日本経済新聞出版社2008  P172
 実業界でとくに一般的で根強い誤解に,同じ業界の企業が競争しているのと同様に,国が互いに競争しているという見方がある。1817年にすでに,リカードがこの誤解を解いている。経済学入門では,貿易とは競争ではなく,相互に利益をもたらす交換であることを学生に納得させるべきである。もっと基本的な点として,輸出ではなく,輸入が貿易の目的であることを教えるべきである。

 お読み頂いた上で、議論の余地があれば、勉強したいと思います。

No title

ブログ「高校生からのマクロ・ミクロ経済学入門」http://abc60w.blog16.fc2.com/
カテゴリ:藻谷浩介
もご参照いただければ、幸いです。よろしくお願いいたします。 
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Author:fujita244
2000年から新宿在住。
21世紀とともに新宿を闊歩。
高度成長期の一億総中流育ち
頭も身体もサイズM。
フツーのオッサンから見て
フツーじゃなさそうな話を
書いています。

2011年12月に
「若だんなの新宿通信」から
「フジタツヨシの新宿通信」
に変更しました。

2012年12月20日にはてなブログも始めました。
「fujita244's field」です。
2013年2月1日からゴルフ専用のブログもはじめてます。
「fujita244のゴルフBK」です。
2つのサブブログもよろしくお願いします。

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