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優れた続編ではなく、先立つべき本:【読んだ本】知性の限界

この本は、前著「理性の限界」で「不可能性定理」「不確定性原理」「不完全性定理」
に挑んだ著者が、ウィトゲンシュタイン、ポパー、ファイヤアーベントを持ち出して、
さらに「限界」に挑んだ著作。

しかし、「理性の限界」の続編としてではなく、むしろこちらから読んだ方が哲学の「問題」はわかりやすい。

関連エントリ:科学哲学のすすめ、理性の限界

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知性の限界――不可測性・不確実性・不可知性 (講談社現代新書)知性の限界――不可測性・不確実性・不可知性 (講談社現代新書)
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目次(アマゾン紹介ページより)
序 章 シンポジウム「知性の限界」開幕――「理性の限界」懇親会場より
第一章 言語の限界
  1 「論理哲学論考」のパラドックス
  2 ウィトゲンシュタインの言語ゲーム
  3 指示の不可測性
  4 言語理解の限界と可能性
第二章 予測の限界
  1 帰納法のパラドックス
  2 ポパーの開かれた宇宙
  3 予測の不確実性
  4 未来予測の限界と可能性
第三章 思考の限界
  1 人間原理のパラドックス
  2 ファイヤアーベントの知のアナーキズム
  3 究極の不可知性
  4 人間思考の限界と可能性
おわりに

書評としては、やはり今回も(前著の書評が、本書のあとがきで取り上げられている)
dankogai氏の「可測性・不確実性・不可知性 - 書評 - 知性の限界@404 Blog Not Found」が秀逸だろう。

>仮想パネルディスカッション形式は前回と同じだが、仮想人格の「自然さ」が本書ではさらに向上している。それぞれの人格ごとに twitter の ID を取ってディスカッションさせた後、Togetterでまとめたら、とても「自作自演」には見えないだろう。本当に本書は単著なのか?それも一つの不可知だったりして。

という「冗句」も面白いが、私も同感なのは

>本書で一番多い台詞はおそらく

司会者 そのお話は、また別の機会にお願いします。

というものなのだが、このタイミングがまた絶妙で、ディスカッションの臨場感をさらに高めている。これだけ多彩な人物たちを脳内展開するだけですごいのに、「自然」に「オーバーラン」させた上で、それを「モデレート」できるとは。著者は劇団ひとりならぬ学団ひとりなのか!?


と言う点である。
とにかく、シニカルなこのセリフを読む度に、ニヤリとしてしまう。

また哲学という「真面目な」学問も、物理学という「理論的な」学問も、
結局、人間の荒唐無稽な想像力に支えられていると言う点では同等なのではないか、
と言う気が読後にしてくる。

大学生C 本当に人間って、信じられないくらい奇想天外なことを思いつくものですね。(258p)

と言うセリフが、実に深く「禿同」なのである。

出来れば、この本を読んで、そして「理性の限界」を読み、
さらに、この本にもどるというのがいいと思う。

理性の限界を読んで、最後にこう書いた私だが

>そう言う意味でも、この3つの原理をこうして解説してくれる本は人生にとって重要だと思う。
科学者も、哲学者も、その予備軍も、一通り目を通してはどうだろうか。


知性の限界は、さらに「知性」に関わる皆さんに読んでもらいたい。
とくに大学生は必読書にした方がいいと思う。
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プロフィール

fujita244

Author:fujita244
2000年から新宿在住。
21世紀とともに新宿を闊歩。
高度成長期の一億総中流育ち
頭も身体もサイズM。
フツーのオッサンから見て
フツーじゃなさそうな話を
書いています。

2011年12月に
「若だんなの新宿通信」から
「フジタツヨシの新宿通信」
に変更しました。

2012年12月20日にはてなブログも始めました。
「fujita244's field」です。
2013年2月1日からゴルフ専用のブログもはじめてます。
「fujita244のゴルフBK」です。
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