ディスカバーブッククラブ「電子書籍の衝撃」に行って来ました。
ディスカバーブッククラブのイベントに行って来ました。
今回は読書会ではなく,佐々木俊尚さんの新著「電子書籍の衝撃」の出版記念講演会。
既に,夕べの講演会の模様はハッシュタグ#denshiのもとにトゥギャラれてます。
さらに,専用アカウント(@d21denshi)もあって、ツイッター時代に対応しています。
講演会の最後には司会のミラクル田中(勝手にそう呼んでいます)から衝撃の発表があって、
今日の正午から電子書籍バージョンが1万ダウンロードまで115円というキャンペーンも開始。
電子版と紙の本を読み比べ!『電子書籍の衝撃』刊行記念キャンペーンのお知らせ ●田中
>『電子書籍の衝撃』の刊行を記念し、4/7(水)正午〜4/15(水)正午までの約1週間、デジタルブック版『電子書籍の衝撃』を110円で販売キャンペーンを行います!
くわしくは、ディスカバー社長室ブログか、ディスカバーブックストアへ。
と,告知が済んだところで本題。
佐々木さんも講演会冒頭でおっしゃっていたように、
【出版直前の本を配って,それについて話す講演会】というのはあまり聞いたことが無い。
「本の中身を話ても,本に載ってない話をしても仕方がない」という気になるからだろう。
その難しいお題を見事にこなし,さらに,今後の執筆の糸口になりそうな話題を
質疑応答で垣間見せる佐々木さんの講演テクにかなり感心した。
ミラクル田中のムチャぶりも炸裂せず、非常に内容の濃い講演会だった。
内容は @dankogai 他の皆さん(参加者150名以上とか。ディスカバーから出版されている著者も多かった)
がtsudaっているので、そちらを見ていただきたい。
『電子書籍の衝撃』の始まりは、大評判になったこちらの本とのことだった。
関連エントリ:読むしかない:2011年新聞・テレビ消滅
もともと『電子書籍の衝撃』は、ディスカバーの干場社長が『2011年新聞・テレビ消滅』を読んで、
「では書籍はどうなるのですか」とツイッターで投げかけたことが始まりだとか。
(昨日の干場社長の挨拶から)
当然、佐々木さんの頭の中には、もうひとつのマス媒体「雑誌」の消滅と
付随して出版社の状況、さらに書籍の問題は入っていただろう。
それを補完する取材としては、なぜ日本の出版流通が特殊かという問題が中心だったのではないか。
この本の圧巻は、やはり第4章「日本の出版文化はなぜダメになったのか」にある。
それ以外は、おおかたどこかで誰かが書いていることだし、
佐々木さんにとっては、「2011年」本の中で示した自分のフレームワークを、
本に広げるだけで簡単に置き換えられたのではないだろうか。
だから、書くのも干場社長が驚くほどスムーズで早かったのだろう。
しかし、出版文化の話を書けたのは、佐々木さんが新聞社出身だと言う点もあるだろう。
先日も池田センセイがバラしていたように、電子書籍の話は出版界のタブーだから。
週刊ダイヤモンドの消えた特集@池田信夫ブログ
>週刊ダイヤモンドの4月6日発売号の特集は「電子書籍と出版業界」(仮題)という60ページの企画だった。私は1ヶ月ぐらい前に担当者から相談を受け、企画の内容や私のビジネスについても何度か話をした。メインは電子書籍の話で30ページぐらいだが、その背景として出版不況の現状や出版社・取次などの対応を取材するという話だった。
(略)
以上が確認できた事実関係で、再来週の週刊ダイヤモンドの特集は「ドラッカー」に差し替えられるもようだ。これは一週刊誌の内紛といえばそれまでだが、見過ごせない問題を含んでいる。それはこの特集の入口は電子書籍だったが、本質的なテーマは日本で書籍の電子化が進まない背景に再販制度や委託販売などの不透明な流通機構がある、という当事者の「内部告発」でもあったことだ。
電子書籍についても、ディスカバー以外の出版社では、業界基準を作ろうという動きがある。
その辺については、以前私も書いている。
関連エントリ:
電子書籍という言葉でくくってしまうと見失うもの
電子書籍も横並びでやるのか日本の出版社?
このエントリの中でも書いているけども「電子書籍」とか「出版社」とかくくってしまうと、
議論をしていて見失うものが多い。
書籍と言っても、地図や辞書などがアプリ化されるのと、小説を読むのでは大きく違う。
その質感の違いについて、佐々木さんは疑念を示している。
その戸惑が、佐々木さんの本心ではないだろうか。
電子化される書籍を本当はあまり歓迎していないのではないか?
資料となる本と心の肥やしになる本を分けておきたいという思い、
前者はブックアプリで良いが、後者は好事家として本を愛でたいという思いを、
話の行間に感じた。
また、出版社について言えば、「マス媒体」に所属するような雑誌主力の大手出版社と、
書籍を中心にしている中小出版社は全く違う職種のように給与体系が違う。
昨日講演会でも話題になった某大手出版社の社員をやめることになって内情を書いている、
たぬきちの「リストラなう」日記
でその辺は読んでいただきたい。
さて、電子配信で大きく変化した文化的著作物の先駆者として、
音楽と本のアナロジーを佐々木さんは、この本で詳しく取り上げている。
本は音楽と同じ轍を踏むのか踏まないのか、そこを納得するかどうかなのだけど、
佐々木さんが指摘するように、本も音楽と同じ方向に向かうだろう。
つまり、レコードを集める人がiPodで音楽を聞かないかというとそんなことはないように、
本を買う人が同時に電子書籍で小説を読む時代はくるのだろう。
本はその美術的な価値やパッケージそのものの特殊性を評価されて好事家に収集され、
コンテンツはリパッケージされてアンビエントに消費されると言う佐々木さんの予想は、
私にとってあまり好ましいものではないが、その方向に向かうだろうなという思いはある。
そして、そういう時代に向けてデザイナーはプログラマーと手を組む必要があるだろうとも思う。
此の話しは、たぶんどこかでまとめて書こうと思っているので、もう少し経ってから。
非常に刺激的な話が多く、思いついたことがいろいろあるけど、
それは別のエントリで。
今回は読書会ではなく,佐々木俊尚さんの新著「電子書籍の衝撃」の出版記念講演会。
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既に,夕べの講演会の模様はハッシュタグ#denshiのもとにトゥギャラれてます。
さらに,専用アカウント(@d21denshi)もあって、ツイッター時代に対応しています。
講演会の最後には司会のミラクル田中(勝手にそう呼んでいます)から衝撃の発表があって、
今日の正午から電子書籍バージョンが1万ダウンロードまで115円というキャンペーンも開始。
電子版と紙の本を読み比べ!『電子書籍の衝撃』刊行記念キャンペーンのお知らせ ●田中
>『電子書籍の衝撃』の刊行を記念し、4/7(水)正午〜4/15(水)正午までの約1週間、デジタルブック版『電子書籍の衝撃』を110円で販売キャンペーンを行います!
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と,告知が済んだところで本題。
佐々木さんも講演会冒頭でおっしゃっていたように、
【出版直前の本を配って,それについて話す講演会】というのはあまり聞いたことが無い。
「本の中身を話ても,本に載ってない話をしても仕方がない」という気になるからだろう。
その難しいお題を見事にこなし,さらに,今後の執筆の糸口になりそうな話題を
質疑応答で垣間見せる佐々木さんの講演テクにかなり感心した。
ミラクル田中のムチャぶりも炸裂せず、非常に内容の濃い講演会だった。
内容は @dankogai 他の皆さん(参加者150名以上とか。ディスカバーから出版されている著者も多かった)
がtsudaっているので、そちらを見ていただきたい。
『電子書籍の衝撃』の始まりは、大評判になったこちらの本とのことだった。
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関連エントリ:読むしかない:2011年新聞・テレビ消滅
もともと『電子書籍の衝撃』は、ディスカバーの干場社長が『2011年新聞・テレビ消滅』を読んで、
「では書籍はどうなるのですか」とツイッターで投げかけたことが始まりだとか。
(昨日の干場社長の挨拶から)
当然、佐々木さんの頭の中には、もうひとつのマス媒体「雑誌」の消滅と
付随して出版社の状況、さらに書籍の問題は入っていただろう。
それを補完する取材としては、なぜ日本の出版流通が特殊かという問題が中心だったのではないか。
この本の圧巻は、やはり第4章「日本の出版文化はなぜダメになったのか」にある。
それ以外は、おおかたどこかで誰かが書いていることだし、
佐々木さんにとっては、「2011年」本の中で示した自分のフレームワークを、
本に広げるだけで簡単に置き換えられたのではないだろうか。
だから、書くのも干場社長が驚くほどスムーズで早かったのだろう。
しかし、出版文化の話を書けたのは、佐々木さんが新聞社出身だと言う点もあるだろう。
先日も池田センセイがバラしていたように、電子書籍の話は出版界のタブーだから。
週刊ダイヤモンドの消えた特集@池田信夫ブログ
>週刊ダイヤモンドの4月6日発売号の特集は「電子書籍と出版業界」(仮題)という60ページの企画だった。私は1ヶ月ぐらい前に担当者から相談を受け、企画の内容や私のビジネスについても何度か話をした。メインは電子書籍の話で30ページぐらいだが、その背景として出版不況の現状や出版社・取次などの対応を取材するという話だった。
(略)
以上が確認できた事実関係で、再来週の週刊ダイヤモンドの特集は「ドラッカー」に差し替えられるもようだ。これは一週刊誌の内紛といえばそれまでだが、見過ごせない問題を含んでいる。それはこの特集の入口は電子書籍だったが、本質的なテーマは日本で書籍の電子化が進まない背景に再販制度や委託販売などの不透明な流通機構がある、という当事者の「内部告発」でもあったことだ。
電子書籍についても、ディスカバー以外の出版社では、業界基準を作ろうという動きがある。
その辺については、以前私も書いている。
関連エントリ:
電子書籍という言葉でくくってしまうと見失うもの
電子書籍も横並びでやるのか日本の出版社?
このエントリの中でも書いているけども「電子書籍」とか「出版社」とかくくってしまうと、
議論をしていて見失うものが多い。
書籍と言っても、地図や辞書などがアプリ化されるのと、小説を読むのでは大きく違う。
その質感の違いについて、佐々木さんは疑念を示している。
その戸惑が、佐々木さんの本心ではないだろうか。
電子化される書籍を本当はあまり歓迎していないのではないか?
資料となる本と心の肥やしになる本を分けておきたいという思い、
前者はブックアプリで良いが、後者は好事家として本を愛でたいという思いを、
話の行間に感じた。
また、出版社について言えば、「マス媒体」に所属するような雑誌主力の大手出版社と、
書籍を中心にしている中小出版社は全く違う職種のように給与体系が違う。
昨日講演会でも話題になった某大手出版社の社員をやめることになって内情を書いている、
たぬきちの「リストラなう」日記
でその辺は読んでいただきたい。
さて、電子配信で大きく変化した文化的著作物の先駆者として、
音楽と本のアナロジーを佐々木さんは、この本で詳しく取り上げている。
本は音楽と同じ轍を踏むのか踏まないのか、そこを納得するかどうかなのだけど、
佐々木さんが指摘するように、本も音楽と同じ方向に向かうだろう。
つまり、レコードを集める人がiPodで音楽を聞かないかというとそんなことはないように、
本を買う人が同時に電子書籍で小説を読む時代はくるのだろう。
本はその美術的な価値やパッケージそのものの特殊性を評価されて好事家に収集され、
コンテンツはリパッケージされてアンビエントに消費されると言う佐々木さんの予想は、
私にとってあまり好ましいものではないが、その方向に向かうだろうなという思いはある。
そして、そういう時代に向けてデザイナーはプログラマーと手を組む必要があるだろうとも思う。
此の話しは、たぶんどこかでまとめて書こうと思っているので、もう少し経ってから。
非常に刺激的な話が多く、思いついたことがいろいろあるけど、
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