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「非実在少年」は誰の頭の中に実在するのか

ここ数日、「非実在少年」の話題がネットを賑わせてます。

今日も、こんなエントリが。

非実在青少年保護は、実在青少年の危機@404 Blog Not Found
>非実在青少年というバズワードのおかげで再び児童ポルノ規制に関する議論が活発になっている。

私の意見は、すでに

404 Blog Not Found:物語は心のワクチン

でまとめているのだが、この問題、まるではしかのごとく何度も何度も登場するので改めて 1 entry を割いておく事にする。


フィクションが、ノンフィクションの犯罪を減らす効果を持っている、という話ですね。

非実在少年とは何が問題なのかは、このコラムに詳しいです。

「非実在青年」都条例案:「机上空論」の穴だらけ
――「ロリコン」と「いじめ」から考える<ネット実名性>@伊藤乾の常識の源流探訪:日経ビジネスオンライン

>2月24日、石原慎太郎東京都知事名で提出された「東京都青少年の健全な育成に関する条例の一部を改正する条例」の問題でありました。
(略)
 文案は「青少年に対し、性的刺激を刺激し、残虐性を助長し、又は自殺若しくは犯罪を誘発し、青少年の健全な成長を阻害するおそれ」があるコンテンツに関しては、やたらと事細かに指定をしています。



東京都が青少年健全育成条例を改正するにあたって、エロ漫画を取り締まろうとしている。
というのが端的な問題。

で、その背後にあるのは、「非実在青少年」という概念を作ってまで、
指摘している中身が、あまりにもでたらめだという話です。

>いわく「年齢または服装、所持品、学年、背景その他の人の年齢を早期させる事項の表示又は音声による描写から十八歳未満として表現されていると認識されるもの(以下「非実在青少年」という。)を相手方とする又は非実在青少年による性行為又は性交類似行為に係る非実在青少年の肢体を視覚により認識することができる方法でみだりに性的対象として肯定的に描写することにより、青少年の性に関する健全な判断能力の形成を阻害し、青少年の健全な成長を阻害するおそれがあるもの」等々。


では、なぜ、この条文が、ここだけ詳しいのか。
それは、私が、この記事を読んでツイッターに書いたのを自分で引用すると、

>日経オンラインのコラム「常識の源流探訪」を読んで、「非実在少年」の話題がやっとわかった。これは、神は細部に宿ると信じる作家に向けて、その作家が詳しい分野の「著作物」におけるエロだけ詳細に規定しているのだ。その作家とは東京都知事であり、彼がネットはわかんないからそこは適当なのだ。 posted at 09:51:38

この条文が、誰にわかるように書かれたのか、誰が指示しており、誰が問題だと思っているのか。
そこにしか、目が行かないですよ、私は。

子ども性描写 質疑5時間、懸念次々 都議会委『非実在青少年って?』@東京新聞
>子どもを性的な対象に描いた漫画やアニメを規制する都の青少年健全育成条例改正案をめぐり、都議会総務委員会は十八日、八人の委員が約五時間にわたって都側への質疑を行った。「表現の自由を損なう」との懸念が広がっているとして、委員らは条文にある用語の分かりにくさを追及。民主党と共産党、生活者ネットワーク・みらいは「徹底審議が必要」と言及し、賛否を先送りにして継続審査を求める考えを示した。

当然、この案が出てすぐに、IT系からも、漫画系からも反対表明が出ているわけです。
そのへんは、「非実在青少年」という検索結果を観ていただくとして、
問題にしようと思うと、これほどツッコミどころ満載の改正案を賢明な東京都が何故だしたのか?

都知事でしょう、やっぱり。

そして、この改正案の何が問題かというと、「分かる範囲」での嫌悪だけだからでしょうね。
取り締まれないものを取り締まろうという行為が何に起因しているかというと「嫌悪感」でしょう。

気持ちが悪いから許さない、というのは法治国家のやることではない。

そもそも、変態行為が迷惑をかけていれば迷惑条例でも、公然わいせつでも、既に法律があるわけで、
でも、この条例は、ある嗜好性のある表現を変態と定義し、それを取り締まろうとするからおかしい。

犯罪になるかどうか分からないものを、犯罪と定義しているようなものだからです。
変態であることは、犯罪ではない。業です。

dankogaiさんが書くように
>非実在人物というのは、我々の原罪=Sinである。原罪を罰して犯罪を増やしてはならない。

ということで(この言葉自体はわかりにくいが)あって、

>物語に犯行の手段を教わったり、物語のおかげで犯罪を犯したくなる人がゼロというつもりはない。しかしそれは物語を処罰する理由としては充分ではない。物語に「犯行を幇助」されたものが、物語で「犯行をすませた」ものよりも多くてはじめて「非存在青少年保護が実在青少年保護に役立つ」と言えるはずだ。しかし実際はその逆。実際に犯行におよぶより、物語で「間に合った」者の方がずっと多いのだ。

視覚による表現だけが詳しいことに顕著なように、
本質を捉えずに「気持が悪いから取り締まれ」というような偏った性質を持つ
権力者のわがままに付き合ってはいられない。
しかも、自分の小説だって十分に扇情的で社会問題にもなったのにねえ。

「非実在少年」の問題よりも、実在するけど「非実在」で語られる条例における「主語」が問題だと思う。

この「非実在少年」は、その主語を発する人の頭の中に存在しているわけだから。
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fujita244

Author:fujita244
2000年から新宿在住。
21世紀とともに新宿を闊歩。
高度成長期の一億総中流育ち
頭も身体もサイズM。
フツーのオッサンから見て
フツーじゃなさそうな話を
書いています。

2011年12月に
「若だんなの新宿通信」から
「フジタツヨシの新宿通信」
に変更しました。

2012年12月20日にはてなブログも始めました。
「fujita244's field」です。
2013年2月1日からゴルフ専用のブログもはじめてます。
「fujita244のゴルフBK」です。
2つのサブブログもよろしくお願いします。

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