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人間の想像力と技術が近づきすぎたのか?:【読んだ本】ロボットは涙を流すか

副題が「映画と現実の狭間」というように、
自分の複製ロボットであるジェミノイドを作った研究者が
SF映画の中のロボットたちの現実性と想像力について語っている。

ロボットとSFの関係、さらに現在のロボティクス技術の最先端について包括的に把握するには最適な本。

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表4の解説にあるように、

>機能的・哲学的に難解なロボットの諸問題を、SF映画の話題作を通して分かりやすく論じる。
複雑なロボットの骨格を学ぶには『ターミネーター』を、ロボットと我々の間に生じる「哲学的な障壁」の教本は『A.I.』『サロゲート』、C-3POとR2-D2はロボットの社会における役割を教えてくれる。さらに、人間とロボットの境界は『攻殻機動隊』における「電脳」「義体」を通して考える、というわけだ。
現代科学はSF映画に近づき、境界があいまいになっている。例えば、サイズが小さい「トランスフォーマー」ならばすでに作られているし、「電脳」のように脳を直接コンピュータにつなげる技術も発達を遂げている。
今後、果たしてロボットは「こころ」を持てるのだろうか? 2006年、自身がモデルのアンドロイド「ジェミノイドHI-1」を作り、世界から注目を集める、知能ロボティクスの第一人者が考える近未来が見えてくる。



共著者の池谷瑠絵さんが自分のブログで詳しい関連記事の一覧を掲載しているので、
そちらも見ていただくといいと思う。

ロボットは涙を流すか SPECIAL 関連記事目次@科学と広告のブログ
>大阪大学教授・石黒先生は、人間にそっくりなアンドロイドをはじめ興味深いロボットを次々と生み出しているロボット研究者として知られ、中でもご自分にそっくりのアンドロイド「ジェミノイド」は国内はもちろん海外のメディアでもたびたび採り上げられています。そんな「石黒浩を知るいくつかのリンク」連載です。

動くものの研究であり、見た目がどれだけ人間の認知に影響するかを考えた研究なので、
本を読んで感じた違和感「ロボットって不気味だろう」とか「所詮ロボットだろう」とかは、
動画を見て解消するしかないなあ。

石黒研究室のロボットは、本当にパッと見ではわかりませんからね。
おばあさんが「人間そっくりのロボットはどこですか」と当のロボットに尋ねたという挿話が
とても「ネタ」には聞こえないくらい。

こうした現実に対して、人間の想像力が追いつかないとか、
時代が変わって想像力が衰えたという指摘があるけど、
それは違うのではないだろうか。

人間の想像力は必ず、その時代の現実をベースにしている処に限界はある。
それは、この本の中で石黒先生も指摘している。(115p)

だとすると、SFがつまらなくなってしまったとすれば、
それは人間の想像力が衰えたからではなく、
作家以外の一般の想像力も実際の科学の進展を土台にしているために、
作家の想像力への期待が高くなってしまったからではないか。

特に、コンピュータの進展はムーアの法則で急速に想像力を超えてしまい、
この20年ですっかりSFの世界を実現したり、遠ざけたりした。

想像力を実現する技術のシンポには、分野によってムラがある。
オーウェルの「1984」はその年がきても実現されていなかったけど、いまや監視カメラは至る所にある。
ギブスンの「ニューロマンサー」の世界は秋葉原に実現されているのか、そうではないのか。

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現実社会におけるテクノロジーの変化を予測するのは難しい。
それならば、別の動機が働いている世界を創造する方が簡単なのだろう。
それを作ってみせても、誰も否定はしないから。

でも、それを言葉で表現するのは難しいのかもしれない。
映像はウソがつきやすいから。

「人間が想像できることは、人間が必ず実現できる」とは、
フランスが生んだSF小説の元祖とも言えるジュール・ヴェルヌの言葉とされている。
このYahoo知恵袋だと、そうでもないようですが)

人間が想像したものがかなり実現されてしまったせいなのか、
それとも、最近想像することが減ったせいなのかといえば、
想像は減ってないけど、その実現が大変な内容のものが多いということでしょうか。

科学をさらに進めないと、技術とSFの関係はもっとシンポしないのかもしれません。

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それにしても、業田良家はすごいと改めて思った。
SF映画の先にある世界を描いてみせている。

ロボット小雪やゴーダ哲学堂に出てくるロボットたちのことを、
石黒先生はどう思うか、今度お聞きしてみたい。

関連エントリ:心の隙間を空気で埋めたい:空気人形
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fujita244

Author:fujita244
2000年から新宿在住。
21世紀とともに新宿を闊歩。
高度成長期の一億総中流育ち
頭も身体もサイズM。
フツーのオッサンから見て
フツーじゃなさそうな話を
書いています。

2011年12月に
「若だんなの新宿通信」から
「フジタツヨシの新宿通信」
に変更しました。

2012年12月20日にはてなブログも始めました。
「fujita244's field」です。
2013年2月1日からゴルフ専用のブログもはじめてます。
「fujita244のゴルフBK」です。
2つのサブブログもよろしくお願いします。

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