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世界は編集されている

最近、ビジネス本といわれるジャンルの本を比較的よく(自分比)読んでいます。

勝間和代さんであったり、本田直之さんの「レバレッジシリーズ」だったり、

最近も、こんなエントリや、こんなエントリで読んだ本を書いていたり、

その前にも、勉強について書いたりしています。

その中で、このエントリにずっと引っかかっていて、いつか書こうと思っていたのでした。

このエントリの中で、勝間和代さんは、
「最近、文芸書や小説があまり売れていません。」

と始めます。確かに、ビジネス書は売れて、小説が売れないといわれています。

そして、その理由を、小説家である(すいません、お名前知りませんでした)堂場瞬一さんは

小説はエンターテイメントが主目的で、で、いまはインターネットや携帯その他、エンタメものはいろいろと競合が多くなってきたから、売れないんですよ

と指摘したそうです。それに、勝間さんは「なるほど、でした。目から鱗が落ちました。」

と素直に反応しています。

この素直な反応が勝間さんのいいところで、人から好かれるところなのでしょうが、
私はどうしてもうなづけなかったんですね。

このエントリに対するコメントの中で、
「ちょっと勘違い入ってるな」と反対され、
「(ビジネス書は)正のスパイラル状態」だからと指摘された方もおられます。

この意見もなるほどと思いますが、それはあくまで「売り方」の問題で、
小説とビジネス書の販売数の違いが何に基づいているかという議論ではないように思います。

相変わらず導入が長いですが、

私の結論は

「ビジネス書の書き手に、面白いものを書く才能が集まってきているから」

そして、残念ながら小説には、長年、この才能が集まってきにくい状況がある。
それでも、一部の才能は(石田衣良、とか、真保裕一とか、東野圭吾とか、)嫌でも集まってきます。

小説は、この嫌でも集まってくる「書かずにはいられない人」で成立しているジャンルです。

でも、ビジネス本は違います。物語を書かずにいられない人のような、「持って生まれた業」が書かせるものではなくて、どちらかといえば「書いて欲しいと頼まれたから書いている」ものでした。

でした、と過去形になるのが、今ビジネス本が隆盛な理由なんだと思っています。

今、ビジネス本には、ビジネス本好きな筆者が殺到していて、どうすれば、売れるビジネス本になるかを研究していて、
その研究成果を盛り込んだビジネス本、いわば「メタビジネス本」が大量生産されているんです。

しかも、その筆者を賞賛し敬愛する読者が、
ブログで自分が記事を書くという行為もあって、増殖している。

今注目の出版社ディスカバーの社長のブログで
勝間さんの携書予約開始&だれでも出版社を作れる理由&売れっ子著者に出版社が殺到する理由
という長いタイトルのエントリがあって、
このなかで「読者は何を基準に本を買っているか」のアンケート結果をあげていて、
「1番は、著者 40%以上
2番は、ジャンル
3番は、タイトル。
では、出版社名で買っている人はというと、たったの0.7%ですって!」
(元ねたは、この「課長の教科書」の筆者のエントリ

だとすれば、ビジネス本の筆者には、必然的に、出版社が殺到し、本を書かせる。
その編集者は、元々、ビジネス本だけをやってたわけは無く、
書籍の編集者として小説を担当していたかも知れず、
書籍の小説の担当編集は減っていく。
ますます小説を「よい本」にする能力に長けた人が減っていく。

マイナススパイラル。

この点で、先にあげた「正のスパイラルなんだ」と指摘された方は慧眼です。

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長いぜ、タイトル。 さて、前エントリを読み返したら、何かいているのかわからないので、分解しましょう。 設問1:勝間和代さんが「小説...

2008.03.14 posted by 若だんなの新宿通信

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今、ビジネス書が右肩上がりな感じです。 その辺については、今までも、 世界は編集されている から5エントリ連続で考察し、勝間和代さん...

2008.05.21 posted by 若だんなの新宿通信

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