新型インフルエンザは肺に来るらしい(追伸有り)
どうも、私自身新型インフルをなめていた。
たいした毒性じゃないんじゃないの、と。
でも、こう人が死ぬ記事ばかり流れると
(twitterでニュースをフォローしていると流れる感じになる)
さすがに気が気ではない。
こういう時は、専門家の声を聞くに限る。
日本でも必ず大流行 河岡 義裕 氏(東京大学医科学研究所 教授)
記者レクチャー会「新型インフルエンザ」(2009年8月6日、科学技術振興機構 主催)講演から
@サイエンスポータル ハイライト
>今回の新型インフルエンザウイルスは、4種類の異なるインフルエンザウイルスが混ざり合ってできた。1918年のスペイン風邪のウイルスがブタに受け継がれてきて、ずっと今まで流行している古典的ブタ由来ウイルスと、北米の鳥で流行しているウイルス。それから、1968年に現れたヒトの香港風邪ウイルスだ。この3種類のウイルスのハイブリッドウイルスができて、1997年、1998年に、北米でハイブリッドウイルスがブタで流行し始めた。
一方、1979年に欧州のブタに鳥のインフルエンザウイルスが伝播して、欧州のブタで流行した。このウイルスと北米のブタで流行していたハイブリッド型ウイルスが、さらにハイブリッドのウイルスをつくって、それが今度、ヒトに伝播してきたのが、今回の新型インフルエンザウイルスだ。
えー、そうなの! 豚と人じゃなくて、豚と人とトリのハイブリッドなの!
それはヤバイ。
河岡先生は今、日本のインフルエンザ研究(予算)を一手に担っている最前線の研究者。
その人の発言だから、マスコミの推測記事とは違うよ。
>感染者数として今上がっているのは、ほとんど無意味な数字。米国でも州によっては全然報告していない。ポイントは、要するに数がどんどん増えて、特に南半球でウイルスが爆発的に流行していることと、この冬、日本で必ず大流行するということだ。
まあ、数はカウントされただけで、その影にどれだけいるかわからないからね。
>病原性は季節性のインフルエンザウイルスと同じぐらいではないかという間違った認識も国民の中にある。8月2日付のタイの新聞によると、65人死亡したうちの24人については特定の疾患を有していなかった。これぐらいの人が死亡しているということは、普通のインフルエンザウイルスとは違うということだ。
私も、この辺でなめてたんだけど、どうもそうではないらしい。
>新型インフルエンザウイルスというのは、季節性インフルエンザウイルスよりも肺でよく増える。だから、ウイルス性肺炎が起こっている。
この冬、何が怖いか。強調したい点は、大部分のヒトは軽い感染で終わっているが、ごく一部で症状が重篤化するということだ。
ウイルス性肺炎、インフルエンザ脳症 このあたりが怖いらしい。
季節性のインフルエンザでも肺炎になるけど、それは、細菌感染による肺炎がほとんどで、
新型インフルはウイルス性肺炎で症状が違うらしい。重篤になりやすいということ。
>今回、最初に関西で流行したときに学級閉鎖や保育園の閉鎖措置をとったことに、やり過ぎではないかという声が聞かれたが、そうした批判を気にして、この冬、ちゃんと学級閉鎖や保育園の閉鎖をしないと流行がかなり大きくなる。しっかり学級閉鎖をして流行を小さくしないと、医療現場が破綻する。流行をできるだけ小さくし、ピークをできるだけフラットにするのが重要になってくる。
大げさじゃなく、子どもと年寄りは気をつけないといけない。
そして、若者も自己過信せずに治療を受けた方がいいそうです。
タイムリーに「プロフェッショナル」で放送されるらしい。
第127回 9月29日(火)放送予定
新型インフルエンザを封じ込めろ
~WHOメディカルオフィサー・進藤奈邦子~
>番組では、感染爆発を少しでも食い止めるために奮闘する進藤さんに、緊急密着!!!
人類とウィルスとの闘いの最前線。果たして、そこではどんな格闘が繰り広げられているのか。
カメラは、WHOの内部に密着しました。
そのときに、この方の経験が役立ちます。
インフルエンザ相談センターに電話したまとめ@小鳥ピヨピヨ
>昨夜インフルエンザに感染している可能性がある人(発症してない)と接触したので、これを機に相談センターに電話して見ました。
こういう経験による情報のシェアというのは、ネット社会のいいところですよね。
リニューアルしたデザインも素敵ないちるさんです。
個人的に気になったのは、マスク関係ですね。
>マスクは、基本的にはすでに発症している人が他の人にうつさないようにするためにかけるが、空気中を飛ぶ相手の唾を防ぐという意味であれば、予防的にマスクをしていても全く無意味というわけではない
>家で感染者が出て、うつるのが不安だったら、とりあえず手やその他、家具などに触れる部分をアルコール消毒+20秒以上石鹸をつけて手洗い+うがい3回(口内、喉の前、喉の奥、各15秒以上)して、家族全員マスクして過ごすべし
マスクよりも、飛沫を消毒する方が有効なのですが、
咳やくしゃみをマナー無しでする人がいるので、そう言う人はマスクして欲しいですね。
これからが新型インフルエンザも本番です。
気をつけましょうね。
追伸(0917)
こんな本が出たとは。
パニック禁物、油断もっと禁物 - 書評 - インフルエンザ パンデミック@404 Blog Not Found
>これはすごい。内容もすごいが、タイミングもすごい。
最も人を殺したウイルスという点において、「人類最強の敵」であるインフルエンザを知るという点において、最高の一冊。敵を知り己を知れば百病危うからずということであれば、本書こそ最強の常備薬だ。
河岡先生に本を出させた出版社偉い!
たいした毒性じゃないんじゃないの、と。
でも、こう人が死ぬ記事ばかり流れると
(twitterでニュースをフォローしていると流れる感じになる)
さすがに気が気ではない。
こういう時は、専門家の声を聞くに限る。
日本でも必ず大流行 河岡 義裕 氏(東京大学医科学研究所 教授)
記者レクチャー会「新型インフルエンザ」(2009年8月6日、科学技術振興機構 主催)講演から
@サイエンスポータル ハイライト
>今回の新型インフルエンザウイルスは、4種類の異なるインフルエンザウイルスが混ざり合ってできた。1918年のスペイン風邪のウイルスがブタに受け継がれてきて、ずっと今まで流行している古典的ブタ由来ウイルスと、北米の鳥で流行しているウイルス。それから、1968年に現れたヒトの香港風邪ウイルスだ。この3種類のウイルスのハイブリッドウイルスができて、1997年、1998年に、北米でハイブリッドウイルスがブタで流行し始めた。
一方、1979年に欧州のブタに鳥のインフルエンザウイルスが伝播して、欧州のブタで流行した。このウイルスと北米のブタで流行していたハイブリッド型ウイルスが、さらにハイブリッドのウイルスをつくって、それが今度、ヒトに伝播してきたのが、今回の新型インフルエンザウイルスだ。
えー、そうなの! 豚と人じゃなくて、豚と人とトリのハイブリッドなの!
それはヤバイ。
河岡先生は今、日本のインフルエンザ研究(予算)を一手に担っている最前線の研究者。
その人の発言だから、マスコミの推測記事とは違うよ。
>感染者数として今上がっているのは、ほとんど無意味な数字。米国でも州によっては全然報告していない。ポイントは、要するに数がどんどん増えて、特に南半球でウイルスが爆発的に流行していることと、この冬、日本で必ず大流行するということだ。
まあ、数はカウントされただけで、その影にどれだけいるかわからないからね。
>病原性は季節性のインフルエンザウイルスと同じぐらいではないかという間違った認識も国民の中にある。8月2日付のタイの新聞によると、65人死亡したうちの24人については特定の疾患を有していなかった。これぐらいの人が死亡しているということは、普通のインフルエンザウイルスとは違うということだ。
私も、この辺でなめてたんだけど、どうもそうではないらしい。
>新型インフルエンザウイルスというのは、季節性インフルエンザウイルスよりも肺でよく増える。だから、ウイルス性肺炎が起こっている。
この冬、何が怖いか。強調したい点は、大部分のヒトは軽い感染で終わっているが、ごく一部で症状が重篤化するということだ。
ウイルス性肺炎、インフルエンザ脳症 このあたりが怖いらしい。
季節性のインフルエンザでも肺炎になるけど、それは、細菌感染による肺炎がほとんどで、
新型インフルはウイルス性肺炎で症状が違うらしい。重篤になりやすいということ。
>今回、最初に関西で流行したときに学級閉鎖や保育園の閉鎖措置をとったことに、やり過ぎではないかという声が聞かれたが、そうした批判を気にして、この冬、ちゃんと学級閉鎖や保育園の閉鎖をしないと流行がかなり大きくなる。しっかり学級閉鎖をして流行を小さくしないと、医療現場が破綻する。流行をできるだけ小さくし、ピークをできるだけフラットにするのが重要になってくる。
大げさじゃなく、子どもと年寄りは気をつけないといけない。
そして、若者も自己過信せずに治療を受けた方がいいそうです。
タイムリーに「プロフェッショナル」で放送されるらしい。
第127回 9月29日(火)放送予定
新型インフルエンザを封じ込めろ
~WHOメディカルオフィサー・進藤奈邦子~
>番組では、感染爆発を少しでも食い止めるために奮闘する進藤さんに、緊急密着!!!
人類とウィルスとの闘いの最前線。果たして、そこではどんな格闘が繰り広げられているのか。
カメラは、WHOの内部に密着しました。
そのときに、この方の経験が役立ちます。
インフルエンザ相談センターに電話したまとめ@小鳥ピヨピヨ
>昨夜インフルエンザに感染している可能性がある人(発症してない)と接触したので、これを機に相談センターに電話して見ました。
こういう経験による情報のシェアというのは、ネット社会のいいところですよね。
リニューアルしたデザインも素敵ないちるさんです。
個人的に気になったのは、マスク関係ですね。
>マスクは、基本的にはすでに発症している人が他の人にうつさないようにするためにかけるが、空気中を飛ぶ相手の唾を防ぐという意味であれば、予防的にマスクをしていても全く無意味というわけではない
>家で感染者が出て、うつるのが不安だったら、とりあえず手やその他、家具などに触れる部分をアルコール消毒+20秒以上石鹸をつけて手洗い+うがい3回(口内、喉の前、喉の奥、各15秒以上)して、家族全員マスクして過ごすべし
マスクよりも、飛沫を消毒する方が有効なのですが、
咳やくしゃみをマナー無しでする人がいるので、そう言う人はマスクして欲しいですね。
これからが新型インフルエンザも本番です。
気をつけましょうね。
追伸(0917)
こんな本が出たとは。
パニック禁物、油断もっと禁物 - 書評 - インフルエンザ パンデミック@404 Blog Not Found
>これはすごい。内容もすごいが、タイミングもすごい。
最も人を殺したウイルスという点において、「人類最強の敵」であるインフルエンザを知るという点において、最高の一冊。敵を知り己を知れば百病危うからずということであれば、本書こそ最強の常備薬だ。
河岡先生に本を出させた出版社偉い!
インフルエンザ パンデミック (ブルーバックス) 講談社 2009-09-18 売り上げランキング : 573 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
インフルエンザ危機(クライシス) (集英社新書) 集英社 2005-10 売り上げランキング : 59335 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
- 関連記事
-
- 2日働いてまた休みでいいのか日本 (2009/09/26)
- 早く寝れば早く目が覚める (2009/09/24)
- 新型インフルエンザは肺に来るらしい(追伸有り) (2009/09/16)
- 話せば話すほど、分裂する話題 (2009/09/14)
- インスタントラーメンは、ラーメンじゃなくていいんじゃないの (2009/09/13)