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ポスドクをひとくくりにするなと言う正論

おっしゃるとおり。

昨日のエントリである
ポスドクのマイナス価値は480万円なのか?
にナイスなコメントをいただきましたので、ご紹介。

一つ目は、なぎさん

>若だんなさん、こんにちは。

概ね同意なんですけど、最後の提案が若干「やけくそ」のような気がします(笑)

やっぱポスドクと言っても研究者なんで、研究してもらってナンボ。むしろ研究実務的にはPIよりも「デキル」かもしれませんし。

研究者を事務方にまわすのは、この「最先端研究開発支援」の研究者の環境に優しい趣旨からも矛盾するし、「ないと思います」←吟じてください!(笑)採用されるまでは苦しいというのはわからんでもないけど、そこまで優しいってどうなのと。

ワタシのポスドク活用案としては、この持参金で起業できんのかと。異分野が何人か集まれば面白い会社ができそう。理想は「産学官」の外、特に「学」の外に新たな集団が多く立ち上がらんかなと。

まぁ文科省がその予算でやるとは思えませんけど。


いいですね。前向きです。
でも私も「やけくそ」で言っているわけではないので、
反論しておきました。
「本気で理系ドクター出身の事務方がいないと,
今後の研究行政に問題が出ると思っているからなのだけど。 」

文科省のキャリアの方々はどのくらいの割合でポスドク出身(と言うか博士号取得研究者)なのでしょうか。
資料がないのでわかりませんが、会議の事務方やら出世コースの人には、
あまりいなかったような覚えがあります(私の知っている方は古いかもしれませんが)

研究の最先端をサポートするためにも博士号取得者にどんどん文科省に入っていただきたい。

それとは別に,日本のベンチャーキャピタルというか、
銀行の融資関係者にもMBAもいいけど、Ph.D.がどんどん採用されて欲しいですね。

実は外資系のコンサルティング会社なんかは、東大理学部とか採用してます。
そこで、大手銀行を始め、ベンチャーキャピタルの方々に博士号取得者を送り込みたい。
そして、ファンドだけではなく,研究ベンチャーに融資していただきたい。

そうすると、日本のポスドクもベンチャーに向かうのではないかと。
と言うことで、
なぎさんのご提案「480万円の持参金があればベンチャー起業できないか」と言うのは、
すばらしい提言だと思います。

ぜひ、文科省に検討して欲しい。
既存企業に「寄らば大樹」で入るのではなく、
「そのカネを俺にくれ」という若者に道を開いて欲しい。

もう一つは、Rさん。
長いけど全文。

>ポスドク、ポスドクと言っても、その能力はピンキリなわけであって(少なくとも日本での現状を見る限りは)、自分の力で研究を遂行して何本も自力で論文を書いている人もいれば、上から与えられた研究テーマに対してただ手を動かしてデータを出し、指導教員に8割がた訂正された論文1本でようやく学位を取り、それっきりと言う人もいます。どちらも「ポスドク」でありますが、職に困っている人は後者が多いという事実になぜ目を向けないのでしょうか?

やるべき事は、博士号拾得者の数を減らし、博士号の希少価値(および商品価値)を上げることだと思うのですが・・・。

博士号取得者の数を増やしたって意味がなかったことは既に証明されたんだから、これからは量より質で行くべきでしょうね。


> 今時のポスドクのヒト達は、もうちょっと自分たちが恵まれているっていうことに自覚を持った方が良いよ。

こういうことを言う「大先輩」がいるから、ちっとも状況が変らないのでは? 自分が過去に安月給で頑張ったなんていう自慢なんて誰も聞きたくありませんし、下の世代にその価値観を押し付けないでほしい。
なぜ、自分達の能力を安売りする必要があるのでしょう?
好きでやっていることだから、1日15時間働いて、土日も無しで実験が当たり前? ふざけんなって感じですよ。

恵まれている自覚がないのではなくて、確かに恵まれてなんかいないのです。本当の意味で恵まれているのは極一部だけだと思いますよ。

自分の好きなことを出来ているポスドクがどれだけいると思っているのか? 論文を書いて業績をあげて次の職を見つけるために、大して興味もない研究分野に身を置いている人もそれなりにいるし、流動性を高めるという大義名分のもの、無駄な引っ越しを余儀なくされ、大抵のケースはそれも自腹。700-800万円ぐらい貰っているのならともかく、年収400-500万円程度の給料(それ以下の人も沢山いる)で、しかも2,3年の短期雇用で、恵まれているなどと言われるのは大変腹が立つ。どうせなら、経済的な心配をしなくて済むぐらいの研究者の雇用環境を作ってから、恵まれているのだから頑張って働けと言って欲しい。それだけの見返りがないのに、研究結果だけを求めるのは何か間違っていると思う。

まずは質の悪いポスドクもどきを一掃することから始めてみた方が良いのでは? ピンからキリまで全てポスドクと言う呼び名でくくるのはどうかと思う。 学部、修士卒では普通に企業に就職するのは困難であったであろうレベルの大学卒の人だって、研究室を選びまちがえなければ悲しいことに博士号は取れるのだし、そういう元々就職できなかったレベルの人たちが、簡単に入れる大学院に進んで、博士号を取ってしまったからといって、ポスドクなどと呼んで特別扱いする必要はないのではないと思う。


これもおっしゃるとおり。
ただ、成績が悪いから一掃できるかというと、そうはいかない。
下を外すと上だけ残るかというと、そうではないのが人間という物で。
必ず2割だけが優れている物なのですよ(極論)

ご指摘は二つあって。
・ポスドクだからと言って、好きなことなどできない。好きなことして金もらっていると言うな。
・バカなポスドクと、優秀なポスドクを一緒に扱って、バカを救うのに金を使うな。

「たくさんもらっている今の待遇を考えろ」という年寄りの意見は聞き飽きたということですな。

前者に対しては、それでも選んだのはあなたでしょ?としか言いようがないな。
他に仕事はいくらでもあるし、自分の能力に見合った給与を得る方法もある。

「好きなこと」というのは「好き勝手に自分のやりたいこと」ということではないしね。
研究というおおぐくりの「好きなこと」の中にいるわけでしょう?

バカなポスドクがたくさんいて、ポジションが限られているから「問題」が起きるので、
ポスドクになる人の数を減らせばいいと言うのは、どうなんですかね?

博士号取得って、そんなに特別なことなのでしょうか?
もっとたくさん増やして、「ある種の資格」と考えれば、
企業も採用時に「普通」に扱えるようになるのではないですかね。

あと年功序列が問題ですね。年齢と給与と仕事レベルが見合わないから採用しにくいわけだから。

実は、ポスドク問題は「能力」の問題ではないというのが、私の最近の考えです。
年功序列賃金と、企業の人事担当者の小心が問題で、
なぜ、人事担当者が小心になるかというと、採用するとなかなか首にできないからです。

もっと流動化することでしか、フリーター問題もポスドク問題も解決しない。
同一労働・同一賃金と、人材能力評価の徹底が背景にないと、
いまの仕組みは変わっていかないし、日本の雇用は変わらないと思います。

まあ、もっとも流動化にさらされているのが日本のポスドクだという言い方もできますけどね。
時限性ポストの増加で、5年しか保証されていない研究者が山ほどいるわけですから。
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No title

若だんなさん、なぎです。

難しいですね。
行政に入るにはそれなりの試験勉強をしなきゃいけませんので個人のやる気意識に左右されると思いますし。(季節バイトを求めているわけじゃないんですよね)

科学行政の行く先を危惧する気持ちには同意します。またエントリーを楽しみにしてますね。


さて「ポスドク問題」に関して別blogで書いたワタシなりのまとめエントリーをリンクさせてください。

http://blog.goo.ne.jp/hamarie_february/e/dddffccf7af3393372c9978709203ae4

第一に(ポスドクは)帯に短し襷に長しなので企業として使いづらい、第二にむしろアカデミズムが(その研究体制を維持するために)囲い込んでいる。この二点が「ポスドク問題」を悪化させているのではないかという趣旨です。

若だんなさんが指摘された「流動化問題」とつながるのですが、ポスドクは中途採用者みたいなもんなので、そもそも中途採用市場が活性化しない日本という問題が背景にあると思います。

またワタシもエントリー書いてみます。(いずれ)

No title

若だんなさん

色々コメントありがとうございます。

>博士号取得って、そんなに特別なことなのでしょうか?
> もっとたくさん増やして、「ある種の資格」と考えれば、
> 企業も採用時に「普通」に扱えるようになるのではないですかね。

それは修士号で十分なのではないでしょうか?
自分が持っているから言うわけではないですが、博士号はそれなりに特別なものでも良いと思っています。

「ある種の資格」の一つと仰るのであれば、医師免許や司法試験のような難関資格の扱いでも良いと思いますよ。運転免許のような安売りをする必要はないと思います。

ポスドクの人数を減らせと言うのは、大学院の定員を削減しろと言っているわけではなく、それなりのレベルに達した研究者に対してのみ博士号を与えろと言う意味です。「博士号の価値」と書きましたが、現在の大学院教育では、進学者の殆どが学位を取れてしまいます。これでは、ディプロマ・ミルとなんら変わりないのではないでしょうか? 

若だんなさんの仰る「資格のようなもの」は、ただの卒業証書の様に扱えと言っているのではないかと思いますが、もしその案を受けるであれば、「博士号」と「博士課程修了」は明確に分けたほうが良いような気もしますね。問題なのは、博士課程修了に必要とされる能力が段々と低下していることだと思います。

博士号取得者が本当の意味で「研究のプロ」であれば、企業も採用を躊躇することはないのではないでしょうか? 

それに、博士課程に進学しても博士号を取るのは難しいと判れば、自然に能力のない大学院生は進学を躊躇するようになると思います。
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fujita244

Author:fujita244
2000年から新宿在住。
21世紀とともに新宿を闊歩。
高度成長期の一億総中流育ち
頭も身体もサイズM。
フツーのオッサンから見て
フツーじゃなさそうな話を
書いています。

2011年12月に
「若だんなの新宿通信」から
「フジタツヨシの新宿通信」
に変更しました。

2012年12月20日にはてなブログも始めました。
「fujita244's field」です。
2013年2月1日からゴルフ専用のブログもはじめてます。
「fujita244のゴルフBK」です。
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