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チョコは誰のためにあるのか

日本最大のチョコの祭典、新宿伊勢丹のサロン・ド・ショコラが、23日から始まる。

ここ数年、その集客力と話題は大きくなるばかりで、特別なチョコも数多くつくられる。
だいたい、5年前に、チョコが一粒300円もするなんて、誰が思っただろう。
板チョコが何枚買えるんだと叫びたくなるような値段の有名ショコラティによる創作チョコが、インターネットであっという間に完売する時代が来るなんて、不二家もメリーも思わなかったに違いない。

ショコラティエなんていう職業があること自体知らなかったよね。パティシエだってやっと有名になったばかりなのに。

なぜ、そこまでチョコなのだろう。
ここで、バレンタインデートの関連で語るのは、やさしいようで問題の本質を見誤らせる。なぜならば、伊勢丹のネット販売でバカ売れしている高いチョコは、どう考えてもバレンタイン用ではないようなのだ。バレンタインにプレゼントするならば、直前の配送でよいはずなのに、1週間近く前の配送を希望している顧客が多いと聞く。

たぶんバレンタインは儀式であって、そこそこの値段でよいのだ。本当においしいチョコは女子たちの自分へのご褒美なのだろう。それはそうだ。いくら伊勢丹メンズ館で洋服を選ぶ男子でも、チョコに1万円はかけられない。アンリ・ルルーだろうが、パトリック・ロジェだろうが、一口で消える快感に数千円払える男子がいるだろうか。
しかも、そのチョコを的確に評価して喜んで、女子の願望を飲み込んでくれる男子が。

いたら、そいつはゲイだ。

そう嫌みを言いたくなるくらい、チョコの闇は深い。カカオ90%以上の黒さで深い。

それくらい深いかは、サロン・ド・ショコラの会場に行ってみるといい。想像を絶する闇がそこにある。

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