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相関関係は因果関係ではない:不透明な時代を見抜く「統計思考力」

読む前の評判が裏切られる本もあれば、読む前の評判以上に驚きの本もある。

この本は、後者だった。
ありきたりの言い方で申し訳ないが「目からうろこの事実が次々と」というやつである。

関連エントリ:主観と客観、もしくは古い脳と新しい脳をつなぐために

というエントリを書いたわけですが、神永さんご本人からコメントをいただいてしまった。
>「論争」が不毛なのは、相手の気持ちを無視しているからなんですよね。勝ち負けで考えてしまうから。「論争」は実のところかなり「感情的」で、気持ちをぶつけ合って終わりになってしまう。
理系の感覚からいうと、誰が正しいか、というよりも何が正しいかが重要なんですが、個人攻撃になってしまうと、何が正しいかはどこかへ行ってしまいます。結局、問題なのは感情なのでしょう。


この感覚を持っておられるから、「知から情」「情から知」を移れるのだろう。

さて、本書だが、至言だらけで、データを基に議論する必要のある日すべてに必読だと思う。
データを基に議論する人というのは、基本的にあらゆるサラリーマンであり、
あらゆる学生である。

いまやデータを基にしない企画書や提案など社内で通用せず、
顧客に対しては、さらに通用しない。
とすれば、そのデータをどのように「説得の材料」にしたり、
「議論のベース」にしているかが問われる。

それにはこの本で著者が書いている「データを見る」「データを読む」「データを利用する」ことは、
基本であり、本筋であり、王道なのである。

でも、多くは二次情報(ネットとか、ウィキペディアとか)だったり、
ひどい人は、ブログの意見や2チャンネルの論争を基にしている。

私は、面白いブログ記事にあたっても、その元ネタを列挙するようにしている。
記事の一部を切り取って面白くても、
前後関係で読み違えていることがあり(わざとそうしている場合もある)
自分の意見として落ち着かないからである。

まず元データを探す。一時情報を見つけるというのは、企画とか編集とかの基本。
でも、これを怠る若者が多いのは、仕事上の経験として感じていた。
ネットは便利だけど、ネットを過信してはいけない。
ググレカスではあるけれど、ググッタ結果を判断する力がさらに必要なのだ。

その点では、この本を一緒に読むといいと思う。
文系ビジネスパーソンのためのウェブ力最大化計画文系ビジネスパーソンのためのウェブ力最大化計画
深見 嘉明


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データを見る力と、そのデータを掘り起こす力。
その両者は、今の時代の若者には自分を鍛える両輪ともいえる力だろう。

不透明な時代を見抜く「統計思考力」不透明な時代を見抜く「統計思考力」
神永 正博


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統計思考力の本の中から至言を紹介していくときりがないので、
ここでは言及しない(別のエントリでやるかも)が、
私自身が仕事をしてきてこの25年で、最もいろんな元データに当たりやすくなったと感じる。
一方で、データに基づかない議論がこれほど満ちている時代もないと感じる。

たとえば中年しゃべり場での、堀紘一氏と勝間和代さんのかみ合わない議論。

データを話す勝間さんに対して、データを百も承知で取り合わない堀さん。
それは、論理的に正しいことが、必ずしも人を説得しない見本のようだった。

感覚的に生きて勝利した人に、論理的に若者の窮状を述べても伝わらない。
それはきっと、政治でも会社でも同じことのように思える。

でも、データに基づいてしか、背景も立場も違う人間が議論することなどできない。
神永さんが本書の冒頭で述べているように
「データは議論のための共通言語」であり、
最後に述べているように
「おそらく、自力で考えることの最大の敵は。自分はわかっているという過信です。いちばんむずかしいのは、正気を保つことなのです。正気を保つために、データ分析ほど強力な薬は他にないでしょう。」

この言葉をかみ締めて、今後の仕事にあたっていきたい。
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今ほしいものは統計思考力

先ほどのエントリのタイトルは、中身とあってませんね。 関連エントリ:相関関係は因果関係ではない:不透明な時代を見抜く「統計思考力」 ...

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No title

同じ著者の「学力低下は錯覚である」が届いて、
まだ読んでいないところです。。
こちらのエントリを拝見して、統計思考力も買いたくなりましたが、
まず学力低下を読んでみます!

ぜひ、読んでください

理系には、驚きは無いかもしれないけどね

『ウェブ力最大化計画』著者の深見です。

『ウェブ力最大化計画』著者の深見です。取り上げてくださりありがとうございます。単なるサービスや機能の紹介ではなく、目的を持ってウェブの情報を使いこなすための本ですが、このブログではその点を捉えて紹介いただきました。お礼申し上げます。

深見さんありがとうございます

こちらの方が、良い紹介になってますね。
もうひとつの記事では、あまりほめてないので、干場社長にコメントされちゃいましたが。
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fujita244

Author:fujita244
2000年から新宿在住。
21世紀とともに新宿を闊歩。
高度成長期の一億総中流育ち
頭も身体もサイズM。
フツーのオッサンから見て
フツーじゃなさそうな話を
書いています。

2011年12月に
「若だんなの新宿通信」から
「フジタツヨシの新宿通信」
に変更しました。

2012年12月20日にはてなブログも始めました。
「fujita244's field」です。
2013年2月1日からゴルフ専用のブログもはじめてます。
「fujita244のゴルフBK」です。
2つのサブブログもよろしくお願いします。

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