スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「脳で何がわかるのか」は案外わかっていない:「脳科学」の壁

脳ブーム、脳科学ブームである。

という前提から本書がある。
脳科学者といっても、M先生やK先生のようなメディアや企業と組んで、
新たな研究費を稼いでいる人ばかりではないし、
地道な研究の積み重ねであることは言わずもがなである。

でも、「脳」と言うだけで研究費が取りやすい状況にあることもまた、
この10年の一つの流れであることは間違いない。

そんな「脳科学」ブームに、よく知りましょうよ、と待ったをかけるのが本書だ。
「脳科学」の壁 脳機能イメージングで何が分かったのか (講談社プラスアルファ新書)「脳科学」の壁 脳機能イメージングで何が分かったのか (講談社プラスアルファ新書)
榊原 洋一


Amazonで詳しく見る
by G-Tools


元はこちらで知った。

【本】「「脳科学」の壁」:S&C

さらに元は、こちらの脳研究者のブログ

壁:脳科学退屈日記

>機能イメージングに対する苦情申し立てが殆どで、内容としては同意することも多い。ただ、K島さんを、しかも「ある研究者」として個人名を出さずに数章に渡って批判しているのはどうかと思う。「ゲーム脳」に関してはMさんの実名を出しているのに、K島さんは匿名っていうのはどういう意図なのだろう?批判するなら、きちんと名前を出せば良いのに。それだけで、この本の価値は随分損なわれている気がする。塀の陰から悪口言っても駄目だよ。

前頭葉ブームという章のことだな。

目次(講談社のサイトから)

●脳科学氾濫の系譜
●『脳内革命』と『唯脳論』
●ゲーム脳――キレやすい子どもたち
●『ゲーム脳の恐怖』の登場
●前頭葉ブームの火付け役
●ワーキングメモリーを測定する
●音読と単純計算で認知症を防止?
●健常人の前頭葉機能も高まるのか
●自己意識は脳に局在しない?
●臨床医学と脳機能イメージング

脳科学ブームの流れと問題を指摘し、
今何ができていて、何ができそうもないのかを概括している。

そういう点では、私のような門外漢にはわかりやすかった。
全体を見渡せる感じ。

脳科学に興味がある人の入門編にはいいと思う。

k_Tachibanaさんが
>タイトルもそうだけど,「「脳科学」の壁」の壁があるように思えてならない
ですね.靴の上から足を掻くような.


と書いているように、脳科学には、なかなか本質にたどり着かないような部分がある。
目をつぶって、迷路を歩いているような感じ。

ドーキンスの言う「ブラインド・ウォッチメーカー」になぞらえると、
精巧な時計を目の前にして、どこから手をつけていいかわからないというか。
盲目の時計職人盲目の時計職人
日高 敏隆


Amazonで詳しく見る
by G-Tools


何がわかったのか、何がわかっていないのか、そして何をわかりたいと願っているのか。
科学者は、常に、社会に対して、それを説明する責任があるのだと思う。
関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

No title

科学者は科学だけやってればいいなんて時代は終わって、やはり社会に向けての説明責任が必ず求められますね。
科学者には自分の好奇心だけでなく、科学と社会とを常に両天秤にのせて考えていてほしいですね。
amazon
楽天市場
Yahoo!
楽天
FACEBOOK
RSSフィード
add
プロフィール

fujita244

Author:fujita244
2000年から新宿在住。
21世紀とともに新宿を闊歩。
高度成長期の一億総中流育ち
頭も身体もサイズM。
フツーのオッサンから見て
フツーじゃなさそうな話を
書いています。

2011年12月に
「若だんなの新宿通信」から
「フジタツヨシの新宿通信」
に変更しました。

2012年12月20日にはてなブログも始めました。
「fujita244's field」です。
2013年2月1日からゴルフ専用のブログもはじめてます。
「fujita244のゴルフBK」です。
2つのサブブログもよろしくお願いします。

リンク
検索結果
カスタム検索
Twitter
ブログ全記事表示

全ての記事を表示する

カテゴリー
月別アーカイブ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。