【科学】革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)のPMが決定しました:2014年6月26日
このブログで追いかけてきた革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)ですが、
6月24日開催の第2回総合科学技術・イノベーション会議で、公募されていたプログラムマネージャー(PM)が決定しました。
【科学】革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)が発表されました:2013年12月12日
この記事を皮切りに何度か取り上げてきましたが、ついにスタートですね。
【科学】第1回革新的研究開発推進プログラム有識者会議が開催されたようですね:2014年4月23日
この記事から2ヵ月、第2回会議が開催され、PMが決定し発表されました。
先端研究12人に550億円配分 人工脳の開発など@朝日新聞
内閣府は24日、社会に大きな変革をもたらす科学技術研究を進めようと、550億円の研究費を配分する12人の研究者を発表した。研究テーマは、スパコンを上回る人工脳の開発や放射性廃棄物の大幅削減など。1人平均でみると40億円を超え、国の研究費としては巨額だ。
巨額ですよ。
だから、プロセスを注目してきたんじゃないですか。
結果だけ流すならば、素人でもできますって。
CYBERDYNEの山海氏ら12人、革新的研究を政府が支援する「ImPACT」のプログラム責任者に@日経テクノロジー
選出されたプログラム・マネージャーと所属、プログラム名は以下の通りである。
伊藤耕三氏(東京大学)
超薄膜化・強靭化「しなやかなタフポリマー」の実現
合田圭介氏(東京大学)
セレンディピティの計画的創出による新価値創造
佐野雄二氏(東芝)
ユビキタス・パワーレーザーによる安全・安心・長寿社会の実現
佐橋政司氏(東北大学)
無充電で長期間使用できる究極のエコIT機器の実現
山海嘉之氏(筑波大学)
重介護ゼロ社会を実現する革新的サイバニックシステム
鈴木隆領氏(小島プレス工業)
超高機能構造タンパク質による素材産業革命
田所諭氏(東北大学)
タフ・ロボティクス・チャレンジ
藤田玲子氏(東芝)
核変換による高レベル放射性廃棄物の大幅な低減・資源化
宮田令子氏(名古屋大学)
進化を超える超微量物質の超迅速多項目センシングシステム
八木隆行氏(キヤノン)
イノベーティブな可視化技術による新成長産業の創出
山川義徳氏(NTTデータ経営研究所)
脳情報の可視化と制御による活力溢れる生活の実現
山本喜久氏(国立情報学研究所)
量子人工脳を量子ネットワークでつなぐ高度知識社会基盤の実現
内閣府のサイトでPDFで発表されているわけですからね。
革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)プログラム・マネージャー(PM)(PDF:62KB)
こちらは表組の一覧。
PMの顔ぶれと概要(PDF:452KB)
こちらは、顔写真付き。
それにしてもサイバーダインは、いくら金集めるんでしょう。会社も上場したのに。
まあ、会社と研究は別物ですからね。山海先生に大注目です。
あと、気になるのは、小島プレス工業でしょうか。
トヨタの部品会社らしいですが、人口の蜘蛛の糸を作るようです。
人工のクモ糸素材「QMONOS®」の量産技術を確立へ
―世界初、月産100キロの試作研究設備が稼働―
NEDOの事業の支援を受け、脱石油の次世代素材として注目を集める、クモの糸の主成分(フィブロイン(*1))をベースとするバイオ素材QMONOS®(*2)の量産技術確立に取り組むスパイバー(株)と小島プレス工業(株)の試作研究設備が完成、稼働を開始しました。設計、生産、評価までを一貫して行える世界で唯一の試作研究設備で、月産100kgのQMONOS生産能力を有し、これまでの研究成果を実際の量産プロセスの中で実証します。
NEDOで量産したんじゃないんですかね?
こういう、すでに目があるものもアレば、なんだか読んだだけではわからないものもありますね。
179人の応募から、12人の採択。
企業5件、大学6件、独法1件。
応募状況では、産業が59名、大学が86名、独法等が20名でしたから、企業がやや多いかなというな感じでしょうか。
東大2件、東北大学2件、東芝2件。
女性が2人。
こういう配分をどう見るかも今後検討していきたいですね。
今後具体的な研究プログラムが出てきたらば、更に良く見て行きたいと思います。