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【意見】怒りが相手に向くから暴力が生まれる。体罰は指導ではない。



スポーツ指導の現場での体罰と暴力が問題になっている。

高校の部活の顧問も、柔道の全日本監督でも、指導の現場を司る人であることには変わりない。

指導する側が全権を持っていて、一方的に「教える」「矯正する」のが日本のスポーツ指導の現場にありがちな光景であることは、私も中高とバスケ部だったので身を持ってわかる。

恵まれていたのか、能力がなかったからか、私自身は殴られたり罵声を浴びるような指導を受けなかったが、やはりキャプテンだったりレギュラーだったりするものへの指導には、身体的接触を伴う際に、教えたとおりにできないと叩かれるくらいのことは有った。

「ばかたれ」「今言っただろうが」といった言葉とともに、「たしなめる」とか「反省を促す」ために叩くくらいだから、我々も誰も「体罰」とも「暴力」とも思っていなかった。

「体罰」とはなんだろうか。
身体的痛みを伴う罰則、というくらいのことだろう。

しかし、その罰則が、器具を使ったり(棒とか竹刀とか)、日常化したり(練習のたび)、反射的なものではなく相手が倒れるくらいまで、というような与えられ方をしているとすれば、それは「怒りに任せた暴力」でしかない。

体罰というのは、罰則だから、何か決め事を破ったり、ルール違反に対するものであるべきで、「能力に関すること」に対して行われるのは「体罰」ではなく「いたぶり」だろう。

「教えたことができない」ことに対して「繰り返しやらせる」以外の身体的接触を伴う罰則は、暴力だと考えるべきだと思う。

なぜ指導者が「暴力」を振るうのか。
自分たちが、そういう指導を受けてきたから、などの理由がスポーツ経験者を中心にあげられる。

また、スポニチのコラムで金子達仁氏は「理不尽に対する耐性」を重要視する環境があるから、と説いている。つまり、指導者だけではなく、親や周囲の私たちのなかにある「スポーツは精神修養である」という感覚が体罰の目を内包しているのだと指摘している。

一方で、ヤフーのコラムでは、もう少しライトに提案している。

選手を説得、納得させる術を罰に見いだすしかない指導者には、徹底した侮蔑を。一番効くのは、たぶん、そういうことだと思います。社会で、学校で、家庭で、そういう空気が醸成されていけば、体罰、なくなるはずです。



スポーツ指導の現場で「暴力を体罰と称して」無くならないのは、2つの原因があると私は考える。

一つは、暴力がエライという風潮があるから。それは、金子氏が指摘するような「スポーツは精神修養」だから「理不尽な指導で涵養されるものがある」という周囲の目があるということ。
「暴力教師」でしかない指導者が、往々にして「体ごとぶつかっていく先生」などという父兄の称賛があったりするのは、そうした背景がある。

だから、そういう賞賛をなくすのが一番いい、という金子氏の提言は的を射ていると思う。

もう一つは、スポーツ指導者の多くが科学的な指導方法を学んでいないから。
体の理論として運動生理学などを生かした科学的手法が増えており、トップレベルの指導者では研究者との交流もあるが、多くの指導者は、そういうものとは無縁の「叩き上げ」である。

運動に必要な生物学・物理学を「経験で」身に着けている指導者は多い。
でも、ただの経験を「理論的指導」と称する指導者もいる。

さらに、指導される側の心理を掴んで教えることの有用性も説かれ始めている。
スポーツ心理学などの研究分野を講座として持つ教育系、運動系の学部もある。

しかし、最も重要で多くの場合欠けているのは、実は指導者となった人間の心理的構造ではないだろうか。

なぜ、指導者が「暴力」に走るのか。
それは、怒りが「接近行動」と「不快感」という2つの心理次元から成る感情であることに根ざしている。
(参考文献:「謝罪」の効果を複数の指標で分析し、その有効性を解明―「怒り」の衝動は消せるが、不快感は抑えられない―@JST

卓越した自己を満たされない「不快」が「怒り」に返還され、「接近行動=暴力」に結びつくのである。
自分の言うとおりにできない他者への卑下がその背景にある。

「不快」が元になっている行動が「指導」であるはずがない。
自分中心の行動原理をもって、不快の解消に走らせるのが「体罰」だとしたら、「体罰」を容認する点からして、指導者としての資格はない。

こうした指導者に必要な心理のあり方を指導者は学んでいるだろうか。

指導の科学的アプローチというと教えられる側の心理についてのものが多いが、実は必要なのは、スポーツで成績を残したものが持つ我欲を制し、自らを見つめなおすために必要な科学的アプローチなのではないだろうか。


「怒り」が相手に向くから「暴力」が生まれる。
では、この指導が実現されないという怒りが、自分に向けばどうなるか。
指導を実現するために自分が成していることへの内省が生まれるのではないだろうか。
そして、さらにどういう手を打つべきか、次の指導が生まれるだろう。

どうすれば実現できるのか、わかってもらえるのか、弟子(部下)が上手になるのか。
それを考えるには、「怒り」を出来の悪い弟子に向けるのではなく、指導が下手な自分に向けることだ。

「怒り」を相手に向けている指導は「暴力」であって「体罰」ではない。

「体罰」が許されるとすれば、決め事(それもできるだけ指導される側の中から出てきたルール)を破ったことへの罰則であるときだけだと思う。

でも、それは指導じゃなくて「しつけ」のレベルだけだと思うけどね。

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【新宿】伊勢丹のショーウインドウで釘付けになった片山真理



いま伊勢丹は、東日本復興とアートの支援ということでショーウインドーがアートしています。

kisstheheart.jpg

KISS THE HEART#2

1月23日(金)より、いよいよ各店舗ウインドーでの作品展示が始まります。
アーティストそれぞれが、「アートの“自然力”を復興する」というテーマを考え、アートのもつラディカルな力を通して思いを発する作品が勢揃いしています。
アートの力に触れ、「復興」について共に考える機会として各店舗のウインドーを巡って作品をご高覧ください。
2013年1月23日(水)各店舗ショーウィンドウにて展示スタート
新宿: →2.18 | mon | 日本橋: →2.25 | mon | 銀座: →2.24 | sun |
※日本橋三越本店は2月5日(火)・19日(火)、銀座三越は2月18日(月)、店舗休業日のため、作品をご覧いただけません。



ということで、新宿伊勢丹、銀座三越、日本橋三越のショーウインドーは見ものらしいですが、新宿に住む私にとっては、新宿伊勢丹が気になるので、早速見に行って来ました。

そして、このアーティストの展示の前で釘付けになったのです。
ショーウインドーを写真にとったものがこれ。
katayama.jpg

サイトで紹介されている写真がこれ
katayama_20121217.jpg

インスタレーションとしては、写真とは別にビデオが流れているのですが、そっちも素晴らしい。
写真の顔の部分を切っているところを捉えたものですが、シュールで美しい。

作品の解説

〈LOT 12〉
片山真理 Mari Katayama
『tools』
50×50cm set of 3
inkjet print 2012
二本の義足。小さな部品ひとつでも無くなれば、私は6畳アパートから一歩も出られなくなってしまいます。深い森に入ったとき、そんな自分がいかに生かされ、生きているかということを強く感じました。それでも歩くことに希望を持ち、自然に淘汰されるのを待つのは、果たして儚いことなのかと考えています。
Two artificial legs. I cannot take a step out my small room if even a small part of them disappeared. When I walked into a deep forest, I felt so strongly how I was kept alive, and how I keep myself alive. I wonder if it is transitory, to have a hope to walk, waiting for the time of natural selection.



早速彼女のサイトを調べて、ブログも見てみました。

2013.01.24 Thursday@katayamari's blog

KISS THE HEART#2
2013年1月23日より、KISS THE HEART#2がスタートしました!
‎会場は伊勢丹新宿店・日本橋三越本店・銀座三越のショーウインドーで、私は伊勢丹新宿店さんの明治通沿い(新宿三丁目駅B3出口出てすぐ!)で展示しております。
今回の作品は『tools』というタイトルで、ハイヒールを履いた等身大(190cm!)のセルフポートレートと、それと比べると小さい3点のセルフポートレート、そして初めての映像作品を出品致しました。

制作を始めた16歳のときからのテーマだった「道具としての義足」についてを
ハイヒールプロジェクト、上京し都会にやってきて感じたこと、青森は十和田市で感じたこと(前回のblog参照)、いろいろ、いろいろ…と、これまでの活動を通して考えた作品です。

そして私にとって黄色は追悼の色なんだな。



義足をアートにするパワーが黄色という色とマッチして、とてつもなく輝いていました。
彼女のプロフィールをウインドーで撮ったもの。
katayama2.jpg

色々な欠落をアートに変えている人は居ますが、義足という欠落をアートにしている人は初めて見ました。
(欠落には、精神的なものも物質的なものも含みます)

このインタビューも素晴らしい。

両足義足でハイヒールを履くという選択

欠損を埋めるための代償行為としてアートしているのではなく、
アートしか生きていることを証明する方法がなかった人という気がします。

障害者はキレイにしちゃいけないのか?

必要十分なだけのレベルでしか生きてはいけないのか?

そういう問が、彼女から発せられている。
新宿の街頭で、それを感じ眺めるということが、見事にアートなのだと思う。

ぜひ、伊勢丹のウインドーを眺めて、感じていただきたいです。

【アプリ】FC2がFC2Talkというアプリを開発。すでに炎上な感じ。


Fc2talk.jpg

このブログはFC2利用ですので、新サービス公開の連絡がメールで来ました。
でも24日なんですね。

どうやら18日に公開されていたようですね。

FC2がメッセンジャーアプリ参入、近くにいる人とつながれる「FC2Talk」@INTERNETウオッチ

 「FC2ブログ」などのサービスを提供するFC2,Inc.は18日、iPhone向けメッセンジャーアプリ「FC2Talk」を公開したと発表した。App Storeから無料でダウンロードできる。



ユーザーなのに連絡が遅いなんて、どういうことでしょう。
FC2haこのところ独自機能を高めて、利用者囲い込みを狙っているようですが、どうなんでしょうか。

まあ、サービスの内容は、一言で言えばFC2ユーザ向けのLINEということでしょうか。
FC2talk1.jpg

GPSから周辺にユーザが居るのがわかる。
Fc2talk2.jpg

でも絵文字もスタンプもこれから、というおっとり刀ぶりです。
Fc2talk3.jpg

コミュニケーションにスタンプが気軽というのがLINEの良さなわけで、
これでは、メリットがさっぱり感じられません。

巷でも、公開されたアプリへの評価が出てますが、かなり悪い。

【完全に出会い系】FC2がメッセアプリに参入!「FC2Talk」がヤバ過ぎる@APPREVIEW

FC2が2013年1月18日、コミュニケーションアプリ「FC2Talk」を発表しました。
最大の特徴としてGPSを利用した周辺ユーザーの検索機能を挙げており、この規模の会社としては大丈夫なのか心配になってしまうような出会い系っぷりです。



詳しくはまとめをご覧ください。

メッセージアプリ「FC2Talk」が出会い要素が強すぎてやばい@NAVERまとめ

認証が緩くて、GPSで回りにいる人がすぐ探せて、しかもデフォルト女性狙い、という点から「出会い系」と結論づけられているようです。

急いで出した割には評判が悪いわけですが、どれくらい定着するのか今後を見守りたいですね。
私は入れませんけど。

【発見】あなたのおかかは、かつおかれぶし削り?


かれぶし

毎年、年始のお雑煮の出汁は自分で引いてます。

我が家は昆布と鰹節なのですが、昆布は利尻を使い、鰹節は毎年新しいのを買います。
今年は、にんべんの「花削りかつお節」というのを買ったんですが、そのパッケージの裏側に書いてあったので知りました。

「かつおかれぶし削り」と「かつおけずりぶし」は違うそうです。

wikipediaでは、かつおぶし削りぶしとかつお削りぶしで分けてます。

削り節@wikipedia

かつおぶし削りぶし
鰹節削り節(かつおぶしけずりぶし)は、カビ付けを繰り返した鰹節(枯節・本枯節)を削ったもの。 高級料亭などでは本枯節を使われる事が多い。この「本枯節」は「かつお・かれぶし」で、「かつおぶし削りぶし」の原料。この本枯節を使用したもので、価格は高いが非常にコクがある。
かつお削りぶし
鰹削り節(かつおけずりぶし)は、カビ付けしていない「荒節」を削ったもの。コクが少ないが安価である。 この鰹削り節を出汁に良く使う地域がある。特に大阪など西日本を中心とした所で使用される。「荒節」は一括表示で「かつお・ふし(原産国)」と称され「かつお削りぶし」の原料となる。「花かつお」とも呼ばれる。



要は、以下の違いがあります。

かつおかれぶし削りは、カビ付け天日干しをしたかつお節を削った物。
かつおけずりぶしは、カビ付け天日干し前のかつお節を削った物。

結局、出汁には「かつおかれぶし削り」、花かつおとしてお浸しなどに掛けるだけなら「かつおけずりぶし」ということでしょうか。

でも、この違いのおかげか今年の出汁はやっぱりうまかったなあ。

だしを取ったおかかは、ふりかけにしても旨いですよ。

レシピ@クックパド

おかかは、目的に応じて選びましょう。

かつおかれぶし削りぶしかつおかれぶし削りぶし

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かつおかれぶし削りぶし(糸)かつおかれぶし削りぶし(糸)

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【花粉】備忘録:2013年の花粉症の薬は1月18日から



毎年、同じ時期にもらい始める花粉症の薬のメモです。

関連エントリ:備忘録:2011年花粉症の薬は1月15日にもらった

関連エントリ:備忘録:2012年の花粉症の薬は1月11日から。マスクも必須だな。

今年は、11日にちょっとおかしいなと思いましたが、12日は仕事で医者に行けず、19日にようやく行ってきました。
でも、いつもの花粉症の権威がいなくて、替りの方だったので「去年と同じ薬をください」という感じ。

まあ、毎年同じくするなので大丈夫でしょう。

それにしても、今年は去年より多いそうです。

(ニュースがわからん!)今年の春の花粉飛散量は?@朝日新聞

今年の春の花粉飛散(かふんひさん)量は?

 北・東日本は昨年の倍以上。長引いた残暑が一因



TKY201301090696.jpg


花粉情報(2013年春の花粉飛散予測)@tenki.jp
kafun_mobile_3zennen.jpg

飛散数予測
2013年春のスギ及びヒノキ花粉(北海道はシラカバ)の総飛散数は、九州・四国地方は例年よりやや少ないですが、中国地方から北海道にかけては例年並みか例年より多く、関東地方は例年のおよそ1.5倍になるでしょう。
昨シーズン(2012年)の飛散数が全国的に例年並みか少なかったことから、今春の飛散数は昨シーズンに比べると九州地方で少ない他は全般に多く、関東・東北地方と北海道は3~7倍になる見込みです。



ということで、2011年ほどではないようですが、今年も花粉には悩まされそうです。

花粉といえばマスクが手放せませんが、マスクケースもあると便利ですよ。

マスクを収納するマスクケースを買ってみた@エフの次はG

でも、マスクは外出中はいいのですが、デスクで仕事をするときには煩わしい。
だから、つい外して、ポケットに入れたり、その辺においてしまったりしがちです。
それでは、ちょっと汚い感じがしますよね。

そこで、妻が結婚記念日に買ってくれたのがこれ。


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他にも携帯用のマスクケースが色いろあるようです。
マスクも柄があるといいなと思う時もありますね。
香港や台湾では、柄マスクをずいぶん見ましたが、主に、排気ガス避け用でした。
花粉症はあるんでしょうかね?

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【読書】人間は気持ちを伝える猿である?:「つながり」の進化生物学(修正あり)

(1月22日修正あり)

1月25日発売の岡ノ谷一夫先生の新刊を頂いたのでご紹介。

「つながり」の進化生物学「つながり」の進化生物学
岡ノ谷 一夫

朝日出版社 2013-01-25
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アマゾンでの紹介文は以下のとおり。

伝え合い、通じ合い、つながる――言葉で心を伝えるのがコミュニケーションだ。
では、私たちが発する「言葉」と「心」は、どこから生まれた?
「ヒトのはじまり」の謎に楽しく迫る、高校生への連続講義。

メス鳥が媚びをうる? 声マネして、ダンスするゾウ?
感情の「踊る砂時計」モデル。「笑顔」で人をだませない理由とは?
「人間くさい」動物たちと、ユーモアあふれる最先端研究から、言葉と心の起源が見えてくる。
言葉は「歌」から始まった。そして、心はひとりじゃ生まれなかった。

「コミュニケーション能力が大事」なんて世間のルールより、「ヒトはどんな生物か」を知ることが、人間をしあわせにする。
私たちの心は、進化の贈り物だ。



発行は朝日出版社(この本の紹介サイト)。
よく言われることですが、朝日新聞出版および朝日新聞とは何の関わりもないそうです。

朝日出版社は朝日新聞出版ではありません@togetter

橋下市長も間違うらしいから、念のため書いておきます。

本の話に戻すと、「つながり」という言葉で表しているのは「コミュニケーション」という日本語にしにくいけど、日本ではポピュラーになってしまった言葉に立体的な意味を持たせたかったかららしい。

そして「進化生物学」という難しい学術的な言葉がくっついている。

易しそうな言葉と難しそうなことばをくっつけて「あるタイトル」にするのはタイトルづくりの常道手法なのだけど、あまり成功しているホとはいえない。
ただ、タイトルは別にして、この本は「コミュニケーションの進化」が人間という動物の特徴的な進化だということを動物との平行進化から説明し、そのために様々な研究アプローチを使って岡ノ谷先生が進めているプロジェクトの意義を説明するものとして興味深い本なのは間違いない。

この本の企画は、高校生への連続講義を元にしているので、非常に平易に話が展開されているし、何より岡ノ谷先生の文章は読みやすいので、タイトルの「専門ぽさ」に構えるよりも、読み始めて欲しい本である。

同様の企画で、加藤陽子先生や西成活裕先生の本をものにした敏腕編集者・鈴木久仁子さんの手になる本なので、あとがきにあるように「産みの苦しみ」は大変なものだったらしい。(池谷裕二さんの本は担当編集者が違いました。私の思い込みでした。お詫びして修正します)
でも、岡ノ谷先生が三谷幸喜の「笑の大学」に例えた加筆修正の連続は、十分に報われたものになっている。

それでも、日本人は「戦争」を選んだそれでも、日本人は「戦争」を選んだ
加藤 陽子

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とんでもなく役に立つ数学とんでもなく役に立つ数学
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笑の大学[DVD] (PARCO劇場DVD)笑の大学[DVD] (PARCO劇場DVD)
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つまり、圧倒的に読みやすくわかりやすいのに、最先端の研究内容がみっしり詰まっている。

ただし、科学は最先端になるほど、いつも仮説でしかなく、「これが正しい」とは言い切りません。
それが、科学者以外の人から見ればまだるっこしいだろうし、科学者は正確なことを言わない、という不信にもなっているかもしれないと、東日本大震災以降、私は考えているのですが、もちろん、この本も科学者が語るので、そうした「仮説」だらけ。

でも、その仮説がなかなかに魅力的で、しかも、割とこれまでに見たことがないものかもしれない。
たとえば、岡ノ谷先生の仮説としては、
・言葉は歌から生まれた(これは岡ノ谷先生の本を読んでいれば知っているかも)
・歌は情動から生まれた(気持ちの高まりから歌が出るって、なんとなくわかる)
・コミュニケーション場面では、言葉で嘘がつけても、言葉以外の情報では嘘がつけない(正直な信号だけが進化する)
・感情がことばを補強し、正確な情報を伝えていることで、言葉は発展した(言葉と感情の相互進化)

こうした仮説を導く研究が多く紹介されていく。
しかも、人間は既に進化しているから、動物の平行進化を参考に。
例えば、こんなもの。

・サルは、吠えるけど鳴かない。なぜなら、サルは息を止められないので呼吸をコントロール出来ないから。
・呼吸をコントロールできるのは、哺乳類ではクジラ類と人間。その他にはトリがいる。共通点は「鳴く」こと。

そして、こうした先行研究の中にある事実を組み立てて、仮説を展開し、その仮説を論証する実験を行なっていくのが「科学研究」というものだろう。
そうした科学研究で「人間の気持ちの動き(感情・情動)」に迫っていくのが岡ノ谷情動情報プロジェクトという研究プロジェクト。

この本にも、プロジェクトの成果が多く紹介されている。
ぜひ、お手にとっていただいて、心の研究の最先端を知っていただきたい。

「つながり」の進化生物学「つながり」の進化生物学
岡ノ谷 一夫

朝日出版社 2013-01-25
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言葉と歌の話については、他にも面白い本がありますので、そちらもどうぞ。
言葉はなぜ生まれたのか言葉はなぜ生まれたのか
岡ノ谷 一夫 石森 愛彦

文藝春秋 2010-07-13
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言葉の誕生を科学する (河出ブックス)言葉の誕生を科学する (河出ブックス)
小川 洋子 岡ノ谷 一夫

河出書房新社 2011-04-13
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さえずり言語起源論――新版 小鳥の歌からヒトの言葉へ (岩波科学ライブラリー)さえずり言語起源論――新版 小鳥の歌からヒトの言葉へ (岩波科学ライブラリー)
岡ノ谷 一夫

岩波書店 2010-11-26
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【税金】確定申告を日曜日に出すなら2月24日か3月3日です

nta01b.jpg
(今から10年前のポスター。最近こういう女優さんを使ったポスターやってませんね)

ここ数年、確定申告提出を日曜日にするようにしてます。

関連エントリ:2012-02-01(10:05)確定申告は日曜日に提出しませんか?

この時も書いてますが、やはり日曜日に出せるのはいいです!
空いてたし、第一有休とらなくていい。
ただ、今年も東京マラソンとぶつかってます。



これは今年も同じで、2月24日は東京マラソンですね。

そして、私の場合は結婚記念日です。
20年前の1993年2月24日が結婚式でした。
早いなあ。
その話はまた別のエントリにするとして、今年は、2回日曜日提出ができます。

税務署の閉庁日における確定申告の相談等の実施について@国税庁

平成24年分確定申告期間中は、平日(月~金曜日)以外でも、、一部の税務署では、、2月24日と3月3日に限り、日曜日も、確定申告の相談・申告書の受付を行います。



2月24日と3月3日の日曜日は次の税務署において合同の申告書作成会場を開設します@東京国税局

自分がどの税務署管内なのかによって、会場が異なります。
私は四谷管内なので、東京国税局に設置される合同会場になります。

どの管内の方でも利用できるのが西新宿に設置される確定申告センター。

「確定申告センター」を西新宿に開設します@東京国税局

東京国税局では、昨年に引き続き、平成24年分の確定申告会場として「確定申告センター」を西新宿に開設いたします。

お住まいの地域にかかわらずどなたでもご利用いただけます。

 当センターは、お住まいの地域にかかわらず、どなたでもご利用いただけますので、お近くに勤務されている方など、是非ご利用ください。



場所は、新宿アイランドタワーの地下1階。
日時は、平成25年2月7日(木)~3月15日(金) ※土、日及び祝日を除く 午前9時~午後4時(提出は午後5時まで)

日曜日は、合同会場になりますね。

それにしても、千葉だと幕張メッセとか、税務署以外でも設置する都道府県もありますね。

税務署庁舎外の申告書作成会場を25税務署で開設します

一度、こういう場所で申告するのもいいかもしれません。
国税庁のホームページを見て、会場はお間違えなく。
確定申告については、専用サイトで情報を得たほうが良いですよ。
今年から変わった法律とかもありますからね。

平静24年度確定申告特集

東日本大震災に関する確定申告関連はまとめてありました。

東日本大震災関連の国税庁からのお知らせ

こちらをご覧になって、被災された方以外にも、何らかの関連がある場合には申告しておいたほうがいいかもしれませんね。

【眼鏡】誕生日プレゼントにメガネを買ってもらいました



「誕生日プレゼント何がいい?」と妻に聞かれたので、冗談のつもりで
「眼鏡」といったら、「いいよ」と言われてしまいました。

眼鏡って、私の中では高い買い物なんですよね。
中学一年生から眼鏡を掛け始めて、社会人になってからは自分で買うようになって、
近眼がひどいので、薄いレンズにしたりすると、まあ5万円とか予算を考えてきました。

ところが、ここ数年の眼鏡の価格破壊というのは凄まじく、
無印良品で買ったり、ZOFFで花粉避けメガネを買ったりしても、
2万円もしないくらい。

でも、昔のイメージがあるから眼鏡買ってもらうのは躊躇しました。
ところが、妻は「眼鏡市場に行きましょう」という。
新宿だと紀伊國屋書店の向かいにあるので本好きな妻は一度眼鏡市場に入りたかったみたい。
彼女は、視力2.0で眼鏡と無縁の人生だから眼鏡屋が珍しいんですね。

私も眼鏡市場は始めてでしたが、その接客とプロ意識には驚きました。
フレームを選んで、検眼して、レンズを選び、30分ほどしたらば出来上がりを受け取りに行く。
こういう流れは、メガネを買う場合、今や普通の流れです。
レンズの在庫さえあれば30分~1時間でできますからね。
まあ、私の場合、このレンズの在庫がいつもネックで、無印良品でもZOFFでも、1週間後の受け取りでした。

フレームは、当初眼鏡市場の鯖江モデルにしようかと思ったんですが、顔の幅に会うサイズがなくて断念。
眼鏡市場の関連会社で同じビルに入っているALOOK純日本産セルロイドモデルにしました。
xylo4.png

この茶色い方です。
セルロイドとは、

ニトロセルロースと樟脳などから合成される樹脂で、弾力性があり、衝撃にも強い特徴を持っています。加工性や着色性に優れており、これまでにもカラフルなセルロイドフレームが数多く生み出されてきました。しかし、紫外線や汗での変色、製造過程での取り扱いが難しい事など繊細な一面を持ち合わせているため全てが手作業となり、量産に向かずに現在はアセテート素材が主流となっています。昔から長い間セルロイドが使われていたため、今でもプラスチック製のメガネフレームを習慣的にセルフレームと呼ぶようになっています。



手入れが大変で、色が変わったりするので、昔掛けてましたが、次第に楽なチタン製の眼鏡になっていったのでした。

そう20年ほど前、結婚した頃にかけていたのが、こういうセル縁の眼鏡でした。
彼女は、やっぱりこういうメガネを掛けている私の顔が好みなのでしょうか?

今回、彼女がメガネを買ってくれるといったこともありますが、彼女の好みの眼鏡にしようと決めていました。
自分の顔をみるのは、自分じゃなくて、周りの人です。
だから自分好みのフレームじゃなくて、他人好みのフレームでいいんじゃないですかね?

なかでも妻が私の顔を見て気に入ることは大事です。
二人暮らしですから。

ということで、眼鏡変えました。

【読書】食べログの対極にある本:東京百年レストランⅡ



この本を紹介するまでに、少々時間が立ってしまった。

その理由は、筆者の伊藤さんに最近会ってないからなのだけど、今年はどこにも出さなかったので、頂いた年賀状への返事代わりにブログで紹介させていただくことにした。
東京百年レストランII――通えば心が温まる40の店東京百年レストランII――通えば心が温まる40の店
伊藤 章良

亜紀書房 2012-11-09
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この本は、いわゆる「美味しい店本」やら、ミシュランだのザガットサーベイだのとは全く違う本である。
紹介されている店が、この本に載っていることは、伊藤さんの評価なのではない。
伊藤さんの敬意なのだ。

すでに齢50を過ぎた伊藤さんは、もう、自分が教わる側ではなく、教える側に来ていることを感じている。

私は、伊藤さんより1~2歳下だけど、なかなか自分が若い時に周囲の大人に教わったように、自分が教えていないなあ、と思う。本業はまだしも、バーのカウンターや、飲食店での振る舞いなどについて教える機会がないのは残念だし、また自分たちの世代の義務を果たしていない気にもなる。

伊藤さんは、自分が人生をかけて好きでやってきたことについても「教える側」になってしまったことに気づいたことが、この本の執筆の原動力になっているのではないか、と推察する。

だから、この本はきっと、伊藤さんが敬して止まない店を紹介する文章を通して、伊藤さんという人が飲食の世界から教わったこと、学んだこと、感じてきたことを、感謝とともに社会に還元していく本なのじゃないか。


伊藤さんは長年、愛飲愛食家として文章を書いている。
雑誌連載やブログも評判を得て、一時期ガイドを務めていたオールアバウトから理不尽な仕打ちを受けたことでも知られる。

その伊藤さんが、今紹介したい店、という切り口ではなく、この店を通して自分が書きたいことを書く、という手法で、まだ見ぬ愛飲愛食家の後輩たちに、そして店の主人たちに、何かを伝えたいというのが、この本のシリーズなのだと思う。

なぜなら、雑誌でもウェブでも「新しい店」「人気の店」ばかり取り上げるが、取り上げたあとは梨の礫だ。
誰も責任を取らず、ちやほやするだけで、混乱させるばかり。
そんな紹介本に辟易した人が、それでも飲食店を紹介するというのはどういうことなのか。

それは、文化を紹介したいからだろうと思う。
そして、紹介した文化を守りたい、継続していきたいと思うからだろう。

この本は、そういう飲食文化について、一人の愛飲愛食家が日夜思考していることを書いた本なのだ。
でも、そんなことは一言も書いてない。
だって、そんな無粋なことを書くのは、伊藤さんの本分ではないから。
だから、この点は私の邪推である。

あと、この店で紹介している店に興味が無い人でも、さとなおさんとの対談は読んでほしい。

名著「東京百年レストラン」の続編が発売されています@さとなお.com

ちなみに、この本の巻末にボクとの対談「外食はどこへ向かうのか?」も載っています。

ボクはこの5年ほど、多忙を理由にずいぶん店の開拓を怠ってしまっている上に、「おいしい店リスト」もほとんど更新しておらず、ずいぶん外食事情もわからなくなってしまっていますが、この本を読んでもう一度きちんと向き合いたいと強く思ったですね。



これだけでもお得。
そして、二人のリレーブログ「うまい店対談」もおすすめ。

最近は、これを読んで店に行こうと思うよりも、読んだだけになってしまうことが多いのだけど、同世代の二人がまだこれだけ食べ歩いていることに敬意を評したい。
でも、いまは、うまいものよりもゴルフに行きたいのが私だったりするけれど。


この本の装丁がほんとうに素晴らしいと思うのだけど、それだけに帯が残念。
まあ、わかりやすくするためだとは思いますがね。
東京百年レストランII――通えば心が温まる40の店東京百年レストランII――通えば心が温まる40の店
伊藤 章良

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そういえば、Ⅰとは発行先が変わっているんだなあ。
梧桐書院さんはお元気だろうか。

Ⅰの紹介は、こちら。

書き手の覚悟を感じる:【本】百年レストラン

一読し、ほんとうに素晴らしいと感じた。
何よりも、この本は「レストラン」という場所がどういうものであって欲しいか
その見解を伊藤さんが「覚悟」を持って書いていることが感じられる。

伊藤さんはもちろん無類の愛飲愛食家なのだけど、
レストランガイドを書いている人の中でも本当に尊敬に値すると私が思うのは、
その店の料理や酒だけではなく、その店で過ごす体験を紹介してくれるからなのだ。


東京百年レストラン ‐大人が幸せになれる店‐東京百年レストラン ‐大人が幸せになれる店‐
伊藤章良

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【新宿】伊勢丹の覚悟はお客さんに受け入れられるのだろうか



毎日新宿三丁目駅で乗り降りしていると、嫌でも伊勢丹の広告が目につきます。

今年正月の広告は、伊勢丹の、いや、大西洋社長の「覚悟」が全面に出ているもののように見えました。
20130109.jpg

(伊勢丹サイトから転用)

新宿伊勢丹店頭で見たのは、もう少し長いやつなのですが、
夏に続いて、正月のセールも他社が1月2日からやるのに、18日からと後ろ倒しして、アパレル各社との抗争になりそうな勢いな、伊勢丹大西社長。

でも、それが「百貨店」という業種のプライドと利益を守ると信じての行動なのでしょう。

アパレル業界で孤立する三越伊勢丹 セール時期を巡り社内反乱!@Business Journal

冬のセールを、他の百貨店より遅い、1月18日から行う予定の三越伊勢丹HD。しかし、その決定に従わない店舗が現れた。名古屋三越では独自の判断で、例年通り1月2日からセールを開始する。同店はこの経緯について、「例年通りの時期に開催したいと希望する取引先が多かった」と説明。もちろん、周辺競合店に遅れを取りたくないという本音もあるだろう。さらに名古屋三越の動きに追従するかのようにJR大阪三越伊勢丹でも2日からのセールを決定した。



三越と伊勢丹の融合が進まない中で、三越は業績だけではなく行動でも足を引っ張るようだ。
そして、合併後初の新規大型店である大阪駅のJR大阪三越伊勢丹が振るわない。

さらに、社内の「おもてなし」力アップのために営業時間短縮と定休日を設けるという。

三越伊勢丹、営業時間を短縮 首都圏5店で4月から ー J-CASTニュース(12月4日)

 13年4月から首都圏5店の時短営業を決定した三越伊勢丹。「伊勢丹新宿店」「三越銀座店」「三越日本橋本店」などで、それぞれ30分〜1時間程度営業時間が短縮されるほか、定休日も設定される。これまで8月、2月に試験的に導入してきた時短営業に恒常的に取り組む方針だ。



この決定について、同社では時短営業によって、従業員の労働環境の改善を行い、接客レベルの向上に務めると説明。11年にはアパレル業界から要望書が出されていたことも今回の決定を後押ししているだろう。



従業員だけではなく派遣さんの労働条件緩和にも手を付け、現場の疲弊を何とかしたいのだろう。
大西改革は、百貨店という業種のあり方を問うものとして、全方位に敵を作りつつ進んでいる。

冬のセールで三越伊勢丹とアパレル各社が全面戦争!?@BusinessJournal

三越伊勢丹ホールディングスの大西洋社長がアパレル各社と対立し、孤立を深めている。事の発端は、大西社長は冬物バーゲンの後倒(あとだお)しを主張。コレに対しアパレル各社は、夏物バーゲンについては大西社長の意向に沿ったが、冬物についてはノーを突きつけた。結果、年明け早々の1月2日からバーゲンに突入する。



伊勢丹新宿店は後ろ倒しにしたけど、地方はできなかったりするのは、売れないと干上がってしまう販売の最前線にいるアパレルの派遣さんたちの反対ということなのですね。

そこで、ついに百貨店はアパレルへの売り場貸業から自社商品製造に手を付けるらしい。

これに怒った大西社長は「自主企画商品で対抗する」と言い出した。通常のメーカー品に比べて1~2割ほど価格を抑えた、自主企画による冬物衣料の品揃えを前年の3倍に増やし、12月19日から順次、店頭に並べる。



もともとバイヤーの力が強く、商品センスに自信がある伊勢丹だから、メーカーに商品開発の圧力はかけてきたし、売り場ではブランド別ではなく商品分野別の売場作りにしたところにも、納入側の反発はあったはずで、それをさらい自社商品との混載の売り場にするとなると、店頭の混乱は必至だろうなあ。

でも、セールの後ろ倒しが夏の売上減を招いたような記事もあるけど、もう、百貨店で買う人が少なくなっただけだと思う。
百貨店は、所詮「百しか置けない」のだから、何でもかんでも売るのではなく、伊勢丹で買いたい人に売る店になるべきなのだよね。
百貨店が、地域最大級の規模で「なんでもある店」だった時代は終わっていて、専門店にはもっと品ぞろえはあるし、品版さえわかればネットで買う人も多い。
百貨店のバーゲンは所詮、ネットのバーゲンには値段でも品ぞろえでも敵わないのだし、もうバーゲンを待って買う人が多いとは思えない。

ターゲットと商品提供のミスマッチが百貨店の低落の原因なのは多くの識者が指摘することなんじゃないの?

百貨店だけが、それを見ないふりして言い訳してるんじゃないの?

そこに、大西社長は断を下し、新宿店の大改装を機に、百貨店という業種の復権を狙って、いろんなことをいっぺんに仕掛けているんだと思う。

売り上げ世界一の百貨店、伊勢丹新宿本店の全面改装(13年3月に終了予定)を陣頭指揮してきたのが大西社長だ。「ファッションの伊勢丹として、情報発信力を取り戻す」と語る同氏は、百貨店業界のファッションリーダーを自負する。



リスクと覚悟を持って自ら変革し「真の百貨店」を目指す@財部誠一

本来は厳しい時こそ自分たちでリスクを負い、商品や売り場の同質化を防ぐために新しいことにチャレンジしていくべきです。ところが逆に、業界が厳しい状況に陥ったと同時に、お客さまを置き去りにしてしまい、サプライチェーン全体がリスクを取らなくなってしまった。その結果、最終的にお客さまからそっぽを向かれたのです。お客さまにしてみれば、同質化が進む一方で小売業の形態の多様化が進んでいるので「オリジナリティが高く独自性のある店舗で買いたい」とか「そういう環境を楽しみながら買い物をしたい」という気持ちは当然あると思います。そういう中で、当社は比較的リスクを負って商売をしていると思っていますが、ご存じのように百貨店のサプライチェーンでは、たとえば衣料品メーカーが商品を作り、それがアパレルを通じて店頭に並び、売れなければ返品されるというパターンが一般的で、そういう取引では(百貨店側には)何のリスクもありません。(リスクを取って従来のビジネスモデルを変える努力をしないまま)もともと低い営業利益率がさらに低下し、入店客数も減少し、売上が落ち込んでいくという悪循環に歯止めがかからなくなってしまったのです。



こういう自己分析に基づいて、百貨店という業態を信じ、再創造しようとしているのだと思う。

百貨店の中に、家電量販店やユニクロさんを始めとするファストファッションが入ったりしていますが、単純に考えると「お客さまを動員するためには、流行っているものを引っ張ってくるのが当たり前」という傾向に移ってしまったと思います。わたしたちがメンズ館を手がけた時とは考え方が違います。



まさにこのとおりで、庇を貸して母屋を取られるような百貨店が多い中で、元新宿三越がビックロという、まさに百貨店の低迷の現況であるユニクロとビックカメラが手を組んだ姿になっているのを間近に見つつ、新宿伊勢丹がどういう場所になるのか、今年は注目なんじゃないかと思っています。

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【映画】小津安二郎が9本で1980円なら見ない手はない


だって、紀伊国屋書店でDVDが1980円なんだもん。
昨日、紀伊國屋書店の新宿別館でDVDを見ていて驚きました。
IMG_ 22

これ、思わず買っちゃいました。
9本入っていて1980円だから、1本あたり220円だなんて。
モノクロだからデータ数が小さいんですかね?

アマゾンでも同じものが売ってますね。
小津安二郎大全集 (DVD 9枚組) BCP-027小津安二郎大全集 (DVD 9枚組) BCP-027

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嬉しいけれど、複雑な気持ちです。
でも、これでDVDも手に入ったし、じっくり見る機会をつくろうと思います。

【感謝】誕生日の迎え方で感じるSNSの力



昨日は、私の51歳の誕生日でした。
リアル世界では、妻と二人、とくにパーティがあるわけでも、豪勢な料理があるわけでもなく、淡々と過ごしました。

こんな感じです。

誕生日だからと言って贅沢はしない@fujita244's field

2013年のお誕生日は特に何処に行くわけでもなく、妻とチョットした外食で済ませました。



いつもと違うのは、土曜日だったのでゴルフに行って40人のコンペで9位に入って残念だったくらい(10位なら商品があった)。

夜はいつもの様に新宿の某店で常連さんが旅行から帰ってきたのでおみやげを貰ったり、とくに誕生日プレゼントもなく。

でも、Facebookやmixiでは沢山の「おめでとう」を頂いたわけです。

しかも、本当に久しぶりの大学時代の先輩やら、ネット上でしかコミュニケーションしていない某大学教授やら、某社社長などなど。身に余る光栄を感じながら、コメントをつけたり「いいね」で済ませたり、mixiはmixiバースデーアプリが色々と面倒くさいのですが、プレゼントのお礼を返信したり。

こういうところに、新しいコミュニケーションというか、新しい社交のあり方が生まれているのを感じます。
公共ではないけど、社交の場としてのSNS。
公ではなく、私ではない、独特の距離感と交際が生まれる場。

そこでの「ごきげんよう」が「いいね」でありスタンプであり、ちょっとしたコメントであり。
だからこそ、社交マナーとしてのSNSマナーが必要であり、そのマナーを踏まえたやり取りに精通するリテラシーが必要なのだと思うのです。

Twitterはもうちょっと街頭というか、表通りでの通りすがりのやり取りを盗み疑義している感じに近く、Facebookは向き合った関係だけど、表面の良さが必要で、クラブやレストランの常連客同士の会話、mixiは遊び仲間とのたまり場での会話に近くて、バーや飲み屋での常連との会話のような感じ。

少しづつの違いを感じながら、それを楽しむならば、それぞれを続けていけるでしょうが、中にはそれに疲れる人がいるのももっともなことだと思います。

SNSが何かを変えると言われて、いろんな本を読みましたが、たしかに人と人の距離とか付き合うベースが変わっているのでしょうが、結局は、そこに参加する人の力なのだという気もしています。

今年は、そうした何かを自分自身の力にしていければ良いなと思っています。

どういう50代が待っているのか。
誕生日を過ぎて、少し楽しみになってきました。

【記憶】ヨイトマケの唄を紅白で聞いて思ったこと

昨年末の紅白は、やはり圧巻だったのは美輪明宏さんの「ヨイトマケの唄」でしたね。

この歌については、以前、地元の銘菓と絡めて書いたことがありました。

よいとまけの歌:2011-03-11(11:58)

このころは、美輪さんが紅白で歌うなんて思いもしませんでした。
大体、美輪さんが紅白に出るとは思わないし、しかも、一時期民放では放送禁止と言われたこの曲を歌うとは。

ヨイトマケの唄@wikipedia

発表後間もなくして歌詞の中に差別用語として扱われる「土方」(どかた)「ヨイトマケ」が含まれている点などから、日本民間放送連盟により要注意歌謡曲(放送禁止歌)に指定された事でそれ以降民放では放送されなくなる。この制度自体は1983年に廃止されたが、実際は廃止された後もしばらくの間この制度の影響を受け続けることになる。



紅白を見ていましたが、あの黄色い美輪さんじゃなくて、この歌を歌っていた頃の衣装にしたのを観たとき、本当に心が震えました。

美輪明宏 黒髪で情感たっぷりに「ヨイトマケの唄」@スポニチアネックス
注目の衣装は全身黒で、黒い短髪のカツラ姿。前後からスポットライトが1本ずつ当たるだけのシンプルな演出。歌唱後は顔に涙を流した跡があり「離島や遠方の方々からこの曲を聴きたいという声が届いていた。約束を果たせた」と満足げに語った。



もちろん、60年代の美少年だった美輪さんではなく、いまの迫力ある体格の美輪さんが歌っているヨイトマケの唄は、改めて素晴らしいものでした。
紅白のステージで、シンプルなセットと演出で、一つの芝居に匹敵する重厚な衝撃を与えた美輪さん。
あのインパクトは美輪さん以外には出せないものでした。

これは、紅白じゃないけど同様のフルバージョン。


そして、やはり歌詞が素晴らしい。
ヨイトマケの唄 歌詞

高度成長経済を背景にしているから、この歌の主人公はエンジニアになっているけど、いまだと何でしょうかね。
それより、こういう育てられた方が無くなったか。

でも、両親が育ててくれた時代に比べて、はるかに便利になったはずなのに、何かが失われた感じがするというのは、今の時代も同じなのではないでしょうか。
そこを埋めるのはITかもしれません。

故郷を離れている私も、せめて、両親にケータイで声を聞かせたいな、フェイスタイムで顔を見せるのもいいかもな、と思ったのでした。

【記録】年頭のご挨拶


新年もあけましたね。

1月1日はのんびり初詣したり、
IMG_000020_1.jpg

おせちを食べたり、お雑煮を食べたり、テレビを見たりしていたので、ブログまで行き着きませんでした。

その辺は、iPhoneからはてなブログの方にアップしました。

iPhoneから書くのならば、はてなブログのほうが簡単ですね。
あちらでは日常的なことをちょこちょこ書いて、こちらはじっくりという住み分けがしやすい幹事がします。

今年の抱負というか、目標なんですが、じっくり自分の今後を考える年にしようと思います。
後3日で51歳になりますので、50歳を迎えた年のおののき(去年の初ブログ)も過ぎて、50代に向かい合う気持ちになっています。

考えるのはもとより、どういう50代を過ごして、老後に向かうのか。
そういう自分の後半生にとって重要な分岐点を迎えているという実感があります。
先に、そういうポイントを過ごした先輩たちに話を聞いたり、
自分を見つめる作業の中で、年下の友人たちに自分がどう見えているかを聞いたり、
そういう「人と話をする」年にしたいと考えてます。

去年は、ブロガーミーティングなどに出る気が失せてしまい、随分出不精になっていました。
50歳の自分というのにきちんと向き合えてなくて、周りからの目が気になっていたのでしょう。
それでは、殻にこもってしまいます。
頑固な爺さん(古老)になるにしても、孤老とか固陋というのはいけません。

上下問わず多くの方から学べる自分でありたいと思います。

ということで、今年お会いするであろうみなさん、宜しくお願いいたします。

【まとめ】2012年12月の「エフの次はG」の記事:2013年1月1日




もう一つのブログ「エフの次はG]で11月に書いたツイートまとめ以外の記事をまとめておきます。


【ゴルフ】バーディかトリプルかの大荒れゴルフ:あさひヶ丘カントリークラブ

【ゴルフ】今年を象徴する打ち納め:ザ・ゴルフクラブ竜ヶ崎

ということでゴルフ2回分だけでした。

一年間書いてみましたが、どうにも書きにくいインターフェイスなので、ツイートまとめ以外ははてなブログに移そうかと思っています。

ココログの書きにくさについては、まとめて書こうかと思います。

今年はゴルフに何回いけるかなあ。

今年も宜しくお願いいたします。

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プロフィール

fujita244

Author:fujita244
2000年から新宿在住。
21世紀とともに新宿を闊歩。
高度成長期の一億総中流育ち
頭も身体もサイズM。
フツーのオッサンから見て
フツーじゃなさそうな話を
書いています。

2011年12月に
「若だんなの新宿通信」から
「フジタツヨシの新宿通信」
に変更しました。

2012年12月20日にはてなブログも始めました。
「fujita244's field」です。
2013年2月1日からゴルフ専用のブログもはじめてます。
「fujita244のゴルフBK」です。
2つのサブブログもよろしくお願いします。

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