サッカーW杯の話をしてみる
90分+30分の延長、そしてPK戦。
今大会初のPK戦だったんですね。
そして、日本は敗れました。
それにしても、ここ3年とは全く違うスタイルの代表の戦い方でした。
でも、アジリティ(俊敏さ)を活かすというオシムが提案した「日本型サッカー」は、
パス回しを中心とするものではなくて、相手の良さを消して、
「ハエのように」追い回し、まとわりつき、好きにさせない、というものだったのでしょうか。
「日本型サッカー」というように、サッカーはやはり国民性が出るスポーツで、
現場が泥臭く努力して、カイゼンして原価を削って、
何とか利益を出していく「ものづくり」のようなサッカーでしたね。
創造性を発揮して、付加価値の高い有能な人材を使って得点を上げていくのではなく、
誰でもできることを徹底してやり、長時間労働で創造性を補うという、
書いていてちょっと悲しくなる言葉が、今回の代表チームの戦い方には似合います。
でも、それでいいのではないでしょうか。
日本がブラジルやスペインのようなサッカーが出来ないように、
ブラジルやスペインには日本のようなメーカーはないわけで、
世界の国々、民族には、それぞれ得意な分野があって、
それで補いあって、認め合って平和な地球になればいいんですよね。
日本が世界のすべてに同じように長けている必要はないわけです。
なのに、日本は世界の三極とかベスト4とか、世界一とかをあらゆる分野で目指してしまう。
それがもう限界に来ているような気がしますが、それでも目指すならば、
その目指し方は、やはり失点をしないように守備を固めて(損失を減らして)、
カウンターで点を取る(輸出で利益を出す)やり方なのかもしれません。
だから、ワントップで前線にいるのが「HONDA」というのはなんだか象徴的で、
世界でも理解されやすい日本人選手になってしまいましたね。
中田は、ナカータとかいわれてましたが、本田は「HONDA」という感じです。
サッカーの話に戻ると、結局、欧州リーグでレギュラーを取る力がある選手が、
世界で通用するという分かりやすい話だったなと思います。
本田、松井、長谷部が、最終的に中心選手になったのは、
やはり欧州での戦い型が身についている上に、今レギュラーの選手だから。
中村俊輔、稲本、川口など欧州から帰ってきた選手は、ピークが過ぎていました。
森本は不動のレギュラーではないし、大久保も今回は頑張ってましたがレギュラーではなかった。
今後、長友とか川島なんかが欧州で活躍するかもしれませんね。
そうした選手の割合が高い国が結局強い。
韓国を見ていてもそう思います。
面白いサイト@「コラーゲン食って肌がぷりぷりになるわけねーだろ(笑)」社長のブログ
>アクセスしていじってみるのが手っ取り早いけれど、ワールドカップの代表選手の出身国と、その当時の所属リーグの国を結びつけたもの。1994年から経年的に見ることができる(ただし、Flashだから、iPadでは無理)。
Onde atuam os 736 jogadores da Copa 2010
こういうサイトを見ていると、欧州リーグの割合の高さが如実だしね。
じゃ、Jリーグはどうするんだ。
次はそういう話になっていかないと、折角のW杯の活躍がまた元に戻ってしまうでしょうね。
岡ちゃんをチェアマンにするか。
と言い出す人がいるだろうけど、それは又違う話かも。
でも、なんでJリーグの幹部って古河鉱業なんて、いまマイナーな会社の出身者が多いんだろうね。