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告知:文学座「犀」

勝手に告知シリーズ。

今回は、いつもお世話になっている中村まり子さんが脚本の翻訳を手がけてる
ウージェーヌ・イヨネスコ作の「犀」が4月14日から29日まで上演されます。

いわゆる不条理劇を日本を代表する新劇の名門がどう演じるのか。
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チケットはこちら

今日、実は主演の俳優さんとあってきました。
かなりいいらしい。

見ないと損でしょう。

17日のマチネ(昼の回)はホニャクした中村まり子さんのトークショーがあるらしい。
ワタシはそれに、来いと言われましたからね。
行きますけども。

楽しみです。
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鼻腔拡張テープで目が覚めた

花粉症のため寝るときに鼻が詰まるので、
一度試そうと思っていたのが、これ。


CMでよく見るのはこっちかな。


春と本当に鼻の奥が広がる感じがする。
息が楽になる気すらする(実際にはかなり鼻づまっているのだけど)

それで、これを張ったまま寝ようとすると、眠れない。
もともと、何か塗ったり張ったりすると、それが気になって眠れなくなるたちなのだ。

昔、足の裏に張ると悪いものが取れて、べとべとになるとかいうシートを貰ったことがあった。
こんなやつ


これのときも、結局、足の裏に何かはってある感じになじめずに朝まで不快だった。
結局、かなり汚れが取れた感じはあったけど、眠れなくなるのでは仕方がないのでやめた。

鼻腔拡張テープもそうだな。よさそうだけど眠れないからやめようと思う。
気にならない人には、きっとよい商品だろうと思うけどね。
花粉症で夜眠れないとか、いびきが気になる人はいいかも。

高校生の興味を引かない「理科」

サイエンスポータルで見た記事に違和感を覚えつつ。

【 2009年3月31日 高校で理科への興味急低下 教員調査で裏付け 】:サイエンスポータル
>全国の高校の7割を占める普通科に学ぶ生徒の理科に対する関心は小中学生に比べて大幅に低い、という結果が高校の理科教員に対する調査で明らかになった。

調査は、科学技術振興機構と国立教育政策研究所が、全国約900校の高校で理科を教える約3,300人の教員を対象に質問紙による方法で実施した。


元ねたは「平成20年度高等学校理科教員実態調査」集計結果(速報)について

高校生が授業に求めるニーズが、「勉強の面白さ」ではない以上、
学問としての理科への関心など低いに決まっている。
高校生が学校に求めるのは「進学」か「就職」
つまり、
進路指導だけになりつつあるわけだから。

これはもちろん高校生に問題があるのではなく、
高校と言う存在の中途半端さ(もしくは、耐えられない軽さ)に問題がある。
そこに工夫の余地があることは、先日のシンポジウムでの広島県福山中・高等学校の例に見ることが出来る。

でも、この調査の見方はいろいろあって、高校の理科教育の現場が悲惨なことがわかる。
>普通科の理科授業がこうした状況にある理由としては、「授業時間の不足」、「大学入試への対応のための指導に時間を取られる」、「設備備品の不足」を挙げる声が多かった。実際に、普通科の理科の設備備品費は、1学校当たり全国平均で年間約32万円(生徒一人当たり407円)、消耗費も生徒一人当たり510 円と、観察や実験を重視する理科授業が難しい予算状況も明らかになった。

高校で実験なんかやらないとは思うけど、できないと言うこともわかる。
理科室に設備なんか必要ないと思われているんだろうか?
そんなことよりも「受験勉強」だと言われているような予算だね。

たぶん、高校生が理科に興味がないのは、
理科の先生に「理科への興味」を持たせる工夫が足りないからなのだろう。

K_Tachibanaさんが指摘されているように(【話題】高校で理科に対する興味を失うのはなぜか
>学校教育「だけ」では,理科に興味を失うのはむしろ当然のことなのかも知れない.
学習指導要領に沿った内容を,ただただ受身で座学だけで学ぶだけではなく,もう
少し生徒自身で自主的に物事を考え,手を動かし体験することがなければ.


と言うのはまさに正論。
そこに手を加える余地があるから、福山中・高等学校のような例がありうる。

でも、理科担当の教員に大して「興味を持たせる理科」ではなく
受験科目としての「物理、化学、生物」を重視させているのは誰なのか。
(文部科学省というのも正解ではないかもしれない。PTAかもしれない)
そこを抜きにして、教師を責めても仕方がない。
そういう「仮説」が「裏付けられた」と言える調査なのではないだろうか。



でも本当は、生徒が嫌いになるのは、教師が「好きで教えていない」からに違いない。

高速道路が土日1000円になっても喜べない。

高速道路をETC付で走ると、都心を除けば1000円という「景気対策」が始まった。

早速、この週末にドライブに行かれた方も多いと思う。
観光地は結構込んでいるし、SAも混雑している模様。
早速、景気対策効果が現れたと考えるべきなんでしょうね。

でも、どうにも腑に落ちない。

それは自分が車を持っていないからかもしれない。
自分が埒外の景気対策くらい腹立たしいものはないから。
「俺に景気対策しろよ」とまあ、普通は思う。
「定額給付金」も、なんで子どもと年寄り優遇なのか?
子どもがいない夫婦共働きで、一生懸命税金納めているのは、誰だ?
などとも思うくらい、心の狭いワタクシのことだから、
高速道路1000円も当然気に入らないのだけど、
理由はそこだけじゃない。

この政策は誰を幸せにするのか。誰にとって「いいこと」なのか。
ETCをつけた人も多いようだから、機器メーカー、販売会社は喜ぶ。
高速道路のSAや行楽地も人手が増えて喜ぶ。いまはね。

でも、2年後に高速代が元に戻ったときに、景気が上向いていることは予測できないし、
そのとき、きっと高速利用度は大きく落ちる。
目の前の好況に浮かれて業務改善していなければ付けは倍になって帰ってくる。
今、ウハウハなところは、あとから大きく足を引っ張られるだろうね。

さらに多くの人がすでに指摘しているけど「環境対策として逆行している」。
ガソリン代が元に戻ったどころか昨年の今頃よりも安くなって、
新車を買い控えているということは、燃費が悪い昔の車のまま交通量が増えているわけだ。

環境的にどうよ、という声が出るのは当然なはずだけど、
野党もそういう追求はしてないね。なぜか。
民主党は高速道路を無料にしろと言っているから。

鳩山さんは「1000円よりも無料の方が安い」と演説している。
あほか。
どっちもどっちじゃ。
高速道路会社はどうするのか。
今回の1000円化で5000億円の補助をするらしい。
高速道路会社への補助が目的なのではないかと勘繰りたくなる。

それと1000円になるのは乗用車だと言うのも問題。
これは民主党も指摘しているけど、
なぜ不況対策として物流関係に高速代を補助しないのか。
物流関係は青息吐息なのに、高速代が安くならない上に交通量が増えて渋滞が出来たらば、
ますます物流関係は辛くなる。週末の高速は物流関係の車だらけなのに。
これは、先日バーで同席した物流関係の人が怒っていた。

環境対策費、高速道路会社への補助、すべて税金でまかなうことになる。
その財源はどこからだかわからないが、何とかするようだ。とりあえずは。
そして、いつの間にか増税論が出るのだろう。
何とかなるならば、これからも何とかしたらどうなのか?

1万2千円貰うよりも、高速代のほうが消費に即効性があったことはわかった。
次は、相続税の免除だそうだ。金持ちの資産移動に資するわけですな。

でも、どちらもまったく関係ないのに税金だけはしっかり取られているのが、
なんとも腑に落ちないワタクシ。
ワタクシ的には、相続税はしっかりとって、再分配してもらった方がよいのだけど、
再分配がへたくそすぎて、これまたお任せできる状況にない。

親の代から資産家で車移動が基本の人たち(政治家)が景気対策を考えると
自分たちの生活に近いところから発想するんだね。
生活者目線なんて、そりゃ無理だというのが、今回の感想ですかな。

ラ・パスタ陶:和光いい店、こんな店

和光市民の皆さんこんにちは。

和光で食べたお店で、これはと思う店を紹介するコーナーなのですが、続くかどうか。

第1回は、今日ランチを食べた、この店。

ラ・パスタ・陶

和光市駅南口をりそな銀行の横を入って、50メートルほど先の右側のビルの二階
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木の看板が目印。

ランチは、本格ピッツアが4分の1と、パスタにサラダで1050円。ドリンクバーが+190円。
薄いイタリアピッツアは、釜で焼いているので、ぱりぱり。
パスタもアルデンテでゆでたてのあつあつ。
サラダが、ランチにしては作りおきじゃなかったことから見ても、良心的で本格的。
インテリアも絵画やアールヌーボーのガラス細工など本物が置いてあるウッディな店内。

テラスもあって、これからの季節は気持ちがよいかもしれません。景色は期待できませんが。
ワインの品揃えもリーズナブルな感じだったので、今度は夜に来て見ようかと思います。
一人でですけどね。

感情の先に美がある

金曜日にサイエンスカフェ、土曜日に映画と、
美と科学について考えさせられる出来事が続いた。

「美」というのは、あらかじめ人間にインプットされているものなのか、
「文化」を通して学習するものなのか、
「文明」によって、定義づけられるものなのか。

何が美しいのか、となると、「文化」を通して受け継がれる中で「これが美しい」とすることもあるだろう。
美しさの意味となると、「文明」によって、「そのときに美しいもの」「美しい精神」などが定義されなおすかもしれない。

でも、絶対的な美、また、美意識というものは、
私たちの中に「遺伝子」なのか「脳」なのかはわからないが
くっきりと「埋め込まれている何か」があって、それに気づく瞬間があるように思える。

茂木さんが言うような「クオリア」なのかもしれない。

「能楽と脳科学」の質疑応答の最後の方で、
能楽師の八田さんが「お客様が美を捕らえるお手伝いをしているのかもしれない」
というようなことをおっしゃった。
「感情の先に美がある」のではないか、というようなこともおっしゃった。

海馬や大脳皮質のはたらきという部分の解明から、
脳科学は「本当の機能」の解明にジャンプアップする時期が来ていて
そのキーワードは「美と感情」のように思える。

厄介なテーマだけれど、「感情」を普遍化した「情動」というのがこれからテーマになると思った。

行って来ました「バオバブの記憶」

映画を映画館で見るのはずいぶん久しぶり。

渋谷の宮益坂を上って、行って来ましたイメージフォーラム

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告知:バオバブの記憶
>そう語る本橋監督は、写真家として炭坑を始め世界中のヒトと暮らしを見つめてきたヒト。
今度は、どんな人間と自然の関わりを見つめてきたのでしょうか。

と書きましたが、今回は、まさにバオバブと暮らす村の家族から、
「生きるということ」「成長するということ」について考えていましたね。



特に二重の意味で「成長する」ということだったのかなと。

「ナージャ」でも「アレクセイ」でも、本橋監督は人間を通して見えてくるものを撮る。
今回は、主人公の12歳の少年を見つめながら、「成長」ということを見ている。
彼の隣に住むフランス語学校の先生への淡い恋心と、
行きたいけど家の事情で学校に行けないことの葛藤と、
それとは別の次元での、楽しい仲間や家族との毎日の生活と。

でも学校で学んだことを生かすには、村を出て街で働くか、外国に行かなければならない。
村で作物を育て、牛を追い、友達や家族と暮らしていることとは別の世界。
「成長」の仕方で未来が変わるとすれば、成長は選択の連続。
今人類は、その「選択」が急過ぎやしないか。

バオバブは、樹皮がロープになり、実を食べ、葉を乾燥させて食べ、薬になり、
雨季を知らせ(雨が降り出す直前に新芽が出てくる)、信仰の対象でもある。
まさに、村の暮らしそのものであり、人とバオバブが「仲良く」暮らしている分には、
すべてを与えてくれる「母なる木」なのだ。

しかし、同じ国の都市では、そのバオバブの木々を切り倒し、
1本だけ残して「バオバブの木がある街」として住宅街にしている。
バオバブと人が一緒には暮らせないほど「成長して」しまっている。

人類の成長は、地球の時間のサイクルを越えてしまったのではないか、
そう本橋監督は投げかけてくるのだ。

上演後のトークショーも楽しみで今日行った理由は、下記に書いた。

緩やかなつながりを奇縁という?

ふたりの「つながり」は屠畜が縁だったらしい。

以前同じイメージフォーラムで上演した映画「いのちの食べ方」や、
内澤さんの本などが、つながりになったという話からトークショーは始まった。

世界屠畜紀行世界屠畜紀行
内澤 旬子

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内澤さん
は、相変わらず美しく、鳥居みゆきから虚構を取り除いたような感じ。
(どちらも、毒はあるけどね。と本人にはいえないような感想でスマヌ)
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帰り際に、本橋さんにも、内澤さんにもご挨拶が出来て、よかったです。
本橋さんの写真展は、3月31日までなので、映画同様、そちらもゼヒ。

写真集も出てます。

バオバブの記憶バオバブの記憶
本橋 成一

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能楽と脳科学も相容れるじゃないですか

先日のNPO法人ニューロクリアティブ研究会 第2回フォーラム
「創造する脳 ―能楽と脳の奏でる情景― 」を見たときは、

脳と能は、関係ないね結局

といったワタクシですが、今回はしっかりコラボっていましたよ。

文部科学省:情報ひろばサイエンスカフェ「能楽と脳科学と」

に行って来ました。

すでに当日会場でお目にかかった、k_Tachibanaさんと内田麻理香先生が、
感想をお書きになってます。

【サイエンスカフェレポート】情報ひろばサイエンスカフェ「能楽と脳科学と」に行ってきた:S&C
>今回のサイエンスカフェでは,開始前に能楽と脳科学に関する展示(能楽師の八田
さんの解説つき)がありました.私は,能楽は小学校時代以来何年もご無沙汰して
いたのですが,こういう機会に恵まれてたいへんよかったと感じました.


サイエンスカフェ「能楽と脳科学と」:カソウケンの科学どき、技術どき
>この異分野コラボ、予想をはるかに超えた面白さでした。サイエンスコミュニケーションは切り口が大事だと思うのですが、これは能楽が好きな人にとっては脳科学への入り口に、サイエンスに興味がある人にとっては能楽への入門になったのではないでしょうか。

お二人のリポートでまあ大体言い尽くしているので、そちらをぜひ見ていただきたいのですが、
ワタクシがあえて付け加えると、
深層心理劇であるという能の演者が、「解釈をお客様に任せる程度にして、やり過ぎない」
外から自分を見る客観性をもって「お客様からどう見えているかをイメージして面の角度を考える」
というように、西洋演劇的な意味での「リアリティ」で観客と対していないのに、
なぜ、様式、型というものが、イメージや情動の伝達スピードと伝達パワーを持つのか、
つまり、なぜ、脳は「型」を好むのか。
さらに、「美」はなぜ「文化」や「文明」を超えて伝わるのか。

というあたりを、脳科学的にどう捉えるか、今後の能楽と脳科学の関係で見えてくればいいなと。

脳と能を、今回一時の「言葉あわせ」にせずに、本格的に研究すべきコラボになってほしい。
情動の伝達、イメージの共有という「脳機能」の高次な現象を理解するのに、
こうした伝統芸能・芸術のチカラの源の理解は重要だと思う。

それにしても、打ち上げを横から拝見するだけでもいいから、行きたかったなあ。

追伸:出演された能楽師の八田さんのブログにコメントさせていただきました。

「サイエンスカフェ」に出演してきました~:ぬえの能楽通信blog

地デジは東芝REGZAにした

確定申告の還付金で地デジを買うと宣言していたわけですが、

薄型テレビは何を買うといいですかね

結局、3月10日にビックカメラのネット販売サイトで見た時に急激に値を下げていた、これにしました。

東芝REGZA 37H7000 37型でフルハイビジョン、何よりHDD内蔵タイプです。
これで、127800円、しかもポイント20パーセントつきですよ、奥さん!

2週間ほどたった今でも同じ値段のところを見ると、いいタイミングだったのかもしれませんね。
買い物は、出会い、そして運ですから。
思い立ったが吉日と信じて買わないと、いつまでも買えません。

■【おまかせドンピシャ高画質】設置場所の日の出、日の入り時間まで把握し、視聴環境に適応した自動映像調整機能を搭載しました。わずらわしい設定や専門的な操作をする必要がなく、常にふさわしい高画質を楽しめます。
■【大容量300GB内蔵ハードディスクに録画】 テレビの番組表から、リモコンでかんたん録画
■【レグザ番組表・ファイン】 新聞のテレビ欄のように見やすい7チャンネル6時間表示
■【Eメール録画予約】 パソコンや携帯電話から外出先で録画予約
■【新・ゲームモード】 テレビゲームに最適な画質と画面サイズに調整

まだ、テレビに「挿してない」ので、Eメール予約とかは出来ないのですが、
番組表からHDDに録画できるのはすごく便利です。
見たらどんどん消していけばよいし、残すほどの番組もありませんからね。

画質も私には十分ですね。42型だとパネルやら何やらが一段上ですが、
あまり分解能が高い画像を見ると、全部ストップモーションに見えそうで、
ある程度ぶれたり残像が残ったりした方が「自然」なのではないかなと。
私の目の分解能がついていきませんからね。

お得感がある買い物でした。

野球は仕事がしやすい

WBCは日本の2連覇で幕を閉じましたね。

当然、ワンセグで仕事中に見ていたわけですが、
ダルビッシュが9回裏に出てきた時に、
来客があって会議になったという間の悪さ。

ライブでは勝利の瞬間を見られませんでした。

そういえば、その瞬間をうちの奥さんは自宅で仕事をしながらテレビをつけていたそうで、
地デジにしたから、画面も音もきれいなわけですが
(ブログでテレビは何買ったか書いてませんね、そういえば)
不思議な現象があったそうです。

我が家の前に韓国料理屋さんがあって、注文する前にキムチとかナムルが出てくる
客のほとんどが韓国の方という本格的な店なんですが、
当然のように、みんなでテレビを見ているわけです。
「テーハミング」コールがすごいなと聞いていると、
自宅のテレビよりも一瞬早く、向こうが盛り上がった歓声が聞こえてくる。
歓声があってから、テレビで「韓国同点です」といったアナウンスが聞こえてくる。

これは、地デジの放送がアナログより遅いという証明です。
Yahoo知恵袋で説明がありました。
>放送局側でデータをエンコード(暗号化・圧縮等)をかけて電波に乗せます。それを受けた自宅のチューナーがデコード(復号化・圧縮解除等)をします。それにはどうしても時間がかかってしまうので、画面表示に一瞬黒い画面が出てしまったり、画像がアナログとはズレたりしてしまいます。

このため、地デジは時間表示が微妙に違ったりしますが、なんといっても時報がないらしい。
時間がちょうどに放送できないようです。

うちの奥さんは、自宅で仕事をしながらテレビをつけていたのですが、
彼女いわく「野球って、全部アナウンサーが説明してくれるから、仕事中に向いているわね」
サッカーだと、いつ何がおきるかわかりませんから、ずっと見ちゃいますが、
野球は、1球1球解説者とアナウンサーが説明してくれる上に、間が長いので、
トイレに行くのもご飯のしたくもしやすい。
仕事をしながら視聴するのにはもってこいの
日本人向きのスポーツ中継だと改めて感じたしだいです。

野球は手を休めつつ聞ける。サッカーだと手を止めて見入る、という感じですもんね。

日本人のいろんなリズムに野球ってしみこんでいるんだなと思いますね。
でも、最後にイチローで締めてよかったですな。





しりとりで世界を囲むという野望

横串会の記事で知ったのだけど、実に「緩い」サイト。

高橋酒造:shiritori-ringしりとりで人の輪を広げよう
ピクチャ 1

九州の酒造会社が始めた、しりとりでつないで行くと言う「だけ」のサイト。

緩い感じがたまらない。
ブログパーツもあります。

緩く誰かとつながりたい方はどうぞ。

脳と能は、関係ないね結局

NPO法人ニューロクリアティブ研究会 第2回フォーラム
「創造する脳 ―能楽と脳の奏でる情景― 」

行ってきました。

会場は、渋谷・セルリアンタワー内の本物の能楽堂。
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最初は、新作能というか、夢十夜の語りと演劇の融合という感じ。

プログラム
 1.新作現代能 「137億年の鼓動」
    一幕 一、大鼓独奏「三番三」 大倉正之助 (能楽大倉流 大鼓 重要無形文化財総合認定保持者)
    二幕 一、「夢十夜 ~第三夜~」 夏目漱石
        一、「夢十夜 ~第一夜~」 夏目漱石
           長谷川晴彦(能楽観世流シテ)  安田 登(能楽下掛宝生流 ワキ)
           水野 ゆふ(舞台俳優)      槻宅 聡(能楽森田流 笛)
           大倉正之助 (能楽大倉流 大鼓 重要無形文化財総合認定保持者)
  2.オープニングあいさつ 「私と創造性の源」 理事長 多根 伸彦
  3.座談会 「能楽の中にみる脳学」
     座長: 鈴木 良次 (NCL副理事長・研究担当責任者、金沢工業大学特任教授)
     出演: 大倉正之助 (能楽大倉流 大鼓 重要無形文化財総合認定保持者)
         安田 登 (能楽下掛宝生流ワキ) 入來 篤史 (脳科学者)
         黛 まどか (俳人)        光野 桃 (エッセイスト)
  4.講 演 「創造する能 ― 美しく、若く、ゆたかに、あなたらしく― 」
        入來 篤史 (独立行政法人理化学研究所 脳科学総合研究センター・グループディレクター)
  5.「脳科学と創造性」に関する研究助成と褒賞
     進行: 甘利 俊一 (独立行政法人理化学研究所 脳科学総合研究センター 特別顧問)
      ●研究助成: 「創造性」の脳科学的エビデンスの研究
      ●褒 賞 : 「脳と創造性」に関する基礎的な研究
  6.エンディングあいさつ 「未来からみた展望」 発起人・副理事長 多根 弘師


本物の能楽堂に入るのは二回目。
前回は、千駄ヶ谷の国立能楽堂とはいえ演目は「紅天女」の能(「ガラスの仮面」ですね)だったので、
結局、まだちゃんとした能を見ていないわけだね。

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荘厳な感じです。

座談会をもっとやってほしかったな。
50分で5人じゃ、何も出来ない。
俳人と能楽師と脳科学者がそろった意味が全くないセッションでした。
司会の先生がしゃべりすぎ。
黛まどかさんと、能楽師の対話が深まると面白かったなあ。
入来先生の能への傾倒も聞きたかった。
脳科学者による能の分析にすらなってなかった。

そのあとの入来先生の講演は、まあ、そんなものでしょう。
脳と能科学が切り結んでほしかったのだけど、そこまでいきませんでしたね。

まあ、能楽堂に入れたからいいか。
金田中」で高いごはんを食べなくても見られたからね。

緩やかなつながりを奇縁という?

以前、告知しました映画「バオバブの記憶

絶賛上映中でうれしい限りですが、
監督の本橋さんとは一度ご自宅でお目にかかったくらいなのですが、
実は、奥様が私のお茶の師匠だったりします。
お知らせも奥様からいただきました。

薄い縁ですが、まあ知り合いの内といえるかもしれません(先方は思ってないと思いますが)

同じように薄い縁の方で、ブログを注目している方がいまして、
今回なぜか二人がつながったのです。

お知らせです:内澤旬子 空礫絵日記
>今週土曜日 3月28日
イメージフォーラムで上映される映画
「バオバブの記憶」
11:00の回の上映後、
監督の本橋成一さんとちょこっとトークさせていただきます。


内澤さんは、18年位前にイラストを何度かお願いしたことがあって、
ちょうど、世界中のトイレを見て歩く旅に出る直前でした。
東方見便録―「もの出す人々」から見たアジア考現学 (文春文庫)東方見便録―「もの出す人々」から見たアジア考現学 (文春文庫)
内澤 旬子

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文庫があるんですね。
こちらは東京版
東京見便録東京見便録
斉藤 政喜

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世界は6人の知り合いを介して、誰とでもつながっているといいますが、
スモールワールド現象
まさにそんな感じがしたのでした。

行こうかなと思ってますが、どうなるか。

★『バオバブの記憶』トークショー@渋谷シアター・イメージフォーラム★
★スペシャル・トークショー開催!
3月28日(土) 11:00の回 上映後
内澤旬子(イラストルポライター) × 本橋成一監督

理研の花見開放は28日

オフィスフロッグスさんのホームページに書いているコラムでもふれたけど

和光名物・理研の桜:副都心線の車窓から

理研は花見に向けて構内開放がある。
最初は平成7年4月8日だったとか(理研トリビアより)。

今年は、理研ブログでも発表されていたように、

3月28日(土)午前10:00~午後4:00迄(雨天中止)

詳しくはこちら

ポスドクは産総研へ行こう(笑)

ポスドク1万人計画って、吉川先生だったんだね。
サイエンスポータルで見た話。

【2009年3月24日 公務員に博士は不要か 】:レビュー
>「社会のための科学」をうたったブダペスト宣言が採択された世界科学会議から10年になるのを記念する講演会が13日、科学技術政策研究所と社会技術研究開発センターの共催で開かれた。講師の吉川弘之・産業技術総合研究所理事長は、10年前の世界科学会議で基調講演を行っている。

この講演会での質疑応答で、吉川先生が言っている。

ハイライト:吉川 弘之 氏(産業技術総合研究所 理事長、元国際科学会議 会長)
講演会「ブダペスト宣言から10年」(2009年3月13日、科学技術政策研究所、社会技術研究開発センター 主催)講演後の質疑応答から

>ポスドク1万人計画は、実は私が何年か前に提示して、意外に早くできたので喜んでいた。最近になって「お前がよくない制度を作ったから」などという声も出ているので「とんでもない」と思っている。ポスドクは15,000人くらいになったが、これがなかったら、科学技術基本計画は実現できなかったと思う。科学技術基本計画に基づいて研究費が出た先で、ポスドクはよく働いている。しかしながら、3年、5年間のポスドクが終わったときに行くパーマネントのポストがない。

確かにポスドクがいなかったらば、各種研究システムが回らない。
ただ、吉川先生も「詐欺」と指摘しているように、そのあとがまずい。
>「あなたたちがいないと研究ができない」と言って研究者にしておきながら、研究がある程度、成立して35歳くらいになった時に、行くところがない。これは大変けしからん話だ。

じゃどこへ行くのか。

>しかし、よく考えてみるとポスドクという研究経験がある人は別に大学だけではなくて、社会一般の中にもっと出て行かなければならないのではないか。特に役所に行かなければならない。しかし、役所の人は頭が古いから、ドクターは採りたがらない。役人にドクターはほとんどいない。

役所ね。プライドが高いキャリアの上に立てるかな。

机上の空論ではないのが吉川先生のいいところ。
産総研では、ポスドクのために学校をつくったらしい。

産総研イノベーションスクールの発足
> * 産総研内のポスドクをイノベーション人材として育成する「産総研イノベーションスクール」を開講。
* 研究ユニット長による講義や研修、企業の協力による実践的なOJT など、特徴のあるカリキュラムを実施。
* 専門分野の知見と、より広い視野、コミュニケーション能力を持つ企業等で即戦力となる人材を輩出させる。


大学が教育機関として中途半端だとすれば、ポスドク後も学ぶ場は必要だ。
狭く狭く誘導する研究への道だけではなく、広く視野を持って自分の位置づけを探る場がないと、
せっかく公的資金を投入して育てた人材がもったいない。

>産総研イノベーションスクールは、企業の人か、研究所で幅広いリアリティのある研究をやっている人、あるいは第2種基礎研究(注3)をやっている人たちを講師陣に迎えている。大学の先生が来るとまた狭くされてしまうためだ。自分の専門外の人とどのようにして対話するのか、ということを教え、知識は深く、関心は広い人物像の育成を狙っている。ポスドクは全部、産総研イノベーションスクールに来てほしい(笑い)。

吉川理事長が言うのだから、ポスドクは産総研に行ってはどうかな。

戦隊メーカーでヒーロー気分

こういうのが好きな50歳っていいよね!
いや、先輩のことですけどね。
というわけで、先輩のブログから教えていただいたネタ

ヒーロー気分?(戦隊メーカーで遊んでみた):ミセス・かんちがいのブログ日記
>昨夜、久しぶりに “うそこメーカー”をのぞいたら、新しいジェネレーターがすごく増えていた。

脳内メーカーはテレビでも使われたりしてましたね。

で、戦隊メーカーやってみましたよ。

名前かサイト名を入れるとあるので、「若だんなat新宿」と入れてと、


三行半戦隊若だんなat新宿ジャー

三行半戦隊って、どんな?

戦隊紹介
三行半戦隊若だんなat新宿ジャーは敵の命乞いを聞くため気が向いた時に頑張っているのだ!

結構やなヤツじゃないの?

隊員
親が金持ち若だんなat新宿レッド!
ちょっとキザな若だんなat新宿ブルー!
売れ行き悪いぜ若だんなat新宿グリーン!
マンガに目がない若だんなat新宿イエロー!
スタイル抜群若だんなat新宿ピンク!

親は金持ちじゃないし、ちょっとキザかも知れないけど、
売れ行き悪いって、どういうこと!
マンガに目が無いのはうちの奥さんだな。
スタイル抜群も、うちの奥さんだな(ヨイショ)。


宿敵暗躍忍者モペールは抜け目ないぜ!

だれそれ?
合体ロボがあるようなんですが、その合体のときのせりふがこれ。

合体決めゼリフ
今回も合体せざるを得なくなりましたかー!

やりたくないんかい!

テーマソング
周りに激しくペットに甘く
1人減らすとしたら誰減らす?
伏せろ!曲げろ!振り向かせろ!
博士の娘さんタチ悪い

みんなの生活守るため
(実は気を紛らわすため~)
明日の希望を守るため
(実は気を紛らわすため~)

く・る・わ・せ・ろ(そうだそうだ)
や・ら・れ・た・ぜ(察して察して)

ふさげ!若だんなat新宿ジャー
こねろ!若だんなat新宿ジャー


何をふさぐの? 何をこねるの?

相変わらず意味不明だなあ。
お暇な方はどうぞ。

組織が出来ること、研究者が出来ること

サイエンスポータルを見て驚いた。

【 2009年3月24日 科学と芸術の協働目指し理研と東京藝大が協定 】:サイエンスポータル編集ニュース
>科学と芸術が交差することで新しい表現をつくり出すことを目指し、理化学研究所と東京藝術大学が、24日基本協定を結ぶ。

組織同士の基本協定らしい。研究者同士での共同研究はこれまでもあったようだけど、踏み込んだね。

理研のプレスリリース
科学と芸術の交差で新しい表現の創出を目指す
- 理化学研究所と東京藝術大学が、3月24日基本協定を締結 -

>本協定のポイント
* 音楽と言語に共通する認知構造解明といった共同研究、人材育成などを実施
* 科学的手法と芸術的完成の結びついた新しい表現の創造へ
* 8月までに、科学と芸術が交差するシンポジウムを開催


芸大からは特に出ていないようだけど、芸大も変わりつつあるんですね。
今後どうなるか、組織の論理優先ではなく、研究がやりやすい仕組みにしてほしいですね。

やっぱり科学者なのね:茂木健一郎の「脳科学講義」

かばんに入れておいて、電車の待ち時間とかに細切れで読んだのだけど、
本当はしっかり読んだ方がよかったかも。

それくらい内容が豊富で、わかりやすい「現在の脳科学」を見渡す本。
茂木健一郎の脳科学講義 (ちくま文庫)茂木健一郎の脳科学講義 (ちくま文庫)
茂木 健一郎

筑摩書房 2008-10-08
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文庫で読みやすくなったけど、内容は単行本だっただけあって充実。
茂木健一郎について、いろいろ読むよりも、やっぱりこれを読んでほしい。
彼の研究者としての大胆さがよくわかるし、
私は、茂木さんがクオリアという概念で登場したときの鮮烈な感じを覚えているので、
どうしても今の「脳タレント」扱いが気にかかる。
クオリア入門―心が脳を感じるとき (ちくま学芸文庫)クオリア入門―心が脳を感じるとき (ちくま学芸文庫)
茂木 健一郎

筑摩書房 2006-03-09
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彼の真骨頂は、やはり豊富な教養と学習量に裏付けられた当意即妙な「反応」にある。
その意味でテレビ的な人でもあるのだけど、
見る側が、彼の言葉の裏づけになっている「教養」についていってないから
何を意味しているのかわからないまま、特異なところだけに応じてしまっている。
そこがもったいない。

同じこと(言葉の裏にある意味成分の多さ)は多分勝間さんにも言えるのだけど、
分野として「難しく感じる」分、
経済評論家よりも脳科学者のほうが不利だなあと思う。
そこをあらゆる行為は脳の成果であるというところでバラエティ対応しているのが、
茂木先生の優しいところなのだけど。

まあとにかく、茂木健一郎が胡散臭いと思う人は、この本を読んでください。

アンチ・インテリジェントデザイン:脳はあり合わせの材料から生まれた

脳科学というと、人はどういうイメージを受けるだろう。

脳という「精緻な装置」を解明する?
人間存在を機能的に理解しようとする?
人間という「素晴らしい人工物」がどれほど「よく出来ている」かの原因を調べている?

すでにかなり意図的な設定を書いているが、
この本は、そのすべては「間違い」であるというところから出発している。

つまり、人間の脳は「究極の進化の産物」として
「ある優れた目的に沿って」つくられたものではないということを示している。

脳はあり合わせの材料から生まれた―それでもヒトの「アタマ」がうまく機能するわけ脳はあり合わせの材料から生まれた―それでもヒトの「アタマ」がうまく機能するわけ
鍛原 多惠子

早川書房 2009-01
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タイトルがかなりの意訳である上に副題が
「それでも人の「アタマ」がうまく機能するわけ」ときている。
原題は「KLUGE The Haphazard Construction of the Human Mind」

直訳すると「クルージ こころのでたらめな構造」くらいですかね。

クルージというのが、あまり見ない言葉で、
これをもってきたこと「だけ」がこの本のポイント。

文中の訳で言うとクルージとは、
「エレガントにはほど遠く無様であるにもかかわらず、驚くほど効果的な問題解決法」
で、例としてアポロ13号が二酸化炭素フィルターの故障で乗組員が危機に瀕した際に、
アポロ13号の船内にあるものの組み合わせでフィルターをつくりだしたことをあげている。
(映画「アポロ13」でも有名なシーン)
どう見ても不細工な代物だけど、二酸化炭素フィルターとしての役にはたった。

そういうものが「クルージ」なのだ。

そして、人間の脳の機能である「こころ」も、人間が作り出した「言語」も、
「クルージ」だと著者は指摘するのだ。

たいていは話は逆だ。無骨に見えるけれども、それは実にうまく最適化されていて、
進化の結果、見事にデザインされている、という。

そこに「何者か」の存在を見出すと「インテリジェントデザイン」ということになる。
そう、この本は、インテリジェントデザインの徹底的な反論なのだ。

「進化は中立的だ」と指摘したのは木村資生博士だった。
生物進化を考える (岩波新書)生物進化を考える (岩波新書)
木村 資生

岩波書店 1988-04
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確かに、「今」人間がある状況を目指して進化してきたように見えるけれども、
それは後付で、結果に過ぎない。

酸素の濃度も地球が膨張していることも、人間の「ために」そうなっているのではなく、
そうなっているから、人間は今「こういう形で」「こういう知性」を持っているのに過ぎない。

当然、人間の機関も、その機能も、「中立的な進化」の結果を、
何とかうまく使って、適応してきた積み重ねに過ぎない。
それが構造と機能の関係が「クルージ」なわけではないか。

この本には、木村博士の中立説は出てこないのだけど、
そんなことを考えた。

そして、あるものを総動員して使って適応してきたから「生き物としての人間」は
本当はもっと多層的な存在ではないかと。

20日のシンポジウムから、どうもこの多層的な存在としての人類、という発想が響いている。

最適にデザインされたものを求めても無駄なのではないか。
所詮は、人間の考えたことなのだから教育制度もクルージなのだ。
でもそれを何とか使っていくことで、危機を回避することの連続こそが、
人間に出来る最大の戦術なのかもしれない。

そのために知恵を絞らなければ、クルージもただの「ガラクタ」に過ぎない。
「クルージ」にするために、人類はもっと「くるーしまないと」

お後がよろしいようで。

3連休だったのに

月曜日が出張で京都(帰りがけに東京駅から銀座に出てお土産持って夜のクラブ会合)
火曜日は和光で仕事
水曜日は銀座で仕事
木曜日は出張で名古屋

チュラチュラチュラチュ~ラ~ラ~。

という訳で、三連休に入った訳です。

金曜日は午後シンポジウムに行って、
床屋に行って、博多天神で豚骨ラーメン食べて
家に帰ってブログ書いてたら
いつの間にか22時すぎてた。

土曜日は、病院で花粉症の薬を貰って、クリーニングを出して、入れてあるやつを貰って
(近所のクリーニング屋さんは祝日と日曜日は休み)
午前中のうちにハンズに行って、テレビ台を探すもいいのが無く、結局木材を買って自作。
加工を依頼して、その間に新宿西口で回転寿しアンド京王百貨店で物産展。
山形と滋賀という地味ながらも豊かな物産を見つつ、試食しつつ、
4月の誕生日の方のプレゼントにいいものがあったので買って、
結局、試食しまくりながらも買ったのは「そば」だけ。
ハンズに戻って木材を受け取って、家に帰って、六角レンチを出したらば、
径が違って使えない(泣)
しょうがないから新宿2丁目の金物屋さんに買いに行って、
ついでに夕飯の買い出しをして、
テレビ台を組み立てて、セッティング。
想像以上にぴったりでびっくり(写真なし)
そこで、もう夕方。
あとはもう夕飯ですよ。
あったかかったので「鍋」です。
豚肉と水菜のしゃぶしゃぶ。おろしポン酢に柚子胡椒を添えて。
テレビがつまんないので、ハードディスク録画しておいたサイエンスゼロを見て、
お風呂に入って

二日間酒を飲まずに過ごしました。

今日は、朝東京マラソンを見て、
昨日買ったそばを、鍋の残りの大根でおろしそばにして食べて
そのあと和光へ。
仕事をいろいろ片付けて、帰ってきたら新宿は雨でした。
和光はまだ降っていなかったんですよ。

ということで充実していたようなしていなかったような3日間。
この三連休、皆さんはいかがお過ごしでしたか。

東京マラソンは新宿からスタート

090322_0918~01
今年で3年目の東京マラソン
去年も一昨年も寝ていて見逃したのだけど、
今年は起きて、スタートをテレビで見て、沿道に向かいました。
我が家から最も近い沿道まで約150メートル。

すでに先頭はすぎていたけど、多くのランナーが走っていました。
090322_0922~01
新宿都庁方面から、人ヒトひと。人の波です。
090322_0921~02

中には変なカッコで早い人もいましたよ。
晴れすぎず、風さえ無ければマラソン日和かも。

麻生首相の動きを追いかけろ

さすが勝間さんです。

経済危機克服のための有識者会議での発言が
政府インターネットテレビに出ていることを教えてくださいました。

経済危機克服のための「有識者会合」 雇用・人材開発ビデオ:私的なことがらを報告しよう

>今日の会議ですが、すでにビデオ公開されました。

経済危機克服のための「有識者会合」(雇用・人材開発)-平成21年3月20日

00:08:08からが、私のプレゼンテーションです


01chが総理の動きです。
これまでの会合がすべて出ていますね。
これは見逃せません。

ポッドキャスティング(ここではビデオキャスティングと言っています)もしているようです。

アメリカほどではないですが、日本の官邸もネット対応している部分があるんですね。
こういうこと、どれくらいの人が知っているんだろうか。

科学技術コミュニケーション社会とはなんだろうか

シンポジウム「智・技・絆ー科学技術コミュニケーション社会の創造」

感想は、行ってよかったなと。
最初は、閉会挨拶で有本建男/社会技術研究開発センター長が述べたように
「堂々巡りのサイエンスコミュニケーションの話になったらどうしよう」
とワタクシも思っていた。

しかし、パネルディスカッションを聞いて、これだけ刺激があったことはない。
特に竹盛浩二・広島大学付属福山中・高等学校副校長の「福山中・高等学校のプログラム」
小川正賢・神戸大学教授の「重層的な社会」という指摘、
この二つはすごく驚きだった。

福山中・高等学校で実施した「サイエンスプログラム」は「理科の重点化」ではなく、
サイエンスリテラシ-の向上のために「すべての教科」に科学をちりばめている。

「サイエンス」という新学科を創設し、総合的学習の時間を振り替えていたりもするが、
それ以上に「教科の発展的単元」として
国語で「科学者の書いた文章を読み、現代社会に置ける科学の意味を考える」とか
芸術系科目(音楽、美術、書道)で科学的思考を取り入れたり、
科学を下敷きにした科目内容の見直しをしているのである。

これは実に現代的な教育内容だと思う。

小川先生が指摘したように人間社会は「重層的」であり、
原始社会から狩猟社会、農耕社会など
多くの社会システムをへているが、それは「変化」したのだけではなく、
過去の社会の上に新しい社会が積み重なっているのだ。

そう考えると、いくらネット社会になっても、
人間はそれに適合した人間になっている訳ではなく、
過去の社会で学んだ常識や生活習慣を引きづりながら、
新しい社会体験に適応して行く訳だ。

だから、社会に適合させるための常識を伝え、そのための知識を教える
「現代的な教育の場」である「学校」は、本当の「今」よりも少し前の
社会常識や知識を教えがちであるといえる。

特に、科学技術と社会の関係は、急速な進展を見せているため、
教科書の内容が社会の変化に追いついていない。
それは、この15年まさしく加速するネット社会と科学技術の産業化に
教科書どころか学校が全く答えられていないことを見れば明らかである。

そして、この過去の社会に新しい社会が積み重なっているというイメージは、
養老先生が言うところの「都市は脳の反映」という言葉を思い出した。

脳が、旧皮質を奥に持ちながら新皮質があることを
トカゲ脳、トリ脳、サル脳が重なり合っているというような表現をするように、
脳の投影である人間社会も狩猟社会、農耕社会、産業社会、ネット社会が
重なり合って存在していると考えると、
いつまでも人間が最先端の社会に適応できないことも理解できる。

そして、そのことを意識して教育の仕組みを組み立て直してはどうか、
それが今日最も納得したことだった。

科学技術を基底に置いた教育内容に作り直し、
それを旧人類である教師や親に理解させることが重要だと思う。
子供は新しいことには直感的に反応するので、すぐに新しいものを吸収する。
問題は、それを理解できない「昔の教育を受けた人」なのだ。

科学リテラシーというのも、その辺の視点から考えてはどうか。
わかっていないのは、「昔の教育を受けた」科学者の方なのではないか?

いつまでも「物理学帝国主義」のもとに思考を続けてはいないか?
市民は専門家と比べて「ものを知らない」と思っていないか?

ネット社会に置いて、専門家よりも市民が「知らない」というのは疑問だ。
科学者の社会リテラシーを考えるべきだという意見も出たが、全くその通りだと思う。

学校という存在にはまだまだ可能性があると思えたことが、
今日最大の収穫であり、さらに思ったのは
科学技術コミュニケーション社会とは、
ひょっとすると「新しい人類社会」なのかもしれない。

追伸:K_Tachibanaさんもきていたらしい。気がつかなかった。
トラバしておきますね。
会の内容が詳しいです。

公開されていました:経済危機克服のための有識者会議

昨日書いたエントリ

5日間で83人から意見を聞いて「実行」できるのか?

のなかで
>提言内容も一覧にして配ってほしいな。

と書きましたが、官邸のサイトに乗っていました。
今日、首相に発言してきた勝間さんのサイトで知りました。

今日はこれから「経済危機克服のための有識者会合」です:私的なことがらを記録しよう

>こちらにテーマと出席者名簿があります。私の資料も、近いうちにアップされると思います。

ということで、ご紹介。

経済危機克服のための「有識者会合」:首相官邸

名簿と提出資料のPDF付き。
ちなみに研究開発・教育・成長インフラは、この8人。
荒瀬 克己 京都市立堀川高等学校長
└【提出資料】研究開発校指定による学校活性化策
安西 祐一郎 慶應義塾長
└【提出資料】生涯学習立国・教育無格差立国・情報経済立国・医療安心立国の実現
黒田 玲子 東京大学大学院総合文化研究科教授
└【提出資料】地球規模の課題解決に向けた科学技術の推進と人材育成
近藤 駿介 原子力委員会委員長
└【提出資料】不況脱出の鍵:イノベーション
榊原 定征 東レ株式会社代表取締役社長
└【提出資料】席上配付資料
白井 克彦 早稲田大学総長
└【提出資料】緊急を要する大学の教育研究の基盤整備
野依 良治 独立行政法人理化学研究所理事長
└【提出資料】明日を創る科学技術を
吉川 弘之 独立行政法人産業技術総合研究所理事長
└【提出資料】研究拠点の形成と人材育成によるイノベーションの推進

東大総長はいないんだね。
黒田玲子先生はいるけど。
ふーん。

と思ったら、「低炭素・環境」という項目で小宮山総長がいました。
「消費者・子育て・女性労働」の項目に、知り合いがいたぞ。
すごいなあNPO理事長。

麻生さんが取り入れられるかどうかはわかりませんが、
この提言をすべて読んだ人がいたら教えてほしい。
できそうですか?

参加中:科学技術コミュニケーション社会の創造

東京国際フォーラムで開催中のシンポジウム

「智・技・絆ー科学技術コミュニケーション社会の創造」

を見ています。今は休憩中。

どちらかといえば、WBC韓国戦の方が気になるのだけど、
そちらは日本が勝ったようなので、安心して?
このあとのパネルディスカッションが聞けますね。

明日は海開きです。

といっても、八重山ですけどね。

あす八重山の海びらき:八重山毎日新聞オンライン
>「日本一早い夏!最南端・八重山の海びらき2009」(八重山ビジターズビューロー主催)が20日正午から底地海水浴場で行われる。午後3時35分まで。

ここ二、三日、東京も春の陽気でしたが、八重山は海開きですよ。

桜も咲こうというものです。
今年は、いけるかな沖縄。

5日間で83人から意見を聞いて「実行」できるのか?

あきれた(なので長いです)

麻生首相:有識者83人の意見聞く 経済危機克服へ--5日間で:毎日.jp

> 政府は13日、麻生太郎首相が有識者から経済財政政策について意見を聞く「経済危機克服のための有識者会合」の開催を正式発表した。5日間にわたり、知事や経営者ら各界の有識者計83人を首相官邸に招く.

与謝野大臣が言い出したらしいね。

有識者会合の主なメンバーは次の通り。
 ▽中谷巌・一橋大名誉教授▽リチャード・クー・野村総合研究所主席研究員▽安西祐一郎・慶応義塾塾長▽野依良治・理化学研究所理事長▽勝間和代・経済評論家▽橋下徹・大阪府知事▽東国原英夫・宮崎県知事▽日野原重明・聖路加国際病院理事長▽湯浅誠・反貧困ネットワーク事務局長▽松井道夫・松井証券社長▽小宮山宏・東京大学長▽御手洗冨士夫・日本経団連会長


毎日では、このメンバーの名前が挙がっているけど、全員一覧は無いのかな。

景気対策か人気対策か 麻生首相「83人からアイデア」:JCASTテレビウォッチ

>「景気対策」一点張りで、解散などどこ吹く風の麻生首相が、妙なことを始めた。「経済危機克服のための有識者会合」。83人の有識者から、「1人6分づつ」アイデアを聞こうというもので、連日官邸で聞き取りが続いている。

早速小倉さんは「とくだね」で、疑問を呈したらしい。そういうとこ鋭い。
> これまでに出たユニークなアイデアを並べてみると……
◇ 西松遙・日本航空社長「中国からの旅行者のビザ発給条件を緩和することで国内消費を生み出せる。経済効果を金額換算すると2兆8000億円」

◇ 中谷巌・三菱UFJリサーチ理事長「消費税を20%に。変わりに国民1人当たり20万円を給付したらどうか」

◇ 星野佳路・星野リゾート社長「GWを県ごとにずらして実施。混まないので旅行がふえる」


提言内容も一覧にして配ってほしいな。
それで、そのそれぞれに麻生コメントがついているとベスト。
(麻生セメントではない)

日本の新聞社の伝え方は何だか評価している様子が見えるが、それ以上に何だか怖いのはこちらの記事。
麻生政権、経済再生に「オール・ジャパン」投入(上):朝鮮日報

>麻生太郎首相は16日、著名人や学者らを首相官邸に招き、「経済危機克服のための有識者会合」の初会合を開いた。麻生首相は先ごろ、危機克服に国力を総動員するという意味で、「各界各層の英知を集めたオール・ジャパン」による追加経済対策の検討を指示している。

妙に評価している。
> 「贈与税を一時的に免除」「消費税を20%(現行5%)に引き上げ、それを財源にして国民に一人当たり20万円を支給する還付付き消費税導入」「政府が保証する金融資産に2%を課税するマイナス金利導入」など-。伊藤元重・東大大学院経済学研究科長、中谷巌・三菱UFJリサーチ&コンサルティング理事長ら現在の日本を代表する経済ブレーンがアイデアをひねり出した。いずれも異例の対策だが、経済の現実を見据えた日本の切迫感を反映している。

「ひねりだした」っていうのは日本の新聞ではされていない表現だなあ。

呼ばれたのは全部で10分野に8人くらいづつらしい。
竹中平蔵さんは断ったらしいね。
麻生政権、経済再生に「オール・ジャパン」投入(下:朝鮮日報

> 日本の経済界で強い影響力を持つ竹中平蔵・慶応大教授は今月12日のセミナーで、「このままでは日本経済の需給ギャップが70兆-80兆円に達し、失業率が8%まで上昇する」と警告した。簡単に言えば、企業が生産した80兆円の商品・サービスが在庫として残り、減産に入った企業が失業者を吐き出すという意味だ。日本の失業率は現在4%台。2002年に5.5%まで上昇した際には年間3万人の自殺者が出た。

下はあまり上と関連無い気もするけどね。
その他にも科学とか少子化とか言うことで、野依さんとか勝間さんとかが呼ばれている。

経済では、池田センセイが「地底人」と呼ぶリチャード・クー氏も
「やっぱり」呼ばれている。
>初会合では、麻生首相が20兆円とも言われる日本経済の需給ギャップについて「どれくらいを財政出動で埋めなくてはいけないのか」と尋ねたのに対し、河野龍太郎BNPパリバ証券チーフエコノミストは「需給ギャップを全部財政で埋め続けることは不可能だ」と慎重姿勢を求めた。一方、リチャード・クー野村総研主席研究員は「傷口が広がってから(財政支出を)やるより、先に傷口が広がらないようにする方がはるかに安くつく」と、積極財政路線をとなえた。朝日新聞

池田センセイは、やはりこの会合に絶望している。呼ばれてないしね。
>地底人は16日の「有識者会合」でも、また「無駄づかいでもいいから大規模に税金を使え」と繰り返した。この会合は、財界人から女性評論家まで83人に10分ずつしゃべらせ、そのうち経済学者は、あの中谷巌氏を含めてたった3人。ウェブで一流の経済学者が論争しているアメリカの状況と比べると、あまりの落差の大きさに絶望的になる。

それよりも、5分の話WPしに官邸までいくために、この人たちにいくら払ったんだろう。
コンサルタントならものすごい金額を取るだろうに。「お国のため」なら無償なの?
それも教えてほしいなあ。

東国原宮崎県知事は、自分のブログ
>今度の経済対策有識者会合で、首相を前に「今、地方はみぞゆうの経済危機です」と発言したら、怒られるだろうな~。「言っちゃいけない」「言っちゃいけない」と思っていると逆につい言ってしまったりするから気を付けないとな

と書いていた。この方も呼ばれている。
地方行政について呼んだのはこの方と、大阪府知事のようだ。なぜ?
人選から何かが透けて見える。

この会合から生まれた成果があれば、それをきちんと明確に発表してほしい。
やはり83人の発言一覧を新聞社で出してほしい。
それと今後の麻生さんを見比べるといいかもね。
選挙の公約になったかどうかとか(マニフェストなどという言葉にだまされないように)。

出なければ、壮大な時間と労力の無駄になる。
この5日間に総理が先にやるべきことは無いのだろうか。

副都心線の車窓から第3回アップされてました

オフィスフロッグスさんのHP「フロッグスカフェ」で連載させていただいている

副都心線の車窓から 第3回 和光名物・理研の桜

がアップされていました。
毎月16日だから、月曜日アップだったんですね。

和光市といえば、理研でしょ、ということで理研の一般公開と桜の話を書いてます。

関連エントリ:副都心線の車窓から

鳩山大臣の「暴走」は政治が家業だからではないか?

最近気になるのは、鳩山大臣の「暴走」ですな。

あの巨体ででかい声で「なんだこれは」とか言われたら、
いくら住友銀行で平和相互銀行の問題処理で名を上げた西川さんでも
ちょっとはびびるでしょうね。

暴走を続ける鳩山邦夫氏:池田信夫blog
>当ブログでも鳩山氏の暴走を批判したが、その後出てきた「疑惑」なるものの中には、彼の主張を裏づける証拠は何もない。もし鳩山氏の主張するように不正行為があったのなら、彼は警察に告訴すべきだ。東京中央郵便局の建て替えに至っては、言語道断である。重要文化財の指定を申請するのは任意であって義務ではない。それも含めて総合的な都市計画が立てられたのに、土壇場になって大臣が介入するのは、北村氏もいうように途上国なみの独裁政治だ。

私の考えは、この池田センセイのご意見に尽きるのだけど、
せっかくだから少し書きますね。

手続きが正当であっても、大臣が「おかしい」と騒ぐとやり直しになるのであれば、
最初から官僚に任せずに自分でやればよいことになる。
しかも、跡から大臣になって前の大臣が認証したことをひっくり返すのだから、
同一政党内での意見が統一しないことはなはだしい。
選挙を経ない総理も問題だが、組閣も何とかならないものかと思う。

かんぽの宿問題は、確かにいくつかの良い物件は高く売れるだろうけど、
元々必要も無いような所に立てた「かんぽの宿」はどうなるのか。
一部で、既にひどい物件は処理してあって、
良いものだけを残した結果を販売したという意見もあるが、
そうであるならば、なぜ赤字だと日本郵政は言い張るのか。
結局、郵政に宿泊事業はむりだということではないか。

それならば専門家に委託して黒字にするれば良い。
リゾートを黒字にした有能な実業家に「かんぽの宿」会社を経営してもらえばよい。

でも、売却することにした、その判断は誰が下したのか?
西川社長なの? 実は民営化の過程で政治家主導で行ったことではなかったのか。
それも同じ自民党の。選挙で大量の議席を取ったときに。
そのまま議席を有しておいて、
しかも、鳩山さんは自分の長年の地元選挙区で落選し、
(東大のそばにある事務所は今でも使っているようだけど)
比例で復活した2003年があって、2005年の郵政民営化選挙では福岡から立候補して当選した。
あの小泉さんの勢いが無かったらば政治家として今あるかどうかわからない立場だったはず。

それでも、受かってしまえば政治家だから、郵政民営化なんてどうでもいいんだね。

しかも今回は「怪しいと考えるのが当然」とまで言っている。
だったら、池田センセイが言うように「警察沙汰にすべき」だと思う。

メリルリンチのアドバイザー選定も怪しいそうだけど、
もし本当ならば、オリックスと日本郵政はどういう罪に問われるのだろうか?

東京駅前の一等地にある郵便局の立替問題も、
もしも保存すべき建物だとしても(私はそうは思わないけど)
あの暴れ方は、尋常には見えない。どういう意図があるのだろうか?

池田センセイは、総務官僚に操られていると読んでいる。
>一連の騒動は、天下り先を広げたい総務官僚の仕組んだ「郵政改革つぶし」とみるのが素直な解釈だろう。

それ以上に私は、「政治が家業」である人間の「自己表現」なのではないかと思う。
既に決められたことへの横槍こそ、政治家の特権なのだ。
「俺の知らないところで勝手なことをするな」と叫ぶことこそ、
政治家の使命だと彼は思っているのだろう。

たぶん、それ以外の自己表現を知らないのではないか。
お兄さんは、そうした政治一家の自己表現のために「野党」を作るという手の込んだことをしている。
おじいさん(鳩山一郎)のやった保守合同を夢見ているのだろう。

鳩山大臣がどうまとめるのか手腕を見たいと、こういう場合は終わるのだろうけど、
きっと「まとめない」ということがはっきりしているので、
「どう収拾がつかなくなるか」そして、「どうしらばっくれるか」を見てみたい。

彼が騒動を起こしている影で、粛々と官僚は民営化をないことにし、
自分たちの威力を取り戻していることは間違いない。

官僚に反発的だったニッチ企業であるオリックスもこれで逆らえない。
三井住友系も文句が言えない。
メリルリンチ以下の外資系へも引導を渡せそうだ。

鳩山の行動に「勝ち組への不満」から快哉を叫ぶのもいいけど、
なんだかおかしいことになっているなという気分もキチンと持ってないと。

研究のリスクは研究者だけが負えば良いのか

研究者は研究に対して常にリスクを負っている。
その研究が「ものにならない」かもしれないというリスクである。
そんなことは当たり前。それを恐れて研究など出来るか!
という研究者は、実は意外に少ない。

【 2009年3月18日 リスク高いが志高い研究に新推進制度 】:サイエンスポータル

>個人の創造性にかける競争的研究資金制度「さきがけ」に新たな「大挑戦型」が新設され、17日科学技術振興機構が2009年度の募集要領を発表した。

「大挑戦型」という名前が勇ましいね。
でも、このリスクは誰のリスクで、挑戦は誰の挑戦かというと「研究者個人」なんだな。

>「実現の可能性の観点からは明確な見通しが得がたいが、成功した場合には飛躍的、画期的な成果が期待できる研究(ハイリスク研究)を積極的に採択する」と科学技術振興機構は言っている。

これだけを見るとJSTが「リスクをとって」資金を出しているように見える。

>研究者は研究の進み具合によって最大2倍程度までの研究費増額が認められる一方、研究の進捗や進展の見通しによっては、1年で終了することもあれば、最長で5年目の年度末まで延長されるという厳しい評価も受ける。


リスクをとって金を出すならば、せめて5年やらせてみてはどうなんだろうか。
1年で「やっぱやめた」では、「リスクをとっている」ことにはならないように思うけどな。

リスクは、応募した研究者にしかないように見えるけどな。

科学技術振興機構のプレスりリースはこちら
さきがけ大挑戦型の新設について

挑戦していないと、1年でダメが出るのかな?
うーむ。

人生のリスクについて考えるならば、この本をどうぞ。
会社に人生を預けるな リスク・リテラシーを磨く (光文社新書) (光文社新書)会社に人生を預けるな リスク・リテラシーを磨く (光文社新書) (光文社新書)
勝間和代

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fujita244

Author:fujita244
2000年から新宿在住。
21世紀とともに新宿を闊歩。
高度成長期の一億総中流育ち
頭も身体もサイズM。
フツーのオッサンから見て
フツーじゃなさそうな話を
書いています。

2011年12月に
「若だんなの新宿通信」から
「フジタツヨシの新宿通信」
に変更しました。

2012年12月20日にはてなブログも始めました。
「fujita244's field」です。
2013年2月1日からゴルフ専用のブログもはじめてます。
「fujita244のゴルフBK」です。
2つのサブブログもよろしくお願いします。

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