同情するなら、職をくれ
また、安易なタイトルですいません。
勉強したから、仕事くれ
希望する職に就くって、どういうことなんだろう
と続けて考えてきたわけですが、今日一日仕事そっちのけで考えてみて、
やっぱり「社会問題」とは思えないですね。
京大の姉さんの話はちょっとおいておいて、ポスドクに話を絞りますと、
優秀なら仕事を見つけられる論に思う:SciCom NEWS~代表理事日誌
>ポスドク問題を語るとよく言われるのが
「博士を出たくらい優秀なら、自分で道は見つけられる」
という意見に対して、博士は優秀じゃないよ、というのはいいんですが、その中身が
>「優秀」をどうとらえるのか、という問題だが、社会でやっていけるスキルと定義するのなら、優秀じゃない。
だというのは、「博士」の問題ではないですよね。
ただの勉強バカ、世間知らず、純粋培養……。いくらでも言われてきたことで、
>そういう人は、場が設定されれば生きる。場というのは、ある実験機材があるところだったりする。
それを自分で見つけたらいかがですか? ということではないかと。
さらに言うと、本当に、その人の能力は大学2年(2年は教養として)、修士2年、博士5年の
9年やってきた研究の延長にしかないのだろうか?
実験道具が無ければ「発揮できない」能力ならば、研究者として残ればよいことですよね。
研究者としての職がないということは、「向いていない」のではないでしょうか?
日本だけじゃないですよね。アメリカでも中国でもEUでも、研究の場を求めてはいかがでしょうか。
「コミュニケーション能力が足りない」からできないとなれば、研究者としても成功しないでしょ?
>社会の視点からみれば、そういう能力を生かしたほうがいいんじゃない、と思う。適材適所ということ。
これには賛成です。
博士課程まで進んで学んだ「ものの見方」「問題の捉え方」は、
必ずや他の分野で生かせると信じています。
実験装置との対話だけに埋もれさすにはもったいない。
欧米のサイエンスコミュニケーション分野にPh.D.取得者が多いことは、榎木さんもご存知のはず。
元村さんや、高橋真理子さんあたりがさんざん言っていること。
博士課程までに身に着けておいてほしいのは「物の見方」。
「合理的な問題解決手法」「俯瞰して問題を発見する視点」なんかです。
博士が採用されない理由:Joe's Labo
>最後に、現に修士以上で就職に苦戦しているという人に。
そうはいっても非日本的な組織は増えつつある。外資や一部の新興企業だ。
そういう企業の中には「学士なんて採ってられるか」というところも実際あるので、
諦めず探してみて欲しい。
こういうことです。年功序列で賃金に差が出るのではじかれるとしたら、
「学士と同列で入れてください。実力で賃金を上げて見せます」
くらい入社試験の申込書に書いてはどうでしょうか?
それでも、弾かれたらば、そんな会社は伸びませんから、入らないほうが得です。
もう一点 産総研のメルマガには…:SciCom NEWS~代表理事日誌
>ポスドク問題は、社会の中のマイノリティの問題なのだ。これは認識しなければならない。
なぜ、ポスドク問題を何とかしないといけないかというと、
国立大学の博士課程を卒業した人には、本人も結構払ってるだろうけど、
国費も投入されているわけですよ。
そんな人材を無駄にするのは、社会的損失だと、私も思います。
世の中の役に立ってほしい。
でも、それには、その人の「好きなこと」を続けることだけではない道もあると思う。
中小企業の気概ある親父さんのところで、学歴が関係ない仕事に、
学歴が無ければできない新風を吹き込むというものありだよね。
実際、そういう会社が蒲田あたりで台頭している。
職人仕事を数値化したり、目に見える形にしたり。
研究する側の視点で、研究装置を開発したり。
やれることはたくさんあるはずで、その想像力のない若者は、苦労しなさい。
社会に出るのが遅かったんだから、人一倍苦労して、早く下積みを抜けて、社会に貢献してほしい。
職を得るのと会社に入るのは違うということも知っていいことだと思うけど。
たとえば、dankogaiは中卒だとか何とか言うけど、彼は経験を通じて、自分の手に職をつけた。
そして、会社から請われて入社した(オンザエッジだよね。東大生の作った会社だ)
大学で手に職をつければ、会社が頭を下げてくる。
博士を出ても、手に職がついてないから苦労するわけだ。
やっぱり、社会的な問題以前に個人の問題をきちんとしようよ。
優秀だとか何とかじゃなくて、自分の得意とするところは何か理解して、挑もうよ。
少しは、そういうことも勉強しようよ。勉強は得意なんだから。
こういうものの見方とか方法論は、大学で習わないのだろうか?
こういう本を読んで、自分の「強み」を知る工夫をしましょう。
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>転職するために、何が必要で、転職した後、何が起こるのか
そのシミュレーションがばっちりできるのではないかと。
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勉強したから、仕事くれ
希望する職に就くって、どういうことなんだろう
と続けて考えてきたわけですが、今日一日仕事そっちのけで考えてみて、
やっぱり「社会問題」とは思えないですね。
京大の姉さんの話はちょっとおいておいて、ポスドクに話を絞りますと、
優秀なら仕事を見つけられる論に思う:SciCom NEWS~代表理事日誌
>ポスドク問題を語るとよく言われるのが
「博士を出たくらい優秀なら、自分で道は見つけられる」
という意見に対して、博士は優秀じゃないよ、というのはいいんですが、その中身が
>「優秀」をどうとらえるのか、という問題だが、社会でやっていけるスキルと定義するのなら、優秀じゃない。
だというのは、「博士」の問題ではないですよね。
ただの勉強バカ、世間知らず、純粋培養……。いくらでも言われてきたことで、
>そういう人は、場が設定されれば生きる。場というのは、ある実験機材があるところだったりする。
それを自分で見つけたらいかがですか? ということではないかと。
さらに言うと、本当に、その人の能力は大学2年(2年は教養として)、修士2年、博士5年の
9年やってきた研究の延長にしかないのだろうか?
実験道具が無ければ「発揮できない」能力ならば、研究者として残ればよいことですよね。
研究者としての職がないということは、「向いていない」のではないでしょうか?
日本だけじゃないですよね。アメリカでも中国でもEUでも、研究の場を求めてはいかがでしょうか。
「コミュニケーション能力が足りない」からできないとなれば、研究者としても成功しないでしょ?
>社会の視点からみれば、そういう能力を生かしたほうがいいんじゃない、と思う。適材適所ということ。
これには賛成です。
博士課程まで進んで学んだ「ものの見方」「問題の捉え方」は、
必ずや他の分野で生かせると信じています。
実験装置との対話だけに埋もれさすにはもったいない。
欧米のサイエンスコミュニケーション分野にPh.D.取得者が多いことは、榎木さんもご存知のはず。
元村さんや、高橋真理子さんあたりがさんざん言っていること。
博士課程までに身に着けておいてほしいのは「物の見方」。
「合理的な問題解決手法」「俯瞰して問題を発見する視点」なんかです。
博士が採用されない理由:Joe's Labo
>最後に、現に修士以上で就職に苦戦しているという人に。
そうはいっても非日本的な組織は増えつつある。外資や一部の新興企業だ。
そういう企業の中には「学士なんて採ってられるか」というところも実際あるので、
諦めず探してみて欲しい。
こういうことです。年功序列で賃金に差が出るのではじかれるとしたら、
「学士と同列で入れてください。実力で賃金を上げて見せます」
くらい入社試験の申込書に書いてはどうでしょうか?
それでも、弾かれたらば、そんな会社は伸びませんから、入らないほうが得です。
もう一点 産総研のメルマガには…:SciCom NEWS~代表理事日誌
>ポスドク問題は、社会の中のマイノリティの問題なのだ。これは認識しなければならない。
なぜ、ポスドク問題を何とかしないといけないかというと、
国立大学の博士課程を卒業した人には、本人も結構払ってるだろうけど、
国費も投入されているわけですよ。
そんな人材を無駄にするのは、社会的損失だと、私も思います。
世の中の役に立ってほしい。
でも、それには、その人の「好きなこと」を続けることだけではない道もあると思う。
中小企業の気概ある親父さんのところで、学歴が関係ない仕事に、
学歴が無ければできない新風を吹き込むというものありだよね。
実際、そういう会社が蒲田あたりで台頭している。
職人仕事を数値化したり、目に見える形にしたり。
研究する側の視点で、研究装置を開発したり。
やれることはたくさんあるはずで、その想像力のない若者は、苦労しなさい。
社会に出るのが遅かったんだから、人一倍苦労して、早く下積みを抜けて、社会に貢献してほしい。
職を得るのと会社に入るのは違うということも知っていいことだと思うけど。
たとえば、dankogaiは中卒だとか何とか言うけど、彼は経験を通じて、自分の手に職をつけた。
そして、会社から請われて入社した(オンザエッジだよね。東大生の作った会社だ)
大学で手に職をつければ、会社が頭を下げてくる。
博士を出ても、手に職がついてないから苦労するわけだ。
やっぱり、社会的な問題以前に個人の問題をきちんとしようよ。
優秀だとか何とかじゃなくて、自分の得意とするところは何か理解して、挑もうよ。
少しは、そういうことも勉強しようよ。勉強は得意なんだから。
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