子どもたちのなりたいものリターンズ
昨日書いたエントリ
学者は男の子の2位なんです
に、ディスカバーの干場社長からコメントをいただいたので、
さらに考えて見ます。
第一生命が毎年発表する「大人になったらなりたいもの」アンケート(pdfでダウンロードできます)
◆大人になったらなりたいもの
◇男子
(1) <1>野球選手 11.8%
(2) <3>学者・博士 8.5%
(3) <2>サッカー選手 6.0%
(4) <8>お医者さん 5.5%
(5) <4>大工さん 5.2%
(6)<17>パイロット 4.1%
(7) <4>警察官・刑事 3.3%
(8) <4>食べ物屋さん 3.0%
(8)<11>料理人 3.0%
(10) <7>消防士・救急隊 2.7%
◇女子
(1) <1>食べ物屋さん 13.9%
(2) <3>看護師さん 9.7%
(3) <2>保育園・幼稚園の先生 7.3%
(4) <6>学校(習い事)の先生 6.5%
(5) <5>お医者さん 6.1%
(6) <4>飼育係・ペット屋さん・調教師 5.9%
(7)<12>花屋さん 2.9%
(8) <6>ピアノ・エレクトーンの先生・ピアニスト 2.5%
(8)<10>美容師さん 2.5%
(10) <8>歌手・タレント 2.4%
(注)<>内数字は前年発表順位
これを見て、干場社長は、
>私が小学生の頃のウン十年前と、ほとんど変わらない
と指摘されたわけです。
で、これはなぜなのか?
実は私の卒論は、「男女の性差」についてだったりします。
ある形容詞が、男性らしいと思うか女性らしいと思うか、
5段階評価をしてもらうというアンケートをとって、
それを分析し、先行研究と比較する、という安直といえば安直なもの。
結果は、20年以上前の先行研究と有意差なし。
1983年12月に提出した卒論なので、すでに25年も前ですが、
その先行研究は1960年代のもの。
1980年代前半というのは、男女の社会進出とか、
男女平等についての議論が一通り終わって、
男女雇用機会均等法なんていうのが出てきた頃なので、
「平等であること」に対して意識的だった時代。
それでも、形容詞のイメージに差が無かった。
翻って、なりたいものを見ると、
小学生の行動範囲で目にすることができる職業の一覧であることがわかります。
変遷を見るとサッカー選手は、94年にピークで、次に高いのが2003年。
その前年に何があったか。
これは、話題と量とリンクしているといえそうです。
学者は、90年代前半はランク外もあり、98年に上がり、2002年に上がっています。
そして、それとほぼ同じ数字を2007年に出しています。
2002年は、その前年のノーベル賞フィーバーが影響しているでしょうし、
97年は、米村でんじろうさんが高校の先生を辞めて96年4月に独立し、本格的な活躍が始まった年で、
(98年に米村でんじろうプロダクションを設立)
科学実験が急激に取り上げられた年。
というような理由を、ここ数年について挙げるとすれば、
テレビ番組に学者が多く出るようになったことでしょうか?
茂木健一郎さんとか?
つまり、学者がニュースバリューを持つと数字が挙がる。
テレビでよく見るから、なりたい職業になる。
ということかと思います。
で、89年の調査開始時では、男子で
2位に警察官・刑事、3位おもちゃ屋さん、10位電車の運転手
というのがあるんですが、消えてますね。
女子では、89年に10位だった客室乗務員(スチュワーデス、と言って欲しい)
が消えてます。
でも、私の子どもの頃(干場社長とそんなに変わらないと思いますが)は、
八百屋さんとか魚屋さんという、具体的な商売のイメージへの憧れというのもあったと思うんですが、
今は、コンビニとかスーパーの店長になりたい、という子はいないんですね。
ちなみに、私は子どもの頃、アナウンサーになりたかったです。
(追記:ネタフルさんでも、この話し取り上げてましたので、トラバしちゃいます)
学者は男の子の2位なんです
に、ディスカバーの干場社長からコメントをいただいたので、
さらに考えて見ます。
第一生命が毎年発表する「大人になったらなりたいもの」アンケート(pdfでダウンロードできます)
◆大人になったらなりたいもの
◇男子
(1) <1>野球選手 11.8%
(2) <3>学者・博士 8.5%
(3) <2>サッカー選手 6.0%
(4) <8>お医者さん 5.5%
(5) <4>大工さん 5.2%
(6)<17>パイロット 4.1%
(7) <4>警察官・刑事 3.3%
(8) <4>食べ物屋さん 3.0%
(8)<11>料理人 3.0%
(10) <7>消防士・救急隊 2.7%
◇女子
(1) <1>食べ物屋さん 13.9%
(2) <3>看護師さん 9.7%
(3) <2>保育園・幼稚園の先生 7.3%
(4) <6>学校(習い事)の先生 6.5%
(5) <5>お医者さん 6.1%
(6) <4>飼育係・ペット屋さん・調教師 5.9%
(7)<12>花屋さん 2.9%
(8) <6>ピアノ・エレクトーンの先生・ピアニスト 2.5%
(8)<10>美容師さん 2.5%
(10) <8>歌手・タレント 2.4%
(注)<>内数字は前年発表順位
これを見て、干場社長は、
>私が小学生の頃のウン十年前と、ほとんど変わらない
と指摘されたわけです。
で、これはなぜなのか?
実は私の卒論は、「男女の性差」についてだったりします。
ある形容詞が、男性らしいと思うか女性らしいと思うか、
5段階評価をしてもらうというアンケートをとって、
それを分析し、先行研究と比較する、という安直といえば安直なもの。
結果は、20年以上前の先行研究と有意差なし。
1983年12月に提出した卒論なので、すでに25年も前ですが、
その先行研究は1960年代のもの。
1980年代前半というのは、男女の社会進出とか、
男女平等についての議論が一通り終わって、
男女雇用機会均等法なんていうのが出てきた頃なので、
「平等であること」に対して意識的だった時代。
それでも、形容詞のイメージに差が無かった。
翻って、なりたいものを見ると、
小学生の行動範囲で目にすることができる職業の一覧であることがわかります。
変遷を見るとサッカー選手は、94年にピークで、次に高いのが2003年。
その前年に何があったか。
これは、話題と量とリンクしているといえそうです。
学者は、90年代前半はランク外もあり、98年に上がり、2002年に上がっています。
そして、それとほぼ同じ数字を2007年に出しています。
2002年は、その前年のノーベル賞フィーバーが影響しているでしょうし、
97年は、米村でんじろうさんが高校の先生を辞めて96年4月に独立し、本格的な活躍が始まった年で、
(98年に米村でんじろうプロダクションを設立)
科学実験が急激に取り上げられた年。
というような理由を、ここ数年について挙げるとすれば、
テレビ番組に学者が多く出るようになったことでしょうか?
茂木健一郎さんとか?
つまり、学者がニュースバリューを持つと数字が挙がる。
テレビでよく見るから、なりたい職業になる。
ということかと思います。
で、89年の調査開始時では、男子で
2位に警察官・刑事、3位おもちゃ屋さん、10位電車の運転手
というのがあるんですが、消えてますね。
女子では、89年に10位だった客室乗務員(スチュワーデス、と言って欲しい)
が消えてます。
でも、私の子どもの頃(干場社長とそんなに変わらないと思いますが)は、
八百屋さんとか魚屋さんという、具体的な商売のイメージへの憧れというのもあったと思うんですが、
今は、コンビニとかスーパーの店長になりたい、という子はいないんですね。
ちなみに、私は子どもの頃、アナウンサーになりたかったです。
(追記:ネタフルさんでも、この話し取り上げてましたので、トラバしちゃいます)
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