長いぜ、タイトル。
さて、
前エントリを読み返したら、何かいているのかわからないので、分解しましょう。
設問1:勝間和代さんが「小説が売れていなくて、ビジネス書が売れている」といったのが本当かどうか?
設問2:設問1がその通りだとして、その理由が「小説はエンターテイメントが主目的で、で、いまはインターネットや携帯その他、エンタメものはいろいろと競合が多くなってきたから、売れないんですよ」なのか
設問3:本の売れる売れないは、出版社の戦略とか能力の問題じゃないの?
この3つです。
設問1:小説が売れていなくて、ビジネス書が売れているのは本当かどうか?
これは、
勝間和代さんが言ったという点がまず引っかかったんですね。
彼女の、これまでのやり方ならば、「調べてみて、答えを言う」のではないかと思ったんです。
市場調査したの?ってことです。
彼女の立場、影響力から言って、この一言は重い。
「勝間さんも言ってたけど、やっぱり小説売れてないみたいよ、今はビジネス書だって」
てな、安易なリアクションで、ますます小説が売れなくなったらどうする?
発言の影響力から言っても、「そうなのか?」と思ってほしかった。
で、調べてみました。
オリコン年間書籍ランキング1位「女性の品格」坂東真理子
2位「ホームレス中学生」田村裕
3位「佐賀のがばいばあちゃん」島田洋七
4位「恋空」美嘉
5位「鈍感力」渡辺淳一
6位「朝2分ダイエット」大庭史椰
7位「日本人のしきたり」飯倉晴武
8位「犯人に告ぐ」雫井修介
9位「探偵ガリレオ」東野圭吾
10位「憑神」浅田次郎
ビジネス書は、一冊もありません(坂東さんのもビジネス書ではないでしょう?)
これは、店頭での実売を基にしています(6書店グループが協力)
書籍流通大手二社の発表は以下の通り
東販 2007年 年間ベストセラー〈総合〉
1位 「女性の品格」坂東眞理子(PHP研究所)
2位 「ホームレス中学生」田村 裕 (ワニブックス)
3位 「鈍感力」渡辺淳一 (集英社)
4位 「日本人のしきたり」飯倉晴武 (青春出版社)
5位 「新・人間革命(17)」池田大作 (聖教新聞社)
6位 「田中宥久子の造顔マッサージ」田中宥久子 (講談社)
7位 「ハローバイバイ・関暁夫の都市伝説」関 暁夫 (竹書房)
8位 「ポケットモンスター ダイヤモンド・パール 公式全国大図鑑」ファミ通編集部 (エンターブレイン)
9位 「ポケットモンスター ダイヤモンド・パール 公式ぜんこく図鑑完成ガイド」元宮秀介, ワンナップ (メディアファクトリー)
10位 「恋空 切ナイ恋物語 (上・下)」美嘉( スターツ出版)
日販 2007年 年間ベストセラー〈総合〉
1位 「女性の品格」坂東眞理子(PHP研究所)
2位 「ホームレス中学生」田村 裕 (ワニブックス)
3位 「鈍感力」渡辺淳一 (集英社)
4位 「日本人のしきたり」飯倉晴武 (青春出版社)
5位 「田中宥久子の造顔マッサージ」田中宥久子 (講談社)
6位 「ハローバイバイ・関暁夫の都市伝説」関 暁夫 (竹書房)
7位 「新・人間革命(17)」池田大作 (聖教新聞社)
8位 「赤い糸(上・下)」メイ(ゴマブックス)
9位 「恋空 切ナイ恋物語 (上・下)」美嘉( スターツ出版)
10位 「ポケットモンスター ダイヤモンド・パール 公式ぜんこく図鑑完成ガイド」元宮秀介, ワンナップ (メディアファクトリー)
東販では、一番売れたビジネス本は
20位 「1日30分」を続けなさい! 人生勝利の勉強法55 古市幸雄(マガジンハウス)
日販だと、やっぱり
15位 「1日30分」を続けなさい! 人生勝利の勉強法55 古市幸雄(マガジンハウス)
ビジネス書売れてません。
でも、どうでしょう。このベスト10。私は自慢じゃないが、
一冊も読んでない!誰が読んでいるんだろう。誰が買っているんだろう。
そこの問題は、次の問いで考えて見ましょう。
それで、
ビジネス書のベスト10。1 「1日30分」を続けなさい!人生勝利の勉強法55 古市幸雄 マガジンハウス
2 鏡の法則 人生のどんな問題も解決する魔法のルール 野口嘉則 総合法令出版
3 できる人の勉強法 安河内哲也 中経出版
4 人生を変える!「心のブレーキ」の外し方 石井裕之 フォレスト出版
5 世界一やさしい 問題解決の授業 渡辺健介 サンマーク出版
6 生き方 人間として一番大切なこと 稲盛和夫 サンマーク出版
7 一瞬で自分を変える法 アンソニー・ロビンズ 本田 健 訳・解説 三笠書房
8 餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか? 林 總 ダイヤモンド社
9 投資信託にだまされるな! 竹川美奈子 ダイヤモンド社
10 なぜ、エグゼクティブはゴルフをするのか? パコ・ムーロ 坂東智子 訳 ゴマブック
(東販のデータを下にしているらしい)
見たり聞いたりした本が多くなってきました。
私でもそうです。
最近、小説読んだかといわれれば、読んでません。
そんな暇があれば、ビジネス書読むよなあ。
と答えるでしょう。
ゆとりが無い生活がもろわかりな答えです。
そういうことです。
勝間さんの周辺で、小説を読んでいる人が少ないだけで、小説は売れているんです。
小説が、役に立つとか立たないとかいう議論ではありませんよ。
売れているかどうか、以前より売れているのかどうか。
それは、アナリストならば基本的な統計の話。
それを、思い込みと、したり顔で言うのはやめて欲しい。
それが第一の違和感への回答でした。
この話続きそうです。