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【観劇】私の涙腺崩壊の訳:はやびと「海と日傘」:2014年5月26日

先週金曜日(23日)、松陰神社前のスタジオARで はやびと第6回公演「海と日傘」を見てきました。

寡聞にして、この「海と日傘」という作品を書いた松田正隆さんについては全く知らず、この作品も初見でした。

松田さんは、長崎出身。
1962年生まれだから、同い年。(Wikipedia)

同世代の作家なのに知らないというのもどうかと思いますが、
この「海と日傘」で1994年に第40回岸田戯曲賞も受賞している方でした。
海と日傘海と日傘
松田 正隆

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今回、芝居を見て、いやあ、すごい本を書く人がいたものだと驚きました。
いわゆる「静かな芝居」で、何が起きるわけでもない普通の人々の暮らしを、普通の言葉で描写し、時間が過ぎたあとに、見た人の心に何かの変化を起こす。そんな芝居。

静謐な芝居が特徴の平田オリザさんが組んだというのも頷けます。

さて、この芝居のあらすじは、このブログが実に詳細に書いてます(今回の芝居のものではないけど)ので、そちらを見ていただくとして(手抜き)、私は、途中から、もう号泣していました。

全く説明的なセリフがないので、主人公夫婦二人の状況、過ごしてきた環境、周りとの関係などは、芝居の中で、少しづつ薄皮を剥ぐように明らかになっていくのですが、その何気なく交わされるセリフの中にある「幸福と不幸」「気遣いといらだち」「暖かさと冷たさ」が、いちいち、私のような夫婦二人で生きていく暮らしを選んだものには、刺さるんですよねえ。

子供を挟まずに、相手と二人だけの暮らしは、干渉しすぎても、ほっときっぱなしでも成立しません。
そして、もし相手が先に死んだらというのは、この歳になるとぼんやりと頭に浮かびますし、昨年、叔母が亡くなった時に叔父と交わした「先に逝かれるのは辛いぞお」という言葉を思い出します。

叔父が辛かったのは、叔母がいないことではなく、いつもの様に声をかけて、その言葉が空を切る時だといいます。

「誰もおらんのがわかっとるのに、つい、なんか言うやろ。どうでも良い返事でもいいから帰ってくるのが当たり前だったのが、何も帰ってこないわけだわな。それがなあ辛い」(東大阪の人なので、関西弁でお届けします)

子どもたちが近所に住んでいる叔父でも叔母との二人暮らしの中で気づいたリズム、空気が消えたことに「辛い」とこぼす。もちろん子どもたちにはそんなことは言わないわけです。心配かけるから。
他人の私(あ、この叔父は私の妻の父の姉(つまり叔母)の旦那さんなので、私とは血縁ではない)にだから言える言葉だったりします。

おじさんと話してから、薄らぼんやりとあった、妻を失うことへのイメージが、時々鮮明に浮かんで、その恐怖感は夜中に飛び起きそうになるほどです。
(念の為に書いておくと、うちの妻は病弱ではないので、この作品のような現実は全くないのですが)

それが、この作品でつきつけられた感じがしたのです。

作品の最後で、余命三ヶ月と診断された妻が亡くなり、その葬式が終わって、2日ぶりに茶漬けを食べようとして「おい、雪が降ってきたぞ」と妻が病身で臥せっていた部屋に声をかけ、その声を受け止める相手がいないことに気づき、泣き出します。

そこにいるはずの妻の消失を初めて実感した瞬間です。
妻が死んだことも、葬式を出したこともわかってはいても、ぼんやりと薄皮がかかった向こう側の出来事のようだったのが、言葉を空を切った時に、失ったことに気付かされるわけです。

大声を上げるのではなく、顎を震わせすすり泣きながら茶漬けを書き込むというエンディングに、ただでさえハンカチを当てっぱなしのやられていた私の涙腺は崩壊しました。

さて、この作品は、演じるのにとても難しいものだと思います。

普段の日常生活のように、舞台の上の相手の言葉に感じ、そこで生じた感情をセリフに込める。
言葉にしていない感情を表情や声のニュアンスで表しながら、観客に届くようにある程度強調するというのは、とても高度なテクニックで、やりすぎても行けないし、少ないとわからない、微妙なさじ加減が必要です。

役者が演じてしまっては、鼻につく。
舞台の上で生きるとよく言いますが、まさに「生きる」ように演じなければならない。

今回のキャストはみなさん実にうまく「いきて」いらっしゃいました。

もちろん、主役の妻を演じた荒井ゆ美さんも、素晴らしかった。
ただでさえ細いのに、病弱を具現化するのに更にダイエットして細くしていたのではないでしょうか。
そして舞台上では、この「才能はあるのだろうけど、いい加減で仕事も続かない夫」を支える気丈で病弱な妻を実に精細に描写していました。

主人公の佐伯洋次役の中村シユンさんは、初めて拝見したと思うのですが、素晴らしかったです。
実にリアルに、いい加減な作家である主人公の日常をうつむきがちにていねいに演じてました。

全篇、九州北部(佐賀・唐津あたりと思われます)の方言で演じられるのですが、言葉がナチュラルで、標準語で演じるよりもニュアンスが細かく感じましたね。

佐伯と何らかの関係があったと思われる前任の担当編集者(女性)が「転勤前の最後の仕事」として原稿を取りに来た時に、お茶を出すのですが、夫婦茶碗とお客様用の茶碗で、そういう細かいところに、妻のプライドと非言語メッセージが入っているような、演出も良かったですね。



この芝居を見て、妻を大事にしようと思ったのに、風邪を引いている妻を置いて、土日、友達と熱海に遊びに行ったのは内緒です。



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【芸能】地域伝統芸能まつりに行って来ました

蹴鞠


書き遅れてしまいましたが、日曜日にNHKホールに初めて入りました。

妻が知り合いから入場引換券をいただいたのでした。

第14回地域伝統芸能まつり

土日2日間開催の日曜日の部です。

はがきを1時間前に入場時に指定席と引き換えるのですが、これが並んだ順ではなくランダムに提供されるという仕組み。
そして、なんと、受け取ったのは、C2という一番前の席。
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座席から後ろを取るとこんなかんじでした。

しかもど真ん中でよく見えること。
運を使ってしまいました。

上演演目は、こちら

私たちが見たのは以下の通り。

地域伝統文化・芸能 小倉祇園太鼓(こくらぎおんだいこ) 福岡県 北九州市
地域伝統文化・芸能 蹴鞠(けまり)             京都府 京都市
地域伝統文化・芸能 おらんだ楽隊(がくたい)         千葉県 香取市
地域伝統文化・芸能 阿波人形浄瑠璃(あわにんぎょうじょうるり) 徳島県 徳島市
古典芸能(狂言) 「以呂波」             茂山逸平、茂山慶和
地域伝統文化・芸能 西嶋神楽(にしじまかぐら)     山梨県 身延町
地域伝統文化・芸能 布団太鼓台(ふとんだいこだい)    大阪府 東大阪市


地方の伝統芸能の間に、プロの狂言も見られるというお得な演目。

司会は、NHKの水谷アナウンサーと宮崎美子さん。
宮崎さんはテレビで見るよりも細くて顔が小さい。
話に澱みがなくて、アナウンサーよりもよっぽどかみません。


それにしても、地方の伝統芸能がなかなか面白かったです。

小倉祇園太鼓は、じゃんがらという鉦がリズムをリードするのが特徴。
早くなったり遅くなったり、しかも一つの太鼓の表と裏をそれぞれ別の踊りと叩き方で叩くので、このじゃんがらのリズムが音を合わせる鍵なわけです。
実に勇壮でいて単調ではない太鼓なのですね。

蹴鞠は、京都で行われる儀式の再現で、蹴鞠が糸を丸めた【毬】ではなく、鹿革で出来ているのを知って驚きました。
靴がかものくちばしの形をしているから鴨沓(かもくつ)と言うとか、色々とためになりました。

オランダ楽隊の前に、解説で作曲家の三枝成彰さんが登場。
西洋音楽が日本に来た初めは、ペリーの軍艦に乗っていた軍楽隊だった。
明治政府は軍隊強化のために音楽を導入し、その軍楽隊のリズム(行進曲=マーチ)が、香取神宮のある香取市でお囃子に取り入れられて独自の「扇島神楽隊」になった経緯を説明します。

阿波人形浄瑠璃は、浄瑠璃が盛んな淡路島から渡ったもので、人形が一回り大きい。
寿式三番叟と、子ども人形浄瑠璃クラブによる有名な演目のさわりを上演。
本格的な義太夫と太棹に、人形の使い手が子どもたちも入って3代に渡るのも微笑ましい。

狂言「以呂波」は、子どもにいろはを教えようとした親のいいブリの真似をしていた子どもが親に勝つという話。
実際の狂言師親子で演じられました。(こちら

西島神楽は山梨県身延市から、雪の中を出てきたそうです。もともと神主が始めたもので、今でも神主さんが演じ、また山梨県無形民俗文化財に指定された1964年に「少年神楽隊」を結成して50年というなかで、引き継がれてきたといいます。

最後は、枚岡の布団太鼓台。これは、元アナウンサーの下重暁子さんが解説に登場。
この人もまた、現役以上に話し上手で説明が長い。

それにしても布団太鼓って、どんなものかと思ったらば、彫り物を施した台のうえに布団が5段に積んであるもので、台の中に太鼓が下向きに貼ってあり、叩きながら練り歩く。この大が2トン以上あって、それを40人位の男たちが担いでいるという勇壮なもの。
束ねている団長が、なんともヤンキーの親玉感があって味がある顔してました。

総じて、伝統芸能を地域で継承しようという動きを着実に実行しているところばかりで、だからこそ今でも残っているのだなと思わされました。
こういう華やかな発表の場のためでなく、地域の年に一度のお祭りに人生を掛けている人がいて、保育園や学校で芸能を学ばせる地域の人達と教育の連携があって、初めて根付いて継承されていく。
アタリマエのことですが、そう言う地道な活動を続けている人を鼓舞ぶするためにも、こういう場は必要なのかもしれません。

なお、この2日間を編集して、3月15日午後2時から5時までNHKEテレで『まつりの響き ~第14回地域伝統芸能まつり』という題で放送するそうです。

ひょっとしたら私と妻は一番前の席で写っているかもしれません。
そんな楽しみも含めて、見ていただけるといい番組だと思います。

【映画】のぼうの城は原作に忠実な映画だった:2014年1月6日



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映画・のぼうの城(公式サイト)は、発売後すぐに初回限定DVDを買った映画なのですが、実は映画館でも見ていないし、買ったDVDもまだ見てません。

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じゃなんで買ったかというと、ロケ地が地元だったから。

映画「のぼうの城」は苫小牧でロケ中だった

ということで、せっかくなので苫小牧のロケ場所に行ってきました。
苫東工業地帯の未開発地をひたすら勇払マリーナから浜厚真の火力発電所に向かって走ります。



とロケ中のオープンセットを見に行った経験から、楽しみにしてました。
これが、2010-08-28の話。

ところが、2011年の公開を前に、あの震災が起きました。
水攻めのシーンが有るこの映画は公開延期。
その後、関係者の苦労もあって、2012年に公開されます。

【映画】苫小牧市でロケをやった「のぼうの城」が公開だって:2012年10月25日

そういえば、この「のぼうの城」はシナリオが先で、映画化するために小説化して話題になり、それから映画のお金を集めたという、壮大な裏話があります。



そして昨日、テレビ初公開。
ちょっと早い気もしますが、テレビ局が制作に加わっているとどうしても放映が早まりますね。

新春プレミアシネマ 映画『のぼうの城』@TBS

130万部突破の大ベストセラーの映画化! 公開されるや否や大ヒットとなった史上最大級の戦国エンタテインメント超大作『のぼうの城』が地上波初登場!
 その圧倒的なスケールゆえ、映画化実現まで8年の時間を要したという今作は、壮大なスケールで描かれる大規模な合戦や、圧倒的勢力の天下軍が仕掛ける驚天動地の“水攻め”戦術、そして両軍の愛すべきキャラクターたちが織りなす濃密な人間ドラマなど、見どころ満載。犬童一心×樋口真嗣のW監督が主演に野村萬斎を迎え、興奮と感動のスペクタクル・エンタテインメント超大作を生み出した!
 天下統一目前の豊臣軍にケンカを売った男、成田長親。強くはないが人気だけはある男が立ち上がる時、仲間たちの想いが溢れ出す──。



オンデマンドでも配信されてますね。

テレビ局はコンテンツとしての興味はあっても、映画である意味は感じてませんからね。
オンデマンド配信して、自局で初放映して、視聴率と若干の売り上げ貢献になればよいわけです。
そういう資本と組まないとできない映画があったもいいわけです。

さて、見た感想ですが「読んだ原作のママ」というのが実感。

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まあ、原作が脚本のノベライズですから、原作のままできるかどうかが、この映画の肝といえば、そうなのです。

そして、見事に原作のイメージをそのまま映画にしていました。

配役もドンピシャ。

主役の野村萬斎は大男ではありませんが、つかみ所のない長親そのものでした。
榮倉奈々がちょっと違う気もしますが、よく頑張っていましたし、
佐藤浩市はじめ忍城軍は絵に描いたようにピッタリ。

意外にはまっていたのが、三成の上地雄輔。
小賢しい感じというか、小物なのに大物ぶりたい雰囲気がよく出ていました。
おバカでは全くない、彼の役者としての気質を感じました。

映画監督をダブルにした効果も十分に出ていました。
日本映画にしては特撮シーンの出来がよく(粒の大きさでセットだとか、ミニチュアのサイズが分かってしまうので、水は難しいなと思いましたけどね)、忍城周辺の広さ大きさが描かれていました(ここはロケ地のおかげ?)し、見覚えのある櫓(ロケ地で見た)はなんとなく誇らしく思えました。

『のぼうの城』W監督・犬童一心×樋口真嗣 - 映画制作における"苦労以前の話"@Mynavi

こういう記事を読んでも、これまでなんとなく心配で怖くて見られなかった本作ですが、映画をテレビで放映するとカットがあったりもするので、一度見たので、DVDできちんと隅々まで見ようと思います。

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【苫小牧】第5回北の燐寸アート展が気になる:2013年11月14日


苫小牧が製紙の街と言われる以前、マッチの街だったらしい。

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第5回北の燐寸アート展@MEDIA MATI-X

 今年の北の燐寸アート展は、苫小牧と札幌で開催される。苫小牧は11月16(土)~23日(土)、札幌は12月12日(木)から17日(火)迄、「ギャラリー石の蔵はやし」で移動展として開かれる。開場時間は11:00~17:00。札幌で開催するのは初めて。




第5回 北の燐寸アート展開催のご案内@マッチ時報

北の燐寸アート展とは、明治時代にマッチの軸木をつくる工場があった苫小牧から、マッチにまつわる作品を発信するものです。
ラベルを描いたり、軸木を用いた作品だったり、マッチ箱にしかけがあったりと、毎年趣向をこらした個性的な作品が揃います。



マッチの軸木を作る工場があったんですねえ。
しかも、明治時代には日本さん大輸出産業の一つがマッチだったらしいですよ。

マッチは、苫小牧に王子製紙が進出する前に、マッチの軸木、製函工場のある工業の町として知られていた。その製品がマッチの本場・神戸に送られ、日本三大輸出産業の一つとして世界各国に輸出されていた。こうした歴史を背景に、苫小牧はマッチゆかりの地であることから、歴史を学び、新たな形で燐寸アートを発信しようと北の燐寸アート展は企画された。



今、マッチを見ることもめったにありませんが、マッチ箱のデザインには素敵なものが多いですよね。
マッチそのものを使ったアートや、マッチ箱のアートなど、色々見られるみたいです。

マッチ売りの少女にも見せてあげたい季節ですね。

【観劇】まくべっと:2013年11月11日



見たのは、11月3日の昼の会ですが、書くのが遅れてしまいました。

パニックシアター第25回公演「まくべっと」
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作:ウジェーヌ・イヨネスコ
訳・演出:中村まり子
振付・演出:田村 連

中村まり子さんが上質な芝居を大人に届けるパニックシアターは、いつも出演者が豪華。
今回もそうそうたる名優が楽しそうにイヨネスコの世界でシェークスピアの「マクベス」のパロディである、この作品を演じてます。

特に今回は、この3人がなんとも楽しそうでした。

グラミス他:佐藤輝>松本幸四郎の「ドンキホーテ」には欠かせないサンチョ・パンサを演じている名優。

カンドール他:中島久之>「赤いシリーズ」での百恵ちゃんの相手役としてわれわれ世代では印象的ですが、その後も多くのテレビドラマで活躍する二枚目俳優。

侍女・魔女2:香坂千晶>中島みゆきの「夜会」には欠かせない元宝塚花組娘役スター

もちろん、いつも間違いのない田村連さんは強欲でがさつなダンカンを演じてますし、変幻自在な窪田亮君は最後にみんな持っていくマコール役で花を添えています。
主役に相当するマクベットは俳優座の田中孝宋さん、バンコーは同じく俳優座の吉田賢太さん。このお二人もしっかりとした芝居で見るものをそらしません。

しかし、なんといっても、中村まり子さん自身がダンカン夫人と魔女の二役を演じ、特に魔女を楽しそうにやってました。

イヨネスコという作家の持つユーモアというかフランス流の風刺に満ちた「まくべっと」は、「マクベス」のパロディでありながら、権力と体制の矛盾への批判に満ち、「当たり前」や「陥りがちな通俗」を切って捨てます。

そこに、中村まり子さんが東日本大震災後に感じ続けている日本政府や東電の対応の官僚的な紋切り型な点や、政治家の傲慢、事なかれなどなど、現在の日本に満ちている問題への皮肉をちりばめて描かれているのが、今回の「まくべっと」だといえるでしょう。

実に面白く楽しい芝居で100分強があっという間でした。
今回、二階桟敷席だったんですが、快適に見ることができました。

内容についてはどうこう言う必要もないのですが、ひとつ記しておくと、
今回私が芝居を見る時に重視していることが再確認できた気がしました。

それは、今なぜ、この芝居を上演するのか。
面白かったといわれるその先に、そこに込めた、伝わればいいなと思うメッセージは何なのか。

それをはっきりと持つことこそが、やはり現代において演劇を上演する意義だろうと思うんです。

そこがはっきりしているからこそ、面白くて、あとからずっしりと手ごたえがある芝居を見た感触が得られるのではないかと思うのです。

上演時間の間だけ時間を忘れられる楽しい芝居というのもあるでしょう。
それもまた芝居なのですが、私はやはり、こういう、演技力や演出を楽しんだ上で、今演じる意義があると感じるメッセージを含んだ芝居を見るのが好きなのだなと、改めて感じたのでした。

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プロフィール

fujita244

Author:fujita244
2000年から新宿在住。
21世紀とともに新宿を闊歩。
高度成長期の一億総中流育ち
頭も身体もサイズM。
フツーのオッサンから見て
フツーじゃなさそうな話を
書いています。

2011年12月に
「若だんなの新宿通信」から
「フジタツヨシの新宿通信」
に変更しました。

2012年12月20日にはてなブログも始めました。
「fujita244's field」です。
2013年2月1日からゴルフ専用のブログもはじめてます。
「fujita244のゴルフBK」です。
2つのサブブログもよろしくお願いします。

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